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結局、少女マンガ的展開が好き

ライトノベルというジャンルを知っているだろうか。
正直、バカにしていた。
「わたしの幸せな結婚」に出会うまでは。

この嫁入りは黄泉への誘いか、奇跡の幸運か――

 名家に生まれた美世は、実母が早くに儚くなり、継母と義母妹に虐げられて育った。
 嫁入りを命じられたと思えば、相手は冷酷無慈悲と噂の若き軍人、清霞(きよか)。
 数多の婚約者候補たちが三日と持たずに逃げ出したという悪評の主だった。

 斬り捨てられることを覚悟して久堂家の門を叩いた美世の前に現れたのは、色素の薄い美貌の男。
 初対面で辛く当たられた美世だけれど、実家に帰ることもできず日々料理を作るうちに、少しずつ清霞と心を通わせていく――。

 これは、少女があいされて幸せになるまでの物語。

設定から何から、ファンタジーの世界。

だけど、イケメンで強くて金持ちという高スペック故に下心満載の女子に呆れ果てて、女子にめちゃくちゃ冷たい清霞と優しいのに継母と義妹にめちゃくちゃにいびられて自信喪失、身も心もボロボロの美世の、この2人のカップルが

推せる…!!

ずっっと優しさに飢えていた美世と心の温もりを忘れた2人がどんどん変化していくのが尊いし、清霞なんて、めちゃつよ軍人のくせに、接し方や大切に仕方が不器用すぎるし、美世は美世で清霞の気持ちに鈍感すぎるしマイナス思考すぎるし、そのもどかしさも絶妙!

と、いうことでこの世界観にどっぷりハマってしまいました。

結局、私は少女漫画的展開が好きなのだ。
自信がなかったり、才能はあるのに上手く発揮できなかったりするダイヤの原石が、男の子と出会ってどんどん美しく変化していく、その様子が最高にときめく。

もう少し若い頃は、その原石と自分を重ねることも多かったけれど、今は保護者のような視点で見守ってしまう。

今のところ6巻まで出ているこのシリーズ。
巻を追うごとに美世はどんどん魅力的になっていくし、ときめきという心への栄養を与えてくれる。

続きを楽しみにしながら、次の発売を待とうと思う。

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