システム開発におけるデザイン思考
エンジニアは生成AIに駆逐されるかもしれないという話を耳にする
曰く、単なるコーディング、簡単な設計は、早晩AIが担うことになり
人間は、よりクリエイティブな業務にシフトしなければ、生き残ることが出来ないと
しかし凡夫に、クリエイティブ、イノベーティブであれ
というのは難しい注文である
他方、世間では、経済産業省を筆頭にDX(デジタルトランスフォーメーション)が叫ばれている
では、DXは従来のIT化・デジタル化とは何が違うのだろうか
その定義を要約すると、ITを活用したビジネスモデルの変革ということになる
変革とは、つまりイノベーションと言い換えても良いであろう
イノベーションを簡単に起こせるのならば苦労はないのだが
経営学の分野では、様々な角度からイノベーションを起こすための研究が進められており
その1つとして、デザイン思考の活用について研究が進んでいる
システム開発の世界でも、アジャイルやスクラムという言葉が飛び交うが
その考え方としては、デザイン思考が根源にあり
個人の才覚ではなく、チームとして"安定的にイノベーティブ(?)"であり続けるフレームワークの確立を目指している
このような取り組みに成功した企業組織として
真っ先に思い浮かぶのがIDEO(アイデオ)であるし
日本でいえばMembersが合致する気がするが、コンサルティングとの違いがまだ不明瞭であるようにも感じる
数年前まで、デザイナーの才覚に寄ることなく、デザインだけをプロダクトとして飯を喰っている企業というのは、異色として受け止められていたように思う
しかし、BtoCの領域だけでなく、企業内システムにおいても、
単なる業務効率化という領域から抜け出て、エンドユーザの創造性を喚起するようなシステムが求められており、
それがDXで言う所の、ビジネスモデルの変革を促すIT活用ということなのであろう
これからは、エンジニアとて、(広義の)デザインに無関心ではいられなくなるのでは無いだろうか
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