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間取りの考え方~外観の考え方

アラフォー女性建築士の『さわ』です。
主に関西で住宅を設計しています。

間取り図を考える時、
外観から考える??
外観と間取り図を一緒に考える??
間取り図を優先で考える??

どのパターンでも考えます。

間取り図優先で考える場合は敷地条件が厳しい狭小住宅などは外観を考える余裕がないというのが正直な気持ちです。

またお客様のご要望が間取り図優先の場合も間取り図を優先して考えます。

外観から考える場合は参考にしたい外観があるときです。
外観を優先しすぎて間取り図が上手く納まらず採用されない事も多々あります。

『外観と間取り図を一緒に考える』これが一番ベストだと思っていますがなかなかそうもいかないので、実際に間取りを考える時に多いケースは
間取り図優先で考える』です。

今まで記事した間取りで外観をどう考えてきたか様々なケースをご紹介します。

外観の考え方~外壁の色変えアクセント

外壁や屋根の仕様をどうするかにもよりますが、アクセントで外壁を貼り替える時は外壁に凹凸を付けます。

外壁の色変えアクセント

色変えをするときに必ずしも『入隅』にする必要はないのですが、サイディングの場合『出隅』より『入隅』で貼り分ける事で綺麗に納まります。

その為、袖壁を造って『入隅』にする事があります。

そんな風に外壁を貼り分けた間取り図がこちらです。

こちらの平屋の外観も袖壁を造り色分けをしました。

間取りの考え方~2階建てと平屋の間取り

もう一つは『入隅』ではなく凸部分を貼り分けた外観です。

間取りに影響のない部分で外壁の正面に凹凸を造って色分けをしました。

3階建ての外観


外観の考え方~窓の揃え方

外観で外壁の次に重要になってくるのは窓の配置や形だと思います。
上下階の窓のサイズや配置を揃えるだけでバランスのいい外観になります。

ただ簡単な事の様に思えて間取り図を優先に考えているとこれがなかなか難しいです。
外観ではここに窓が欲しいのに、部屋内から見た時に部屋の中心からずれていたり、構造上の耐力壁が必要で窓をずらせない時など色々あるのです。

そんななか、上手く窓を配置できた間取り図がこちらです。

窓の揃った外観

正面の窓を3か所同じ幅の窓を同じ位置に配置する事で整頓された外観になりました。

もう一つの間取りは窓の種類は違うけれど同じ窓に見える風に揃えられた間取り図です。

窓の揃った外観

1階は引き違いの窓ですが、2階は一部階段と被る為に半分はFIX窓もう半分はバルコニーに出るためのテラス窓にしました。
引き違いの半分のサイズと揃っている為に違う窓でも揃っているように見える外観になりました。

外観の考え方~形を先にイメージして考えた間取り図

先にこんな形にしようと外観から決めてから間取り図を考えた間取りはこちらです。

敷地の形状から大屋根をガレージまで一体でつながった外観にしようと考えて間取り図を考えました。

形を先に決めた外観

平屋は比較的外観を優先して間取りを考えやすいです。

まとめ

今回は色々なパターンで考えた外観をまとめてみました。
家づくりをする中でどうしても間取りを優先に考えがちですが、外観も家づくりの一つです。
是非、間取り図と一緒に外観を考える参考にしてください。

今週もありがとうございました。
来週もよろしくお願い致します。

左巴建築設計事務所 さわ。

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