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人が亡くなったらどうなるか

今回は人が亡くなった後、死体に起こる変化について少しだけまとめてみたい。

なお、私は法医学などの専門家ではないので、その旨理解した上で本記事を読み進めて欲しい。

参考文献はこちら。
標準法医学 第8版 | 書籍詳細 | 書籍 | 医学書院 (igaku-shoin.co.jp)

では、早速本題。

早期死体現象

人が死ぬと、まず早期死体現象と呼ばれる現象が生じる。

具体的には、死斑の形成、死後硬直の出現、体温冷却皮膚乾燥角膜混濁のことである。

死斑の形成

死後1~2時間経過すると、死体の表皮、特に低位に斑点のような変色がみられる。

それが死斑だ。

人が生きている間には常に心臓が拍動しているため、全身を血液が循環している。

しかし人が死ぬと、心臓の拍動が停止して血液の循環が止まる。

そうすると血液は重力に従って死体の低位に集まり、これを表皮の斑点状の変色として見られるのが死斑である。

これは臓器でも同様に見られる。

死後硬直の出現

これは、その名の通り死体が硬直する現象である。

具体的には筋肉が硬直する。

これは筋肉の収縮をさせていた物質の変化による。

死後、筋肉は弛緩⇒硬直⇒弛緩という流れを辿るので、死亡推定時刻の特定に利用されることがある。

体温冷却

死後、死体の体温は徐々に低下し、外気温と同じ温度になる。

これは熱の産出が無くなるためである。

皮膚乾燥

死後は、水分の供給が無くなるため皮膚が乾燥する。

これによって皮膚が収縮し、死体の髪の毛などが伸びたように見えることもあるという。

角膜混濁

死後、目の角膜が混濁する。

晩期死体現象

ここまで割と死後すぐに生じる早期死体現象を見てきたが、ここからは晩期死体現象と呼ばれる長期的な変化を見てみたい。

具体的には自家融解腐敗である。

自家融解

これは、死体組織内の酵素によって死体が無菌的に分解される現象である。

例えば、死後胃液によって胃に穴が開いたりする。

腐敗

これは、細菌類、特に腐敗菌によって死体の有機物が分解される現象である。

おわりに

ここまで死体の死後変化を軽くまとめてみた。

本当はそれぞれの現象の画像も載せたかったのだが、刺激が強いので興味のある人は自分で調べてみて欲しい。

もっとも、ネットで見られるそういう類の画像は少ないので上述したような文献などを読んでみるのがおすすめだ。

まあ、死体という学問の対象とはいえ、人を裸にして勝手に写真撮影してそれをネットに公開するのは抵抗があるだろう。

(参考までに。)

今回は以上。

ここまで読んでくれてありがとう。

私は最近法医学に興味を持っているので、気が向いたらまた法医学の記事を書きたいと思う。

気が向いたら読んでねー。

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