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酒飲みvs下戸の断絶を越えたい

結婚して初めて、晩酌とはこういうものかと知った。

私は下戸。夫はそこそこ飲む。

そこそこ飲むが、酔う感覚は好きではないらしい。
感覚が鈍るのが、あまり好きではないそうだ。
でも苦くてシュワシュワした飲み物は好きだという。
人間というのは面白い。

私の実家は全体的に酒に弱い人が多く、晩酌文化がなかった。
だからお酒というものが身近でなく、酔っ払いへの耐性も低い。

というか、酔っ払いは未だに苦手だ。

いい大人が酩酊しているのも、まともに話が通じなくなるのも、みっともないしつまらないと思ってしまう。

でもこう思ってしまう酔えない私の方がよっぽどつまらない人間なのでは?と思うこともある。

お酒をのんで騒いで楽しかった思い出も、もちろんあるんだけどね。

前置きが長くなってしまった。何が書きたかったかというと、夫の晩酌にイライラするのをやめたい。
そう、やめたい、という話だ。

こちとら家事、育児もあるのに飲みやがって。

酩酊してもいいと思っているのが妬ましい。

けして前後不覚になるほど夫は飲まないが、それでも酔っ払っても大丈夫と思っているのにイライラしてしまう。

なんで私はこんなにイライラしてしまうんだろう。
と考えてみると、自分が常に臨戦態勢でいるからだと思われた。

とてもこわくて酔うなんてできない。

そこで考えた。
……べつに常に臨戦態勢じゃなくてもよくない?

小さい子がいるとはいえ、もういつ吐き戻して窒息死するかわからない、寝返りもうてず首もすわってない子どもではない。

まだまだ目は離せないけど、寝た後くらいリラックスしてもいいのでは。

何より、人の好きなことや趣味に口を出すのは一番嫌なことだったはず。

オタク夫vs非オタ嫁的な構造に飲酒夫vs下戸嫁で陥りたくない。

ほんの数口で悪酔いするせいでお酒をのんで楽しい感覚はいまいちわからないが、さりとて否定しすぎることもないよなと改めて思った。

アル中になったり健康に害が出たら別だけど。

自分が肩の力を抜いて、夫の晩酌を穏やかに見守れるようになりたい。

やや仕事のストレス解消に飲んでる節があり心配なんだけどね。
でも季節限定ビールを楽しそうに飲んでいたりもするので、ストレス発散だけでもないのだろう。

ちなみに晩酌の準備は夫が全部やっている。
私は酒は飲めないがつまみの類は好きなので、時間があるときは隣で一緒に食べたり、ただ座っている。

最近は、夫が仕込んだ自家製チャーシューがよく並ぶ。
そして美味い。

そう考えると晩酌もそう悪くないかもしれない。

#エッセイ #晩酌 #酒 #お酒 #夫婦 #育児

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