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進化するサービス~陣痛タクシー

唐突ですが『陣痛タクシー』をご存知ですか?タクシー会社に事前登録した妊婦さんが、陣痛が起きたらかかり付け医まで運んでもらうサービスです。私は、聞いたことがあったくらいでしたが、あらためて調べてみると、現在かなり普及していることを再認識しました。

20数年前の我が家の経験では、3人の出産のうち、1人目は妻の実家での里帰り出産で、私はその場にいませんでした。2人目と3人目の際には里帰りしませんでしたので、早朝に陣痛が始まると、慌てて私が病院まで運んだものです。出勤前の時間帯で、道路はほとんど車が走っていませんでしたが、助手席で今にも産まれそうな妻を横目に、20分ほどの時間がとても長く感じられました。「途中で産まれたらどうしよう」と焦りもしましたが、事故だけは起こさないようにと気をつけながら、なんとか病院に到着。出産を前に分娩台に上がった時には、少しの安堵とともに「いよいよかぁ」と神妙な面持ちで立ち会ったものです。

2人とも早朝で、私が自宅にいたので、すぐに連れて行くことができました。でも、いざという時に職場から駆け付けたとしても、間に合うかどうか不安は拭えません。なので当時も、もし間に合いそうにない場合はタクシーを使おうと決めていました。

それが現在では『陣痛タクシー』がかなり普及し、浸透しているようです。
ちょうど当事者には役に立ちそうなサイトを見つけました。
https://taxi-blog.tokyo/

このサイトを見ると、全国の情報が掲載されていて、熊本県では6社が実施しています。事前登録制で基本的には登録料は無料。連絡を受け次第、シートをビニールで覆ったタクシーが、すぐに迎えに来てくれるそうです。
ただ、全県下を網羅しているわけではありません。利用しようとしても手配できない場合もあるよう。最近は、恒常的な運転士不足で台数もかなり減っています。雨の日などは、なかなかつかまらないときもあり、『陣痛タクシー』として別に確保しているものではないようで、複数社への登録や、便利な配車アプリへの登録が推奨されていました。

『陣痛が始まった際、救急車を呼んでいいか問題』もあるようです。色んな意見がありましたが、要約すると、「基本的には救急車は呼ばずに、誰かに連れて行ってもらうか、タクシーを呼ぶ。ただし、大量出血や激痛が伴うときなどはその限りではない。まずは病院に電話して、指示を仰いだほうがよい」とのこと。初産の場合は特に判断が難しいだろうなと感じましたが、とにかく「落ち着いて行動」が基本のようです。
なかなか落ち着かないものではありますが……。

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