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勝手に10選〜映画のイカす挿入歌&主題歌編(前編)〜

(前記)

映画が大好きだ、自然と物心ついた時には映画が身近に存在した。

小学生の頃から、チャップリンや、ヒッチコック、いわゆる古典的名作から、リアルタイムで公開された、あらゆる映画を鑑賞してきた。

名作には名主題歌、名挿入歌が宿る、というのは筆者が作った勝手に作った文章であるが、音楽というものは、映画には欠かせないマテリアルである事は間違いない。

映画と一体化して世界観を盛り上げる一方で、その曲のを聴くと、なんだかその世界観を思い出して、素敵な気分になるものだ。
もちろん、映画にもよるが。

映画の世界観が楽曲に凝縮される、これはすごく素晴らしい事なのだ。

そこで今回は、そんなイカした映画音楽を勝手に前編、後編に分けて10選する。


・Raindrops Keep Fallin' on My Head

B. J. Thomasによる、1969年に公開された映画"明日に向かって撃て!"(原題:Butch Cassidy and the Sundance Kid)の主題歌である。

1890年代を舞台とした、実在した銀行強盗であるブッチ・キャシディと、サンダンス・キッドによる西部劇の傑作だ。

主人公はポール・ニューマンとロバート・レッドフォードであり、誠に痛快でカッコいい映画である。

この主題歌が、ほっこりとした実に素晴らしいシーンのタイミングで使われており、映画において見事な緩急をつけている。


・Born to Be Wild

1968年にステッペン・ウルフにより発表され、翌年に公開となった映画"イージー・ライダー (原題:Easy Rider)のオープニングのシーンに使用され、主題歌として位置付ける事に依存はないだろう。

コカインの密輸によって大金を手に入れた、デニス・ホッパーとピーター・フォンダが演じるチンピラ2人が、ハーレーダビッドソンのタンクに金を隠し、自由、放浪の旅へ出るロードムービーの大傑作だ。

密輸の取り引きを終え、タンクに金を隠し、ハーレーを2台従えて、自由への旅に出発する際に、ピーター・フォンダ演じるワイアットが腕時計を投げ捨てる。
もう時間に縛られてない、自由を表現し宣言する名シーンの直後にバイクで旅をスタートさせるシーンでこの曲が使われる。

痺れる程にカッコがよい。
時代もヒッピームーブメントの最中、カスタムしたハーレー、自由への疾走。
曲のイントロが始まった習慣に、心が鷲掴みされる。

まるで、この曲と映画のオープニングがセットになって映画史にその存在が語り継がれる事が、運命であった様なのだ。


・The Entertainer


ピアニストのスコット・ジョプリンによって1902年に発表された曲で、1973年に公開された映画"スティング"(原題: The Sting)の主題歌となった曲だ。

1930年代のシカゴを舞台に、師匠をマフィアによって殺された詐欺師が、伝説の詐欺師と手を組み、2人でマフィアに復讐を仕掛ける、というストーリーだ。

主演をロバート・レッドフォードとポール・ニューマンが務め、どんでん返しといえば、この作品は傑作の1作品であり続けるだろう。

コメディタッチな香りもするノスタルジックな時代背景にも実にマッチした主題歌なのだ。


・Danger Zone

ケニー・ロギンスの楽曲であり、1986に公開された、トム・クルーズ主演の映画"トップガン"(原題: Top Gun)の挿入歌であり、ほぼ主題歌と言っても良いだろう。

トム・クルーズ演じるアメリカ海軍の艦上戦闘機・F-14の破天荒なパイロット、マーヴェリック(ピート・ミッチェル)が、アメリカ海軍戦闘機兵器学校(通称:トップガン)への派遣を命令され、繰り広げられる、アクション、友情、恋愛、夢、過去への想い、などのマテリアルが凝縮され、世界中がトム・クルーズに熱狂した大名作だ。

主にF-14が絡むシーンで曲が絡むが、この曲の重厚感を持ちながらスピード感、疾走感、痛快さが、これでもか、とこの映画に融合しているのだ。

車の運転中などに聴くと最高に気持ち良いが、スピードには注意して頂きたい。


・The Power of Love

ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースによる楽曲であり、1985年から3部作で公開された、ロバート・ゼメキス監督によるマイケル・J・フォックスが主演を務めた映画"バック・トゥ・ザ・フューチャー"(原題: Back to the Future)の主題歌だ。

1985年を舞台にマイケル・J・フォックスが演じる少年マーティ・マクフライと、クリストファー・ロイドが演じる年上で少し変わったキャラの科学者、発明家であるドクによる、時空を超えた壮大なるアクション、友情、恋愛、どんでん返しもふんだんに盛り込んでコメディタッチに描いた大名作である。

この曲の持つ、その楽曲のキャッチーさ、突き抜けた明るさが映画とベストマッチして、もはや映画と主題歌が一心同体なのである。


(後記)

後編に続く。

読んでくださった方々へ
ありがとうございました。

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