見出し画像

パーソナルコーディネート(お買い物同行)/JOYさん編✨Salon de Verde

今回のクライアントは、二度目のお買い物同行をご依頼いただいたJOYさんです。

JOYさんは現在、フリーでオンラインによる家庭教師のお仕事をされています。そして、前回オファーいただいた時は婚活用のプロフ写真のコーディネートを依頼されました。その時の様子はこちらです。

なんと、この後すぐに良いご縁に巡り合われ、現在は彼との交際が順調に進んでいるとのこと。この上ない嬉しいご報告を頂いて、私までテンション爆上がりしました。

何より、今回お会いした瞬間のJOYさんの笑顔を見て、JOYさんの現在の状態がどれだけ良いかということが一目瞭然だったのです。初めてお会いしたのは今年の1月、その時と比べてすっきりとスリムになられ、キラキラしたオーラが全身から滲み出ていました。あぁ、恋する女性ってなんて美しいんだろう、と思わず見惚れてしまいました。


さて、今回のコーディネートの目的は『普段着』ということ。何せ離島に住むJOYさんにとって、普段着を買いに行くのも一苦労。そしてどうせ買うならネットで簡単に買うのではなく、以前の体験を活かして自分に最適なものと巡り合いたい。もう一度前回のような経験を楽しみたい。というご要望にお応えすべく、気合が入ります。

今回のお買い物同行に選んだ場所は『二子玉川ライズ』。都心から離れていることで、敷地内は広々とした気持ちのいい空間が広がり、ファッションやコスメ、生活雑貨などの買い物だけでなく、食事やカフェやシネコンや蔦屋家電など、一日中楽しめる巨大ショッピングセンターです。買い物に来ているおしゃれな人たちを眺めているだけでもかなりテンションが上がります。

私はJOYさんとの待ち合わせ時間の一時間前に現場に入り、一通りお店を回って目星をつけていきます。一度お会いしていることもあり、JOYさんの背格好や体型、似合う雰囲気などはすでに把握していますので、3~40分ほどで大体の見当をつけることができました。でもこの下見はあくまでもサラッとです。実際にお会いしてから、その時のセッションでの感覚を一番大事にしています。即興音楽を奏でるように。これぞパーソナルコーディネートの醍醐味です。

時間通りに現れたJOYさんと一緒に、1月にお会いしてからのこれまでの経緯を一通り伺いながらお店を回っていきます。彼との出会いから今日までのあれやこれやは聞いているだけでも嬉しくて楽しくて、洋服選びどころではない気がしてきました。笑。

「普段着が欲しい」というJOYさん。アイテムとしてまず探したいのはTシャツとのこと。でも、どんなTシャツを買えばいいのかが分からない、と。

Tシャツに限らず、今年の春夏の特徴としてデザイン的に注目なのは「スリーブコンシャス」です。パフスリーブだったりプリーツやフレアが入っていたりとその種類は様々です。重ね着などせず、一枚でおしゃれに見えて着映えし、デニムやフレアスカートなど、ボトムを選ばずに使えるものがいいよね、ということで最初に入ったお店で早速探してみます。

店頭に目立つようにして飾ってあるものはその店の一押しアイテムであることが多く、対象である客のニーズに訴えます。まずは第一印象が大事なのは人と同じです。「この店ならきっとある」直感でそう思ったら迷わず入りましょう。

最初に目をつけたのはパフスリーブのボーダーのプルオーバーでした。いわゆるTシャツ生地(カットソー)でカジュアルな中にも可愛さがあり、ボーダーの色合いがベージュ×チャコールグレーという技ありカラーです。これが白×ネイビーだったら全く違った印象になるでしょう。もっと子供っぽく、キュートな印象だったに違いありません。落ち着いたカラーのボーダーは大人カジュアルのスパイス的存在になるはず。これはなかなかいいかもしれない。そしてそのラックに一緒に掛けてあった、同デザインなのに全く違った印象の無地のアイボリーも合わせやすくていい感じ。この二つをJOYさんはとても気に入られ、キープすることにしました。
その店では他にもネイビーのワンピースを見立て、フィッティングルームへと向かいます。

実際に着てみないと洋服というのは分かりません。サイズ感、顔映り、着やすさ、手持ちのアイテムとの合わせやすさなど、着てみて初めて実感することがたくさんあります。

最初のボーダーのプルオーバーはとても似合ってはいたのですが、他のアイテムとの組み合わせや汎用性を考えて、アイボリーの無地の方を選びました。これならどんなカラーとも柄物とも相性抜群です。1月のお買い物同行時に購入されたレンガ色のフレアスカートともきっと合うに違いないでしょう。前回買ったものとの組み合わせやバリエーションを考えながら買い物することもとても大切です。手持ちの洋服を活かしながら新しいアイテムをプラスしていくと、コーディネートの幅がどんどん広がっていきます。

パフスリーブTシャツのいいところは、カジュアルなボトムで合わせると今どきスタイルに、フェミニンなボトムに合わせるとちょっと気合を入れたいデートやお食事などには一気におしゃれ感が出せるところにあります。要は下に合わせる物次第でいくらでも雰囲気を変えられる、今年ならではのイチオシアイテムなのです。

お見立てしたネイビーのワンピースもとてもお似合いでした。胸にロゴが入ったTシャツ生地のカジュアルなデザインですが、技ありなのは少し高めのウエスト位置にあるドローストリング。紐で絞ってギャザーを入れることができるようになっているので、ズドンとしたシルエットではなく、とても楽なのにスタイルアップして見せることができます。もう一つ技ありな点は両サイドが布帛で切り替えてある異素材ミックスのハイブリッド仕様であること。いわゆるジャージー素材のワンピースにありがちな “部屋着“ や “寝巻” 的にはならず、一枚で着てもだらしない印象は皆無なのです。リラックス感があるのにキチンと見える。こんなに好都合な普段着があるでしょうか?このワンピは着てみて尚、その可愛さに即決でした。

このワンピの着こなしの提案として、ネイビーと相性の良いレモンイエローのラミー(麻)素材のロングシャツを上から羽織ってもらいました。洗いざらしのシワ感がこなれた印象のシャツを合わせることで夏の暑い日差しや館内での冷房対策にもなります。後ろが長くなった流行りのデザインで、一見ロングワンピースに合わせるとダランと見えそうですが、サイドに深いスリットが入っていて、段差のある短い前身頃の裾にそれぞれ結び目を作ってアクセントにしてみました。ウエストマークしていないのにポイントができて、ネイビーとイエローのカラーコントラストも生きています。なんて可愛いんでしょう。元気で溌剌とした印象のJOYさんにとてもお似合いです。
このシャツも気に入られましたがお値段で要検討。下見の段階でシャツは他の店でもたくさん目星をつけていたので即決はしませんでした。

フィッティングから着替えて出てこられた時、私はある大失態に気が付きました。
そう、またもや写真を撮り忘れていたのです。毎回そうです。自分でも呆れます。コーディネートを考える間、とても集中しているので他のことを考える余地がない。全くもって口惜しい。さっき下見していた時までは覚えていたのに。

一人で嘆いていると、なんと翌日JOYさんが滞在中のご実家で自ら撮って下さった写真をDMに送ってくださいました。ありがたきことこの上なし。
こちらがその時選んだパフスリーブTシャツとネイビーのワンピースです。

購入されたパフスリーブTシャツ。最初に目についたボーダーはやめてアイボリーの無地にしました。
前回のお買い物同行時に購入されたゴールドのアクセサリーがデニムの着こなしを大人仕様に。
コーディネートを楽しまれている様子が伝わってきます。

可愛いですね!笑顔が本当に可愛い。
パフスリーブTシャツはこうしてみるとよく分かりますが、デニムに合わせるととても品よくカジュアルに着こなすことができます。このボトムをプリントのフレアスカートや大人っぽいワイドパンツなどに替えると全く違ったフェミニンな着こなしができますね。汎用性があって今年は大活躍間違い無いでしょう。
「裾はどうするんですか?」と試着室で質問を受けた時に伝授した通り、ボトムに上手にバランス良く入れ込まれていて嬉しくなります。

こちらはネイビーのカットソーワンピース。現場ではこの上にレモンイエローのシャツを羽織りました。
脚長効果となる肘の高さの両サイドでドローストリング仕様になっています。
スカートの部分は光沢とハリのある布帛で切り替えてあり、メリハリがついた技ありのデザインです。
一枚で完成。楽なのにおしゃれ。暑い季節の強い味方ですね。

この後、「そう言えば私、帽子が欲しいんですよね。できればキャップ」とおっしゃるJOYさん。ちょうど目の前に今決めた洋服にも合いそうなシンプルなキャップがありました。なんという引き寄せ力!そうそう、このところのスポーツウエアー流行りで人気を集めているのがキャップなんですよね。女の子らしいゆるふわファッションにも意外性を組み合わせるという意味でとても合います。“ギャップ萌え“ってやつですね。何色かあるうちで私がセレクトしたのはチャコールグレーでした。黒は合わせやすそうで意外と悪目立ちしてしまう色。カジュアル度が増しすぎてしまうのです。白も同様。コーディネート的にはスポーツテイストを味わいたいけど、大人女子はそこから一歩先のおしゃれ感を出したい。そこのところはあくまでも感覚的なものなのですが、モードに寄せるにはチャコールグレーしかないでしょ、と私の審美眼は即決しました。笑。

さて、次にワンピースの羽織にも使えて、もちろん一枚でも、そしてアイテム的に一年中活躍すること間違いなしの “今どきシャツ“ を探します。
下見していた別のショップへ。そこでJOYさんは一目惚れ的に一枚のシャツに出会います。色は明るいブルー。素材は軽くて扱いやすい綿麻。スラブ糸(ムラが出るように強弱をつけて撚った糸。太さが均一でない糸で織り上げた布地は独特の風合いで表情が出る)は、くしゃっとラフに着てもシワになりにくく、雰囲気があって私も大好きな生地です。このシャツの色は本当にJOYさんのお顔に良く映りました。デザインも先ほどのショップで試着したレモンイエローのシャツほど後ろが長くなく、着こなしやすそうです。私的に強く勧めたポイントは衿です。シャツを選ぶ上で最も重要だと言っても過言では無いのが衿の幅、そして形状です。そのシャツの衿のバランスがすこぶる良かった。JOYさんのお顔に非常にマッチしていたので力説したのですが、ご本人はよく分からないようでした。笑。
後ろ身頃は今どき流行りの長めですが、脇から後ろ側だけに緩やかな膨らみが出るようになっています。これはなかなか技ありのパターンです。ワンピースやロングスカートに合わせると、このデザインがとても生きてくるのです。後ろの裾にポワンとしたボリュームが出て、萌える!そこんところも力説したのですがご本人はよくわからないようでした。笑。

バッグも欲しいとのことで、別のショップへ。
今どきは小ぶりバッグが流行りですが、あまりに小さいと愛用の長財布が入りません。実用的であり、ちゃんと必要なものが入り、その上でおしゃれなバッグを探します。
JOYさんは最初、汎用性から黒いバッグをイメージしておられたようですが、普段使いでありこれからの季節的にも、そして今どきの小ぶりでかっちりしたデザイン的にも私は黒以外をレコメンドしました。この形状で黒だとフォーマルみが出過ぎてしまうのです。普段のお出かけやデートには、もっと軽いテイストを出したい。今回選んだカジュアルな洋服たちにも合うように、明るいベージュをセレクトしました。ハンドルはバンブーでちょっとセレブみも醸し出しつつ。(バンブーハンドルはグッチのアイコンだと言うと、JOYさんはキョトンとされていましたが。いいんです。私の審美眼が選んだのです。笑 )

一目惚れしたブルーのシャツとバンブーハンドルの小ぶりバッグ、そしてこだわりのチャコールグレーのキャップはこちらです。(画像では黒に見えますが、実際はもっと明るいチャコールグレーです)
シャツの後ろ裾のポワンとしたシルエット、分かりますよね?萌え〜〜💕

下に合わせたスカートは前回のお買い物同行時に購入されたレンガ色のフレアスカートです。
シャツやキャップのカジュアルテイストにテロン系スカートを合わせる異素材ミックスコーデの完成です✨
かっちりデザインのバッグも小ぶりで明るい色ならすんなり馴染みますね。


 

自分が不得意なこと、苦手なこと、消極的なことは普段の生活の中で無意識に遠ざけています。でもそれはもしかすると、とても勿体無いことかもしれません。
それらを第三者が関わることによって、“楽しい” “素敵” “面白い” という体験に変える。そうすると自分の中で変化が起こります。鏡の中の可愛くなった自分を見て『あぁ、おしゃれってこんなに楽しいことなんだ!』と気づくと、自分でもやってみたいと思う。
その経験こそが一番重要であり、パーソナルコーディネートによってクライアントに思考や感覚の変化をもたらすことが私の仕事だと思っています。一度きりの満足で終わるのではなく、そこから始まる自身の心と行動の変化にこそ、私の仕事にお金を払って頂く価値のあることなのです。

ーーー ここから始まる。新しい自分、新しい出会い。ーーー

その元となる経験をこれからもご提供できればと思います。
JOYさん、ありがとうございました。どうぞお幸せに!!!


*この記事の内容及び画像はクライアント様の許可のもと掲載しております。
*パーソナルコーディネートについてのご質問、ご依頼はTwitterのDMまで。


#パーソナルコーディネート #お買い物同行 #私の仕事 #ファッション #コミュニケーション #Salon de Verde


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?