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「初めて」は蜜の味✨


「私、初めてなの…」

これ、男性にとってはある種の殺し文句ですよね?ね?ね?


恋愛小説を読んだ。眼鏡をかけた男性とキスをするのは初めてだと言う瞳の大きなとても魅力的な女性のお話。

その女性が言う。

「初めてかもしれない」

なんという蜜のような言葉。ズキュンとハートを撃ち抜かれた男はたまったもんじゃないよ。もうね、イチコロさね。

そうやって男はいつまでもその恋を「とっておきの甘い思い出」としてファイリングして大切に保管しているのだろう。かわゆいこと。

そっかぁ、やはり男性にとって「初めて」というのはある種オスとしてのアイデンティティを再認識するための極上のキーワードなのかもしれないな。女性の皆さん、うまく使えばいざという時に多大なる効力を発揮することは間違いなさそうよ。


いやしかし十九や二十歳の生娘ならいざ知らず、五十をとうに過ぎた妙齢の腐女子にはなかなかこれ、ハードルが高いな。なんか無いかな?「私、初めてなの案件」


メガネ男子とキスしたこと?あるに決まっとる。どうしたかって?邪魔なものは取るに限る。スイっと外して「あわわ…」となった隙を奪うのさ。無防備男子は蜜の味。どうぞ試してみてくだされ。

視力が弱いって、それだけでセクシーだ。風くんも今年の元旦にYouTube配信のライブでいうとったよ。

「もう。メガネが無いとなんも見えん!」ゆうておもむろに黒縁眼鏡をワシッとかけてチャットのちっせぇ文字を必死に読んどったな。カワエエ💕


いや、だから、わしの「初めて」を探さんことにはならんのじゃ。なんかねぇかな?また知らんまに岡山弁になっとるな。


私の「初めて」かぁ。探せば何かあるはずだ。デートで行ったことないところは? 映画、遊園地、動物園、美術館、フレンチレストラン、イタリアン、中華料理、割烹、バー、焼き鳥、寿司、ファミレス、ショッピング、ゲーセン、山、海、温泉、船、スキー、ゴルフ、ドライブ・・・ある。全部あるある。

あ、コンサートやライブはないな。でもコンサートやライブは一人がいい。誰にも気遣うことなく没頭したいからな。映画もできれば一人がいい。買い物も。どうも誰かと一緒だと、私は相手に余計な気を遣ってしまって疲れてしまう。自分だけ楽しみたい時にはそのことに集中したいので一人に限る。

逆に食べたり飲んだりするときは誰かと一緒がいい。美味しいを分かち合いたい。一人で「これ美味しい!美味しい!」と独り言を言いながら食べているとおかしな人になってしまう。ちょっと悲しい。

「初めて」はどうやら男性にとっては蜜の味らしいので、いざという時のための決め台詞にとっておこう。その「初めて」を私に与えてくれる男性に巡り会えるかどうかはわからないけどね。

そうだ、以前、銀座の大通りで外国人の若きイケメンが、小さな花束を胸に大切に抱いて人待ちしているのを見かけた。「素敵だな・・・彼女とデートかな?」なんて思ったことがある。記念日でもなんでもない日に小さな花束なんて抱えてデートに誘ってくれたら飛び上がって喜びます。もちろんこの一言を添えて。

「なんでもない日の花束なんて、初めて!」

きっと、蜜のように甘いデートになることでしょう。ムフフ❤️


#初めて #蜜の味 #男と女 #エッセイ #デート



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