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日記 甘え発作

ぼくは赤ちゃんになりたい
そう思った。後から、赤ちゃんじゃなくて幼稚園くらいだなって思い直したけど。
嫌なことがあって、バタバタしてもいい年齢。
上手く伝えられなくてもいいよいいよの頃。

今日は図書館で「光とともに…」(戸部けいこ著)を読んでいた。自閉症児の光くんと、周りの人々の成長物語。
元々小学生の時に読んでいて、あの頃は10年後に光くんに共感することになるとは思ってもなかった。

読んでいる間、周りがザワザワしていて、場所選びを失敗したなあと思った。
(借りて帰りたかったけどカバンがちっちゃくて)
光くんは音に過敏で、大きな音なんかを聞くとパニックになってしまう。私も同じで、苦手な音を避けて生活しているのだが、今日はなんでもないような音まで気になってしまった。

こんなに冷静に書いているけど、わっと声が出る寸前だった。だけど図書館なので、周りが迷惑するので堪えてその場を後にした。
大人の私が耳を塞いでうずくまったところで、誰も助けてくれない。関わりたくないまで行かずとも遠巻きに見られるだけだ。声を出したら尚更。
だから、当たり前に不快を表せる、赤ちゃんになりたいと思った。
(一応言うと、パニックはどうにかおさめられるものと全く無理なものがある。当たり前だけど)

注目を浴びたいわけじゃない。ただ、嫌だ嫌だと言って発散する日がたまにはあったらと思った。
我慢する方が偉いのかもしれない。でも、小さな我慢が積み重なるとある日爆発してしまう。

昨日久しぶりに、ベッドで手足をバタバタさせて暴れた。それも自分で抑えて10分足らずだったように思う。
これを他人にどうにかしてもらうとか、暴れるのをやめたら褒めてもらいたいとか、甘えすぎなんだろうか。甘えたい。

甘えたい気持ちと、迷惑だから堪えろという気持ちが日々戦っている。後者が勝てば喜ぶべきなんだろうけどどうにも不満が残り、前者に繋がる。

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