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創造とは、外部からやってくるものを受け入れること。手前から手許へ

知覚できないけども、確かにそれはある。それを受け入れる。あるがままに。という状態で外界を見渡せば、創造は訪れる。

ライカという道具が、目の前に現れ、手前から手許に変化し「わたし」を拡張した。ライカは「わたし」の「見る」能力を拡張し、「わたし」の感覚器を通して、立ち上がったこの世界という現象の中に、主観でも客観でもない「光」を「わたし」は捉えることができるようになった。その光を人々と共有したいと思うのは本能に近い。この世界は、美しくて優しい。もっと優美な世界へ。

どこかから流れ着いた赤いチェアー。まるで誰かが着座しているかのよう。視線の向こうに、一隻の船が日本海を横切る。僕も点に参加し、グレースな空間が立ち上がる。そっとライカを持ち上げ、撮像素子でデジタルに変換する。ただそれだけのことである。

Leica M10-P - Hektor 135mm - RL

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