お宅の猫様寝てますか？
朱祥です。

・‥…━━━☆・‥

私は子供の時から犬や猫と一緒に住むのが夢だった。

父は幼少の頃に家が火事になったこともあり、
「住む場所が一瞬にして消える」
という悲しみの出来事が
「家への執着」に変わっていくことに時間はかからなかったのだと思う。

加えて「転勤族」だった為、
賃貸の家探しに「ペット可能」という項目は必要なく、家も汚れる為に犬猫と一緒に暮らす、という夢は長年に渡り実現しなかった。

子供の頃、「犬や猫を飼いたい」と訴えても訴えても、
無視され続けた願いは、
「両親の病死」ということによって叶えられたものなのだ。

今、私の側に猫がいる。という事実は、子供の頃に考えられなかったこと。

そして、両親が共に５０代で亡くなるということも、考えられなかったことだった。

猫達の寝顔を見ていると、命というものの儚さと偉大さを痛感する。

「看取る」という責任をひしひしと感じる。

その時その時の治療の決断、
それによって変わるかもしれない命の長さ。

最後の最後までその命に向き合うという覚悟があるのか。

寝ている猫の頭をそっと撫でてみる。
薄目でこちらをチロっとみて、手の平に頭をつけてくる。

「攻撃をされない」と安心しきった顔。

私を信用してくれて、

側ににいてくれて、

今日も命を紡いでくれて、

寝息を立てていてくれて、

ご飯を食べていてくれて、

ありがとう。

どうあがいても、自分よりこの子達の方が寿命が短い。

ならば

その命を天にお返しするまで愛することが私の役目。

看取るのが、私の役目。

生まれてきてくれて、ありがとう。

キミ達の全てを

私に守らせてくれて、ありがとう。

世界一、愛してるよ。

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