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【通勤電車の詩】自分への言い訳

会社を出ると雨が降っていた。
カバンの中から折り畳み傘を取り出したが、思ったより降っていない。
傘をさすべきか、ささないべきか。
ぼくは駅まで走っていく選択をした。
50mほど小走りをしてホームに着いて、"あれ?"っと思う。
マスクをしてられないくらい息切れと動悸が激しい。

若い頃だったらダッシュしても何てことない距離なのに。
加齢のせいで体力まで低下していることを悟る。
情けないが仕方がない。

サッカーの三浦知良選手はぼくと変わらない歳なのに、まだ現役で活躍している。
この"まだ"と言う表現は何の基準だろう。
世の中の50代のおじさんのほとんどが走れないから?
三浦選手にしたら、おれはこんなに走れるのに、あんたたちがおかしいんだろうって言うかもしれない。
そんな基準はあってないようなものだ、と彼はきっと言うんだろうな。

勝手に基準を作って自分に言い訳してる。
こんなんじゃ、この先ずっと何をやっても走れないんだろうなぁ。


通勤電車に揺られながらふと思ったこと・・・。


▼「通勤電車の詩」はこんなふうに生まれました▼


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