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【通勤電車の詩@帰り道】名演技!

電車に乗ろうと夕暮れのホームの列に並んでいた。
電車がホームに入ってくる。ドアが開いて長い列は一列縦隊のまま車両の中に吸い込まれようとしたその時、列の大外からおじいさんがスルスルって近づいて来て、ドアを潜ろうとした。
まさしく横入りである。

ぼくはそのおじいさんの肩を叩いた。
「ちゃんと列に並んでください」
そう言うと、そのおじいさんは驚いたような顔をして、驚愕の一言を言った。
「あぁー、知らんかった」

えー、目の前の長蛇の列、見えてなかったの?
そんなはずないやん!
そもそも電車の乗るのに列に並ぶなんて小学生でも知ってるよ。
まぁ、どうしても座りたかったんやろうね。

よっ、アカデミー助演男優賞級の名演技!


通勤電車に揺られながらふと思ったこと・・・。

「通勤電車の詩」を読んでいただきありがとうございます。 サラリーマンの作家活動を応援していただけたらうれしいです。夢に一歩でも近づけるように頑張りたいです。よろしくお願いします。