駅のホーム

【短編小説】姉さんはとても優しい人だった

「俺の姉ちゃんさ、これがめちゃくちゃ大好きだったんだよ」

「へー、そうなんだ。」

「俺も無理やり聴かされたからほとんどの曲フルで歌えるよ」

「だったってことは今は好きじゃないの?」

「今は…ちょっとな…」

男性アイドルグループのCDを片手に神妙な面持ちで語る彼に対し私はこれは聞いちゃまずかったやつかなと思った。

なのでこっちは何も気づいてないですよみたいな感じで振る舞おうと数秒で脳を回

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ありがとうございます!嬉しいです!
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午後9時。

午後9時。タウンホール駅のホーム。
俺はシティで開催中のシドニー日本映画祭を訪れ、夕食をとってから帰宅の途についていた。映画は面白かったが、夕食はさんざんだった。金を支払って不味いものを食べたのは久しぶりだった。それが日本人経営のジャパレスだったからなおのこと。あんなに不味い天ぷらなんかあり得ない。あまりにも不味いので、口から何度か良くない言葉がこぼれてしまった。

そんなこともあって、折角のいい

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どうもありがとうございます。嬉しいです。感謝します。
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今回は、助ける人、助けられる人で社会が循環すれば、もっと生きやすい環境になる
という事をお伝えいたします。20数年前の思い出からです。
5分51秒の音声です。音声と文章どちらでもお好きな方をどうぞ。

**文章はここからです***
おはようございます。山田ゆりです。
今回は、助ける人、助けられる人で社会が循環すれば、もっと生きやすい環境になる
ということをお伝えいたします。

今から20数年前の事

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あなたにも幸運が訪れますように!ありがとうございます。
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ねぇねぇ、ビールって

お酒、というかお酒のCMについて身勝手に考察します。

私は、風貌からか「お酒強そう」「タバコ吸ってそう」などと極めて
勝手な、そして余計なお世話な認定をされることが多いのですが、
何を隠そう、お酒は弱いしタバコも体質的に受け付けないので
全然そんなことはないのです。
人の見た目なんて、それくらいいい加減な情報なのだよと声を大にして
言いたいですが、まあそれは今回は置いておくとして。

そんな私が

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喜びの舞を踊ります
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淡麗

という言葉をググってみると、「日本酒の味がさっぱりとしていて癖がないこと」と書いてあって、あぁ、お酒のことに限定されるんだなと感心した。

ぼくのイメージしていたのは「容姿端麗」のタンレイだったんだな。

つまり、字が違うから意味も違って当たり前なのね。

とにかくぼくは、ここ最近缶ビールを買うなら(発泡酒だけど)キリン淡麗にしている。

思い出の酒なんですよね。

大学生になりたての頃、古典ギタ

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19.02.13 『キスするカップル』

パートナーと僕は、側から見られている印象より、はるかに仲が良い。

付かず離れずのサバサバした関係に見えるらしいが、一緒に暮らしているのにLINEでも頻繁にやりとりしてるし、どちらかが出掛ける前は、必ずハグとキスをするし、一緒に眠るときはくっついて眠る。シングルの布団を並べているのだが、いい加減ダブルの布団を買った方が良いと思う。布団と布団の隙間に落ちると痛い。

スキンシップも結構とるし、一緒に

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ありがとうございます!
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寒空でも太陽の下はあたたかい

冬は好き、であった
過去形にするのは、
ここ数年のこの季節になぜか切ない思い出ができて
それを思い出してしまうからである
だからいっそのことあの不快な暑い暑い夏の方が
まだマシだと思ったりする
だけど、冬は太陽の熱を温かく感じることができるという
唯一の良さは他のどの季節のいいところよりも好きだなぁと
いつもの乗り換えの駅のホームで
あえて直射日光の当たるホームの端で思った
だって、好きな男の体温

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