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北伊豆地震~東部地域で起きた地震を知ろう~ 概要・記録編

 関東大震災から7年後の昭和5年、震災からの復興途上にあった伊豆半島北部を震央とする北伊豆地震が発生しました。広域で被害を出した関東大震災と異なり、局地的な被害であったため、その被害状況等を知らない方も多いと思います。
 東部地域で起きた地震を知り災害に備えるきっかけにしてください。


北伊豆地震って?

概要

 昭和5年(1930年)11月26日早朝に伊豆半島北部の丹那盆地北西付近を震源とする、M7.3の直下型地震が発生しました。最大震度6(三島市)と推定されています。

被害状況

 北伊豆地震の死者は255人、負傷者は743人、建物の被害状況は全倒壊家屋2,073軒、半倒壊4,104軒、焼失家屋74軒でした。被害額は約2,000万円(静岡新報より)と見込まれています。
 北伊豆地震は建物倒壊や山崩れによる被害が多くありました。伊豆箱根鉄道駿豆線では長岡駅が焼失し、三島駅が崩壊しました。
 また、天城湯ヶ島町(現在の伊豆市)では地震により大きな亀裂が生じて15人が生き埋めになるなど大きな被害をもたらしました。さらに、震源地に近い丹那では、トンネルの工事作業中に崩落事故が起こり、5人が下敷きとなり、うち2人は救助されましたが、3人は犠牲となりました。

断層から判明した地震周期

 北伊豆地震の後、多くの断層が見つかりました。主なものとして、丹那断層、箱根町断層、修善寺断層等があります。その中で最も大きい丹那断層の発掘調査が行われ、過去8,000年間に9回の地震が起こっていたことが判明しました。計算すると700年から1,000年に1回の間隔で大地震が起きていたことがわかりました。

北伊豆地震の記録

三島市

伊豆市

伊豆の国市

函南町

そのほか

次回は、防災遺産編を投稿します!