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人生記、よん。~転校生~

転校生としての生活

「転校生」

小学校なら一躍主人公になれたでしょう。
でも、もう中学の2年生。

どこからきたのー!?何て呼んだらいいー!?友達になろ!!

なんてテンションではないのです。


ありきたりな質問をされたあとは、ちょっと距離を取られる。
それが思春期真ん中の反応でした。

担任の先生の前で、職員室で、自分のクラスで、全クラスで、
計4回も自己紹介する意味ってあるのかな…
はあ緊張したな…転校生ってやだな、友達出来る気がしないな…。
初日からそう感じていました。

特に話しかけられることもなく、授業中も発言することはなく、
音楽の授業で歌うときが一番発声しているような
寂しい学生生活が戻ってきました。

幸いなことに、母の実家に引っ越してきたため
小さい頃からの友達、いわゆる“幼なじみ”がいました。
毎日一緒に登下校してくれる、唯一の救い。

そんな幼なじみも吹奏楽部に入っていたので、
私は迷うことなく再び吹奏楽の道へ。

そこでは少しずつ意見を言えるようになり、
楽しいと思うことが増え、演奏で認めてもらえることも増え。

毎日部活のために学校に行っていました。

クラスでは地味、部活ではちょっと話して笑う、
という寂しいような平凡なような毎日が過ぎ、
気づけば進路を決めるような時期に。


家からも近くて県一の進学校と呼ばれているN高に
どうしても入りたい…!

いつしかそう思うようになり、
部活と勉強に明け暮れるという真面目な学生に。

.

1月。年明けすぐ。
とりあえず滑り止めということで、近くの私立のK高の受験。
制服が可愛いだけが取り柄のちょっとおバカな学校、
それでも人生初の受験ということでガチガチに緊張していました。

受かっているとは思いつつも、結果にそわそわしつつ、、

.

ーー数週間後、とうとう本命N高受験がやってきたのでした。

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