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【エンジニアの転職】 外資系企業のイメージは働く前と後でどう変わったか?

こんにちは。すうちです。

私は、普段エンジニアとして外資系企業で働いていますが、気づけば今の会社に転職して4年が経ちました。

今回は、外資系企業のよくあるイメージについて、実際働いてわかったことと自分の経験談を交えた話です。

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タイトル画像:にゃこぱんさん


はじめに

初めての転職から5年ほど経った頃、当時在籍してた会社の方向性に違和感を感じ、会社に残るより今の内に新しい挑戦をした方が良いと判断して再び転職活動を始めました。

その時、転職エージェントに紹介してもらったのが今の会社です。しかし、外資系企業で実際働いてた知人から様子も聞いていて、結構はじめは躊躇ちゅうちょしてました(海外と対等に渡り合える相当なコミュニケーション能力が必要で、死ぬほど働かさせるイメージを持ってました)。

内定を承諾する時も「1年くらいで辞めるかもしれないけど人生経験としてチャレンジしてみるか」くらいの気持ちだったことを思い出します。

ただ、実際働いてみると、確かに成果主義や予想通りのこともあれば、思ってた事とギャップもありました。

ひとことで外資系といっても会社や職種が違えば今回の話に当てはまらないこともあると思います。以下、参考程度に読んでもらえれば幸いです。


外資系は成果主義か

これは、私もそうだと感じます。

転職前の日本企業と比べて、毎週、毎月、年度の成果を何にするか?を常に意識しています。例えば、週単位で今週の成果はコレ的なものを決めて報告すること(上司に分かるように見える化)を考えるようになりました。

ただ、現実にはそんな1週間で大した成果があるわけでもなく、途中経過だとしても「今週はこの区切りまでを目標にしよう」とか「少しでも進捗ある範囲と現状の課題をまとめること」を意識したり、年度の後半は今年の一番の成果はコレにするなど色々模索しながらやっていました(年初の目標とズレたり方向性が変わることも…)。

自身の成果の見せ方やそれを上手くアピールする能力は、外資系企業で働く上で必要に思えます。


外資系はハードモードか

成果主義という点では、確かにハードな面はありますが、限界まで働かされるような話はちょっと違うなと思います。

むしろ仕事と切り離して自分の時間や家族との余暇を過ごすため、働く時は働いて休みをしっかり取る人が多いです。というのも、しっかり休むことは仕事のパフォーマンスやモチベーションにつながるからです。

私の場合、残業時間だけでいえば、転職前の方が明らかに多かったです(毎月の残業は常に40時間以上をこえていた…)。

また、外資は基本ジョブ型雇用なので、与えられた役割と求められた成果を出せば、途中過程はあまり細かく言われることもなく、自身の裁量と責任内で働き方は自由に思えます(誰かを気に掛けることもない)。

あまり干渉されたくない人には合っているかもしれません。


語学の能力は必須なのか

ほとんどの外資系企業は、語学能力が高いに越したことはないと思いますが、会社や職種(または職場環境)によってその求められるレベルは変わると気づきました。

例えば、私は事前調査や検討含めた開発が主業務(役割)なので、英語のコミュニケーションスキルはそれほど必要ではなく、海外とのミーティングもリーダの方がメインで話すので必須という感じはないです。

また、海外メンバとのやりとりも電話以外は社内チャットの翻訳機能を使えるため、あまり不便は感じません。むしろ英語は転職前の方が使う機会が多かったので、語学力は以前より落ちているかもしれません…笑


給与は高いか

一説によると外資系の平均年収は800万と言われており、会社や業種の幅を含めると600万〜1000万前後らしいです。

ただ、これは平均というのがミソだと思っていて、実際は人によってかなり違うと思っています。

外資でも600万に満たない話もあるし、優秀なエンジニアの方はもっと上の2000万以上という話も耳にします。

私の場合、今の業務は前職と基本的に同等であるにも関わらず、会社が変わっただけで給与は約1.3倍に上がりました(近年の世界の給与水準からすると日本が低くなったという話も…)。なので、一般的な日本企業と比べると外資の水準は高いと思います。


教育制度は充実しているか

この辺も会社によりけりかもしれませんが、今の会社はEラーニングなどの自己啓発の仕組みはあっても、余り業務に直結するコンテンツはないので、自力で勉強するか必要あれば外部のセミナを受講することが多いです。

外資は中途入社の人が多いので、会社の教育制度に期待するのではなく「必要なものは自身で身につけて下さい」のスタンスなのかなと思います。


すべては本社ありき!?

私が所属している会社も例外なく、最終的な決定権は本社側にあります。

これまで在職期間に、本社の意向でプロジェクトが中止になったり、開発の方向性を大きく見直されたことが数回ありました。

ちなみに、本社の決定で日本の部門や拠点ごとなくなった(レイオフされた)という話も知人から聞いたことがあります。

また、日本などの海外支社は限られた範囲でしか仕事ができないことに不満を抱いて、本社に移り自身のやりたいことを実現した方もいます。

この辺は(良くも悪くも)本社側の戦略や意向が変わると、海外支社はそれに振り回されることが多々ある気がします。


最後に

今回、外資系企業のイメージや実際に働いてそのギャップを解消する目的で記事を書いてみましたが、全体通してみると、やっぱりそれなりハードな職場なのか??と思いました。

あと給与については、色んな考え方があると思います。

仮にもらえる額は多くても、その分拘束時間が長い(プライベートでの自己啓発や勉強の時間も含む)と、人によっては余り価値を感じられないと思います。単に給与額だけでなく、自身の成長や働いたことに見合う対価として考える方には良いかもしれません。

個人的に外資系で働いて思うのは、周りを気にせずメリハリつけて休むスタンスは良いと思うし、求められる成果が大変な時もあるけど実際達成できた時は(前職の日本企業と違って)ちゃんと評価されるし、今の待遇も恵まれていると思っています。

ただ年齢的に「今のペースでいつまで働けるのか」と思うことも時々あり、結局は自分の人生で何を重視するかのバランスを考えることと思います。

今の所、仕事とプライベートのバランスは期待の範囲で均衡を保てているので、心身の健康と体力が続く限りは、今の環境でもうしばらく挑戦しても良いかなと考えています。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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