見出し画像

イギリス留学時代ー24日間ヨーロッパ周遊旅⑥スイス編

この旅も今回が最終回となりました。

最後はスイスにやってきます。

スイスに行った理由は、またまた高校時代の友達に会うためです。

私が通っていた高校は留学生や在日外国人も多い国際色豊かな高校で、私のクラスには一時期スイスからの留学生がいました。

スイスもルクセンブルクと似ていて多言語を話せる人が沢山います。その子もスイス語の他にポルトガル語やドイツ語、イタリア語などを話せて、さらに日本語も勉強しに来ていたので当時高校生だった私はもうびっくり、次元の違う天才かよ!!と思ってました。

その子は私と同じダンス部に入ってくれたのでクラス以外でも部活動で一緒にダンスを練習してました。ちなみにドイツでお世話になった高校の友達も同じダンス部だったのですが、その友達がドイツ滞在中にスイスに旅行に行った時にある奇跡が起きました。

なんと、このスイス人の留学生の子とたまたまチューリヒの道端ですれ違ったそうです!!笑

そんな偶然ある!?って感じですが、その話を聞いて私もその留学生の子に久々に会いたくなったのでスイスへ会いに行くことにしました。(私はちゃんとアポあり)

、、、と前置きが長くなりましたが、今回はそんな友達に約4年ぶりに会いに行きます。

✴︎旅のルート✴︎
イギリス
→ベルギー(ブリュッセル・ブルージュ・アントワープ)
→ドイツ(ケルン・フランクフルト・トリア)
→ルクセンブルク
→ドイツ(トリア・ケルン郊外)
→フランス(ストラスブール・コルマール)
→ドイツ(ミュンヘン・フュッセン)
スイス(チューリヒ・ルツェルン)
イギリス

それでは最終回のスイスをお楽しみください!

●ドイツ→スイス

画像1

実はミュンヘンからドイツの下に位置するオーストリアに寄って、その後スイスに行くことも考えましたが、前回の記事に出てきたフュッセンの様子からも分かるようにオーストリア西部のインスブルックやその周域は山岳地帯で見所という見所もあまりないようだったのでまたの機会に行くことにしました。

ちなみにインスブルックの辺りは冬にスキーで来る人が多いそうです。そして首都ウィーンはオーストリア東部にあり、スイスとは逆方面でした。無理して欲張らず、また次の旅に楽しみを残してスイスに直行します。


<チューリヒ>

チューリヒでは初めてカウチサーフィンのサービスを使いました。この旅のシリーズ最初の記事で少し書きましたが、カウチサーフィンとは無料で寝泊りできる民泊サービスです。Airbnbの無料版かつ良心版ですね。

スイスは物価が高いので、できればカウチサーフィンでホストを見つけたい!と思っていました。いろいろホストを探してメッセージを送ると、OKしてくれた心優しい人がいたのでその人の家に泊まらせてもらうことにしました。

知らない人の家に泊まって危なくないの?と思うかもしれませんが、ホストのプロフィールを見て年齢や性別、趣味が合う人など自分で選ぶことができます。また実際に泊まった人からの評価も見れるのでたくさんのレビューがある人ほどこれまでのホストの経験が豊富で安心です。

しかし、相手も実際に住んでいる家なので、相手の都合がつかない場合も多々あります。あまり選びすぎてもホストが見つからないので注意です。

今回私を受け入れてくれたホストは実はカウチサーフィンを始めたばかりでレビューもまだ1つもない人でした。

ホストとして受け入れるのは私が初めてで、私もカウチサーフィンで誰かの家に泊まるのは初めて、というお互い初めて同士だったのです。ですが、そのホストは私が滞在する直後に日本へ旅行に行く予定で、日本人の私だから受け入れてくれたそうです。(日本人でよかった!!)

チューリヒについてからはそのホストと待ち合わせをして家まで案内してもらいました。2人で住んでいるシェアフラットでしたがもう1人はちょうど不在ということでした。私はリビングにあるソファベッドに寝かせてもらうことになりました。(私は眠気があればどこでも寝れるタイプ。ソファベッドでも全然快適でした。)

それから夕方〜夜にかけて少し街を案内してもらいました。彼女の大学を案内してもらったり穴場の夜景スポットに連れて行ってもらいました。

画像2

画像3

こういった地元の人しか知らないスポットを教えてもらえるのもカウチサーフィンのいいところです。

地元の料理や安いレストラン、そして相手の文化もシェアしてもらえます。逆に、私たちトラベラーも自分たちの文化や経験をシェアすることで、このカウチサーフィンというギブアンドテイクの無料宿泊サービスが成り立っているのです。

ちなみにカウチサーフィンでは宿泊はなしで現地の人と会うだけ、ということもできます。私はこれまでスイス、スウェーデンでトラベラーとして泊まったのが2回、日本でホストとして受け入れたのが1回、イギリス、日本、スペインでトラベラーと会うだけの交流をしたのが3回あります。

自分の家は誰かを泊めるスペースないしホストはできないな、、という人にはトラベラーと会うだけでもオススメです!普段交流することのないトラベラーと会ってビール片手に話したり、旅行の話をシェアするのがとても楽しいです。現地に住む人と純粋に交流したいトラベラーもたくさんいます。

各エピソードを話すと延々と話してしまいそうなので、カウチサーフィンの話はこの辺にしておきます。

<ルツェルン>

さて、翌日は日帰りでチューリヒからルツェルンという街に電車で行きました。

ここはドイツでお世話になった友達に教えてもらった場所で、ヨーロッパ最古の木造の橋があるとのことでした。

さて、ルツェルンの駅に着いた途端、なんだか駅は音楽で盛り上がっている様子でした。

駅構内でマーチング隊の音楽が響き渡り、それを見に来た人で溢れていました。

画像4

マーチング隊は各グループ様々な衣装を身にまとっていて、何も知らずに来た私は「なんだこのお祭り騒ぎは???」と思いながらもイベントごとが好きなのでワクワクしながらみんなに混じり、数曲ごとにどんどん入れ替わっていくマーチングの演奏をしばらく聞きました。

画像5

本当にすごい人の数!!天井からは大きなデコレーションが吊り下げられています。祭りっぽいですね。

私の側で娘さんと一緒に見ていた現地人のお父さんが、「もっと前に来なよ。」と優しく私のために前のスペースを開けてくれました。アジア人が珍しかったのか、どこから来たの?とその後も話しかけてくれ、ルツェルンでは毎年2月に大きなカーニバルがあって、今日はそのプレイベントなんだよ、と教えてくれました。(当時1月下旬)

これはカーニバルなのか!とその人のおかげでこのイベントの正体を知ることができました。小さな優しさありがたいですね^^

駅の外に出て街を散策している時もマーチングバンドが歩きながら演奏する様子が見られました。こんな特別な日にこれてラッキーだな〜と思いました。

そして駅から少し歩くと、先ほど言った年季の入った橋が見えてきました。この街のシンボル、その名もカペル橋です。

画像6

年季が入り過ぎて屋根にコケ生えちゃってますね。。それも味としましょう。この橋は1333年に建てられたそうです。1993年に火災でほぼ消失して再建されたそうですが、その割にはヨーロッパ最古の木造橋感がすごい出てます。

画像7

内側もなかなかの雰囲気があるのでぜひ中を通って渡ってみて下さい。屋根の下の三角の絵は、スイスとルツェルンの守護聖人の伝記や歴史が描かれているそうです。真ん中あたりにある塔は水道塔で、当時は牢獄や拷問所として使われていたそうですが、今は小さなお土産屋さんになっていました。

スイスのお土産といえば、チョコレート以外にカウベルをよく見かけました。その名の通り、牛がつけてるベルですね。スイスらしい絵が書かれていて可愛いんです。大きさも大きいものから小さいキーホルダーのようなサイズのものが売られています。

画像9

可愛かったので私もお土産にカウベルを買いました。
当時は行く土地行く土地で一つは記念にお土産買ってたんですよね〜。今は毎年海外に行くのが当たり前になったしそもそも物欲が全然なくなっちゃったので、残るモノより消費する食べ物、お菓子系をお土産に買う方が圧倒的に多いです。

スイスといえば、もう一つ有名なのが時計です。街を歩いていても、いつもは気に留めないけど、時計屋さんを見かけると「おお〜あるある。」と改めてスイスを感じてしまいました。

ちょっと話が逸れましたが、ルツェルンにはもう一つ有名スポットがあります。その場所まで地図を見ながらしばらく歩いて行きました。公園のような場所に現れたそのスポットはこちらです。

画像8

池の奥にある岩壁に大きく彫られたライオン。「瀕死のライオン」と呼ばれています。よく見ると体には槍が刺さっており、その顔はとても辛く悲しそうな表情です。

このライオンの石像は、1792年のフランス革命中にパリのチュイルリー宮殿でルイ16世一家を守り亡くなったスイス衛兵を称えた記念碑として造られました。横幅は10m以上あるそうです、結構大きいですね!

ここは観光スポットではあるものの、私が行った時は観光客らしき人はほとんどいませんでした。駅からもまあまあ歩くので穴場スポットともいえそうです。ちなみにバスでもいけます。(穴場と言っても、ああ、大きいライオンの像が悲しそうにしてる。。ほえ〜と眺めて終わりなんですけどね)

ルツェルンでは城塞があるのも有名で、私はその城塞にも行きました。丘のような場所にあり、その丘には家畜の牛がいるのも見ました。ここを歩いている時は牛を横目になんかスイスっぽいな〜と思いながら探検気分で気ままに歩いて行きました。

帰りも駅はまだカーニバルで賑わっていて、最後にまたその音楽を立ち止まって聞き、余韻に浸ってから電車に乗りました。

チューリヒで家に帰ってからこのカーニバルのことをホストとその友達に話すと、「そんなのあるんだ、全然知らないよ。」とチューリヒの人はルツェルンがこんなお祭り騒ぎになってることを知らない様子でした。


<チューリヒ その2>

さて、この日はいよいよかつて留学生だった友達に会います!駅で待ち合わせをして無事に合流することができました。

その子は高校の頃から見た目は全然変わっておらず日本語もまだ少し覚えているようでした。YouTubeでたまに日本語のチャンネルを見るらしいです。

その子にはチューリヒの街を案内してもらいました。湖のそばをお散歩したり、その目の前の広場にあるオペラ座に入ってみたり、高級ブランドが並ぶ有名な通りなどを歩きました。

画像10

スイスはあのネスレやリンツの本拠地で、チョコレートが有名です。スーパーにもチョコレートコーナーはずらりと品揃えがすごいです。街中にもファンシーなチョコレート屋さんを見つけました。

画像21

画像11

そしてお昼はスイスで有名なチーズフォンデュを食べに行きました!チーズフォンデュで有名なお店があり、このおっきな牛が目印です。

画像14

画像12

画像13

チーズフォンデュにはスイスのワインも混ざっています。フォンデュする具材も選べますよ。
私はチーズが大好きなので、本場でこのチーズフォンデュを食べれてとっても幸せでした!チーズが濃厚でお腹にもたまります。ああ、また食べたい。。

食後はまた少し歩いて、現代博物館に入りました。ちょうどその時期にやっていた展示は切り絵アートでした。

画像15

これめちゃくちゃ細かい切り絵です!!すごすぎる、、作るときの集中力やばそうですね、、!こんなアート作品がたくさん展示されていました。

展示の最後には切り絵体験コーナーがあって、私たちも折り紙で切り絵プチ体験しました。小学生に戻ったみたい(笑)

画像16

ということで博物館を楽しんで、チューリヒの街を一通り回って友達とお別れをしました。
友達から聞いた話で驚いたのは、スイスの時給がめちゃくちゃ高いこと!時給2000円くらいらしいです!医学部を目指していた友達はしばらくスイスでバイトしてお金を貯めると言っていました。物価は高いけどやはりそれだけ時給も高いんですね!

夜はホストの家に戻り、私のリクエストでホストがカルボナーラを作ってくれました。カルボナーラなら得意だよ、とササッと作ってくれて、とてもおいしかったです^^スイスのビールも一緒に飲みました。

画像17

画像18

いつもヨーロッパで驚くのは、真冬で外は超寒いのに家の中ではTシャツやタンクトップで過ごす人がわりといること。寒さの体感はやはり日本人とは違いますね。日本と違ってヨーロッパの家の中はそんなに寒くないというのもあるけど、、それでも私は冷え性だし冬にTシャツやタンクトップで過ごすなんて考えられません。笑

このホストとその友達は翌日、日本への旅行に旅立ちます。そのため前日の夜は日本で温泉に入る猿が見たいとか直島というアートな島に行きたいなどと話していました。この日本旅行でもカウチサーフィンを使って誰かに泊めさせてもらう予定だったようで、お土産にリンツのチョコも用意していました。私は今回ホストになんのお礼も用意してなくて申し訳ない気持ちにちょびっとなりました。
カウチサーフィンを使って誰かの家に泊まる際は、タダで泊まらせてもらう分こうしてお土産を事前に用意しておくのがいいですね!

ちなみに去年の9月に私が日本からスペインに戻る際、チューリヒ経由だったため乗り継ぎで1泊しました。その際にもこの時と同じホストに久々に連絡をとって私が泊まるのを再び受け入れてくれました。とっても優しいホストです。(この時は日本のお土産をしっかり持って行きました!)

明治大学に留学をしたそのホストの友達は、日本で彼氏ができて結婚し、なんとベイビーもできたそうです!最初にあった時から5年が経ち、その間いろいろあったんだな〜とびっくりしました。(私もスペインに来て現地の彼氏ができたのでお互い様ですね。)

もう一つ、チューリヒ乗り継ぎ時の余談ですが、日本でシェアハウスをしていた時のスイス人の友人とその時夕飯を一緒に食べに行ったのですが、先程と同じチーズフォンデュの店に連れて行ってくれました。現地の人がみんなオススメするほど有名で美味しいところなんですね!チューリヒではこのお店でしか食べたことないので、もう私のお気に入りのお店になりました^^(人気のお店なので要予約です!)


こうして長かった旅をスイスで終えて、最後はチューリヒからスイス航空でロンドンに戻ります。寮の自分の部屋に着いた時は安心感でいっぱいでした。旅は大好きだけどやっぱり自分の家が落ち着きます。

それにしてもいろんな出会いがあった旅だったなあ〜特に一人旅をしてからは!

友達とのワイワイな旅も、誰かと出会う気ままな一人旅も経験できて本当に人生で一番長くて印象に残る旅となりました。

しっかり記憶を書き留められてよかったです。

もっと長い旅もまたいつかどこかでしてみたい...!

最後まで読んでいただいてありがとうございました!


●おまけ 旅のルート総まとめ

画像19

訪れた国:5ヵ国
ベルギー(3)、ドイツ(15)、ルクセンブルク(2)、フランス(2)、スイス(2)
()内は滞在日数
訪れた都市:13都市
ブリュッセル、ブルージュ、アントワープ、ケルン、フランクフルト、トリア、ルクセンブルク、ストラスブール、コルマール、ミュンヘン、フュッセン、チューリヒ、ルツェルン


See u next time~

画像21



記事を気に入っていただけたらオススメしていただけると嬉しいです^^