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復職面談が申請書に効率化されていた。(就業場所OR職種どっち優先?!)

4年前、私が人事担当だった時は、育児復職者には復職前に一度、会社に来てもらって面談をしていました。
それが難しい場合は、電話でコミュニケーションをとってました。
コロナの影響もあり、今ではオンライン会議も広がり、てっきり私は復職面談もオンライン化されたのかな、と思っていましたが、つい最近、郵送で復職面談シートが送られてきました。

なぜ復職面談を廃止したのか?

人事担当者だった私は、これだけの事実で、結構、色々な事を考えさせられました。

育児休職者や復職者が増えて、全員に面談の機会がとれないくらい人事担当者が忙しいのだろうか。
子育てしながら面談する社員側の手間を考慮してくれたのだろうか。
人事担当者の主観を取り除くために、本人に書かせる書面スタイルにしたのだろうか。

面談廃止を正当化する理由はいくらでもあります。

まぁ、当時、面談していた身としては、
ちゃんと声を聴いて対話をする意義もしっかりとありますが、ここでは割愛します。
新担当が決めたやり方でやればいいと思います。

復職面談シートとは?

当時、私が面談で使っていた質問シートを改良したものでした。
質問に回答する自由記述アンケートみたいなものです。
直感的に「何かと似ているな」と思ったんですが、
保活の申請書と同じですね。

要は、希望を書く申請書です。

不具合はあった?

正直、回答者の立場としては、しんどかったです。
面談という対話の中で希望を伝えることは、
ニュアンスも含めて、インタラクティブに進めていけますが、
一方的に、簡潔に希望を書くことは、休職明けの立場としてはきついです。

「願ったり叶ったり、こんな希望出していいのかな?」

感情を抜きにした申請書と向き合うことは、
感情を持つ人事担当と向き合うより難しかったです。

「こんな仕事がしたい!」
「でも、子育てと両立できるか不安!」

そんな希望と不安に寄り添い、
相手が本当に望む働き方を引き出すことが人事担当の仕事ではなかったのか?

な~んて、
自分も当時できなかったけど、思ってみたりしました。

究極の答えにくい質問は?

私は総合職全国転勤アリなんです。
独身時代は二度、業務都合で転居を伴う転勤をしています。

私の会社には、育児復職者は、暗黙の了承で、保活したエリアで復職させてもらえる慣習があります。

しかし、申請書には、「就業場所」と「職種」のどちらを優先させたいか明記するようになっていました。

いやいやいや。

就業場所を優先させない育児復職なんて、あり得ないでしょうと。

もしも、ここで、私が「職種」を優先して記載すると、
復職場所が転居を伴う場合も、文句を言えず、のまなければならなくなるなんて、ちょっといかさまではないでしょうか?
※もともと文句を言える立場ではないんですが。苦笑

現実的に考えて、就業場所を優先させない育児復職なんてあり得ないんだから、聞いても無駄な質問ならあえてしてこないでいただきたい。

育児復職者の声としては、
保活を成功させた現住所から通える範囲で、
やりたい仕事や職種の希望が出したい
のに、
あえて、現住所から通えることも希望の一つとして考えなくてはならないのは、精神的にもきついです。

従来、男性は、子どもが生まれたばっかりのタイミングでも、単身赴任したり、家族で引っ越ししたりしていたので、
男女平等、女性活躍推進の時代なら、
女性の育児復職も、男性同様の基準で配属を受け入れる必要があるのかもしえません。

そう思えば思うほど、
申請書には何も書けなくなってしまいます。

「就業場所」を選べば、「職種」が選べずキャリアが途切れてしまう。
「職種」を選べば、「就業場所」が選べず家族と暮らせないかもしれない。

そんなルールの会社に勤めると決めたのは、この私。

会社のルールを変えるより、
自分を変える方が簡単。

転職する?
転勤する?
それとも、職種(人事のキャリア)諦める?

まぁ、そもそも申請書がすべてではない。
希望が通る保証もなければ、
全て希望が通らないというわけでもない。

「希望は聴いた」という会社のアピールと気休めだ。

いっそのこと、
保活したエリアで復職させてもらえることは、当然のように図々しく出てみようか?

いや、でも、そんな風にはありたくない。

だから、やっぱり面談が必要なんですよ!

保活を成功させた現住所から通える範囲で、
やりたい仕事や希望の職種をやらせてください!!!
一生懸命頑張るんで、よろしくお願いします!(熱意、懇願…)


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