ベトナム発!現地のディープなツアーが探せるサイト「Triip」のビジネスとICOについて

こんにちは、Shodaiです。ベトナムで暮らし始めて数ヶ月が経過。休日にやることないなーなんて思ってネットサーフィンをしていたら、なんとこんなツアーを見つけました。

その名もSaigon Gay Tour!名前が凄まじいですね。ホーチミン生まれのゲイであるHuey君(ちゃん?)が、ホーチミンを案内しながらベトナムのゲイ事情や文化について詳しく教えてくれるそうです。今度参加してみたい。。。

実はこのツアーを提供しているサイトが、今回ご紹介するTriip.meです。一体どんな会社によって運営され、どのようにビジネスを展開しているのでしょうか。

Triipってどんな会社?

Triipは2013年に、ベトナムのホーチミンにて、Hai Ho、Ha Lam夫妻によって立ち上げられました。夫婦で起業ってすごいですね。2人の写真がこちらです。

設立から5年ほど経ち、なんと2018年時点では98ヶ国でサービスを提供しているとのこと。スピード感が素晴らしいですね。

Triipは簡単に言うと「旅行客」と「ローカルガイド」がマッチングできる場を提供しています。ローカルガイドはTriip上で自分が提供できるツアーを記載し、旅行客は興味のあるツアーを探し、お金を払うと参加できます。先ほどのゲイツアーもその一例ですね。ローカルガイドになるための資格等は必要なく、自分が思いつくツアーを自由に企画し、Triip上で参加者を募ることができます。

例えば以下のようなツアーがあります。
* NINJA TRAINING TOUR (日本): 忍者の修行ができるツアー
* Noodle place to start a morning(ベトナム): ローカルのお店で朝ごはんを食べるツアー
* Local Wine Tasting Tour (フランス): ローカルワインを試飲するツアー

普通の旅行代理店が企画するようなツアーではなく、ローカルの人にしか伝えられないようなディープなツアーが多いですね。

ちなみにTriipには"i"が2つありますが、これは「旅行者」と「ローカルガイド」がいて初めて旅は楽しくなる、と言うことを表現しているのだそうです。こういう創業者のメッセージが社名に表れているのってなんだか素敵ですよね。

Triipのビジネスモデルや収益は?

Triipは旅行者とローカルガイドをつなぐマーケットプレイスを提供しているわけですが、予約時の手数料(10%)をローカルガイドから徴収することで収益をあげています。例えば旅行者が3000円のツアーに参加した場合、Triipはそのうちの10%の300円を手数料として徴収し、残りの2700円がローカルガイドの元へ渡るといった感じです。

気になる売上ですが、Triipは上場企業ではないため開示されていません。数値を追うことは難しいですが、同じマーケットプレイス型のビジネスモデルであるAirBnBやUber、メルカリなどでも共通するように「どれだけ場の魅力を高められるか」が、今後グロースしていく上で重要になってくると思われます。

場の魅力とは、すなわち「どれだけ魅力的な商品(サービス)が提供されているか」に尽きます。例えばAirBnBの場合は、どれだけ泊まってみたいと思える家が提供されるか。魅力的な家が多いほど、それに応じてユーザー数が増え、取引高が増え、最終的には売上にも大きく影響してきます。Triipの場合は、旅行代理店では提供できないような、ローカルの人ならではのツアーを、参入している98ヶ国の市場でどれだけ提供できるかが、今後の重要課題となってくるでしょう。

なので進出国を増やすこと自体はそこまで難しくないと思われます。肝になるのは、進出した国ごとに、Triipのビジョンに共感したローカルガイドを巻き込み、ディープなツアーを提供していけるかどうかでしょう。

これまでの資金調達について見てみよう

東南アジアテックノートでは定番の、資金調達の流れをTriipでも見ていきましょう。Triipの資金調達を時系列で並べてみました。

2013年2月 創業
2016年2月 50万USドル: Gobi Ventures
2018年4月 金額非公開: Gaiax, Nguyen Duy

最初の3年間は自己資本でやっていたのか、銀行等からの借り入れをしていたのかは不明ですが、2016年の2月に初めてVCから資金調達を行なっています。Gobi Venturesは中国発のVCで、ASEAN、中国、香港のベンチャー企業に投資を行なっています。

その後2018年の4月に2度目の調達を行なっています。投資先のGaiaxは株式会社ガイアックスという日本の企業で、主にシェアリングエコノミー領域で投資を行なっています。ライドシェアサービスのnottecoなどが傘下にありますね。Nguyen Duyさんは個人のエンジェル投資家のようですね。

Triipの最新の時価総額については、e27にて以下のように記されていました。

In a press statement, Triip said that the funding has increased the company’s valuation from US$2.5 million in 2016 to US$10 million this year.

2018年4月の調達前は2.5M USD (2億7500万円ほど)だったのが、今回の調達を通じて10M USD (11億円ほど)になったそうです。この数字だけではなんとも言えないですが、100ヶ国近く進出している割には時価総額がだいぶ低めですね。おそらく国ごとの売上平均はかなり小さいのではないでしょうか。

調達した資金の使い道については、以下の通り。

It will be used to support growth acceleration, ICO launch, and talent acquisition.

事業の成長や採用、それになんとICO (Initial Coin Offering)のローンチの際に使われるとのこと。え、TriipってICOするの??ってなりました。驚きです。次の章で簡単に見ていきましょう。

TriipのICOについて

TriipのICOについて、ざっくりと見ていきましょう。

Triipはブロックチェーン技術を活用し、ローカルガイドたちが巨大プレーヤーに屈することなく、ビジネスを行えるように変えていきたいのだとか。現状の旅行業界の問題点がこちらです。

今の旅行業界は、巨大な中央集権的プレーヤー(giant Middlemen = Facebook, Google, Tripadvisor)によって支配されています。例えば旅行会社やローカルの個人ガイドは、FacebookやTripadvisorの力を借りずして安定的に旅行者を見つけるのは至難の技です。

そこでTriipは、そんな中央集権的な旅行業界に革命を起こします。その図がこちら。

TriipはTriipMilesという仮想通貨を発行し、各プレーヤーが自分の仕事に対して適切な報酬を得られるような報酬制度を設計します。またブロックチェーン技術によって、各プレーヤーの仕事が可視化され、より適切な評価が下されるようになります。

ICOに関しては、以下の情報がすでに開示されています。上場前に購入した場合は先着順で30%オフで購入できるみたいですね。Invitation Onlyと書いてあるので、購入者か社員の紹介がないとこの条件では買えないみたいですが。

トークンの発行上限枚数は5億と決まっており、これ以上のトークンが発行されることはないとのことです。

詳しく知りたい方は、こちらのホワイトペーパーをご参照ください。

まとめ

Triipは既存の旅行業界の仕組みを変えたいというビジョンの元、ローカルガイドが個人で旅行者相手に仕事を取ってこれるようなマーケットプレイスの提供を始めました。その後、既存の巨大プレーヤーに屈することなくローカルガイドが仕事ができるように、Triipはブロックチェーンを導入し、非中央集権型のビジネスを構築を目指しています。

この初期のビジョンからICOに至るまでの一貫性がすごい良いですよね。とても応援したくなります。

2018年中にはICOを行うみたいなので、こちらも注目していきたい所です。追加情報ありましたら常にアップデートしていきます。

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