見出し画像

映画感想文「アキラとあきら」観終わった後元気になれる。やっぱり映画はこうじゃなきゃ

気がついたら、ここにいた。

そんな気がしてる、今日この頃。この映画はとても刺さった。

人生に無駄はない。不甲斐ないことや苦い思い出。そういうのも含め、いまここに在る。過去を肯定し自分らしく凛と生きよう、としみじみ思った。

池井戸潤原作。

大手メガバンクに同期入社した、従業員5人の小さな町工場の息子山崎アキラ(竹内涼真)と代々続く業界トップの老舗海運会社の息子階堂あきら(横浜流星)。

前者は銀行の融資が止まり父の会社が倒産。幼い頃から辛酸をなめる。父のような人を救いたいと熱い理想に燃える。

後者は幼い頃から同族企業のしがらみに辟易とし、家業を継がずにサラリーマンを選ぶ。冷静沈着で感情に溺れることを忌み嫌う。

そんな真逆の二人がある難局を自分らしいやり方で、そして目の前に立ちはだかる価値観の異なる相手を理解しようともがきながら、奮闘するお仕事もの。

竹内涼真の清潔感を備えたやや大味のエモーショナルな演技は熱い理想に燃えるナイスガイにぴったりだし、横浜流星の常に何かに飢えたような鋭い目線はクールだけど熱いハートを持つ複雑な人物を説得力を持って体現してる。

配役がいずれもぴったりで好演。

主役の二人はもちろんのこと、アキラの上司役江口洋介、銀行員を目指すきっかけを作ったバンカー役満島真之介。あきらの叔父役ユースケ・サンタマリア。 ベテラン勢が奮闘。

見終わった後に元気になれること請け合い。

やっぱり、映画はこうでなくちゃ。

この記事が参加している募集

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?