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東京散歩 - 吉祥寺 池袋

こんにちは。

吉祥寺で長い間営業をしていた映画館『吉祥寺プラザ』が1月末に閉館してしまうと聞き、映画を観に行ってきました。

吉祥寺で映画は何回も観たことがあるけど、それは駅に近いアップリンクかオデオンばかり。吉祥寺プラザのことは知っていたけど来たことは無くて、今回が初めて。僕のような人が多いから閉館してしまうのかもしれなくて、閉館してしまう前になんでもっと来なかったんだろうと、今まで自分が好きだった書店やカフェが閉店してしまう度に思っていたことを、再び思う。

『君たちはどう生きるか』を鑑賞。去年の夏に公開したのは知っていたけどようやく観ることができた。
選択の連続のような映画で、自分だったらどうするか考えながら観た。自分なら怖くてちびってすぐ帰ってしまいそうな場面でも主人公はどんどん前に進んでいく。他の登場人物たちも凛々しくてかっこよかった。
吉祥寺プラザでこの映画を観れたことは良かった。きっといつまでも忘れない思い出になることでしょう。

その後は子どものリクエストで池袋へ。

池袋駅から『IKEBUS』(イケバス)という小さくてかわいいバスに乗ってサンシャインシティの60階にある展望台へ。

池袋駅と富士山が一枚に収まる珍しい図

足元に広がる池袋の街並みから遠くは富士山まで良く見えた。40mmの単焦点レンズしか持って来なかったのを少し後悔。
道路を走る車や電車は小さくて、一方でサンシャインシティビルが作る自らの影は想像を超える大きさで驚いた。人間ってすごい。

帰りの電車から見える景色は夕日に照らされてどれもこれも金色に輝いていた。
僕は電車から見る景色が好きで、ぼーっと外を眺めていることが多い。本を読んだりスマホを触っていても外の景色が気になって集中できない。夕焼けが綺麗な時間帯は特に。本を読む手元に差し込むわずかな光ですら輝いて美しいんだから仕方ない。

電車を降りると子どもが「十円玉を触ると、手が十円の匂いするよね」と。
手の中に十円玉を持っていた。どうやらズボンのポケットにずっと入っていたらしい。
十円玉を触ると手が十円玉のにおいがすることを自分が発見したのは何歳の時だっただろう。子どもと一緒にいると、自分の子供の頃を思い出して懐かしい気持ちになる。
日々成長していく姿を隣で見ながら、この子たちはこれからどう生きていくのだろう、とたまに思う。僕にはわからないけど、映画の主人公のような壮大な生き方でもいいし、特に目立つ生き方で無くてもいい。
親離れして「親父うるせえ」とか言う時がくるかもしれないけど、またこうやって一緒に電車に乗って映画を観に行ったりしようね。


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