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【Twitter】鍵垢からの嫌がらせ行為(リプ・引用RT)について【検証結果や二次災害など】

発端 


 Twitterで久々に楽しく遊び始めてから間もない、つい先日のことです。ふと自分のツイートに見えないリプライや引用RTが大量についていることに気付きました。

 どうやらFFの中にいつからかそのような粘着行為をされ続けている方がいたようで、その方に僕がリプライを飛ばした際にターゲットが移ってしまったようです。濃厚接触により感染したということですね。

 ツイートをするたびに複数つくリプライと引用RT。僕はその挙動を見たときに、これは何か全自動もしくは半自動ツールのようなものを用いて行為に及んでいるのではないか?とまず考えました。いわゆるSEと呼ばれる職業に就いた経験のある人間なら自然にそう考えることでしょう。

 そして『ツールであれば仕様があり、それに基づいたコードがある』と考えるのもまた自然。更に『その仕様を逆手に取れば粘着行為に対する効果的な対策がとれるかもしれない』と考えるのも……自然ではないかもしれませんが、中にはいると思います。僕のような奴です(笑)

 今回はそんなところから始まるお話になるのですが、まず先に粘着行為に対しての結論を書いておきます。



粘着行為に対しての結論


1.鍵垢からの粘着行為は、ほぼ確実に『人力による手動での作業』である。(僕のケースだけかもしれませんが)

2.こちら側ができることは「通報」のみである。

3.労力を費やしているのは圧倒的に向こう側なので何もしなくてもこちらの勝ち。下手に動くと自分のアカウントが凍結されるなどの二次災害が起きることもある。

4.なので気にするな。

 被害に悩んでいてどうすればいいかという思いでここに来た方はこれだけ覚えていただけたらここで帰ってもOKです。以下に書くことは経緯をまとめたものになるので、興味と時間のある方だけ読んでみてください。



ツールなのか手動なのか?を主軸に考えていく


 先述した粘着行為への効果的な対策というのは、そもそも粘着行為がツール等によって機械的に行われているものでなければ成立しません。人間が目で見て頭で判断し手を動かしてリプライや引用RTを行っているとなると、それらが直線的な作業ではないため「こちらの対策を破る」ことが非常に容易だからです。

 僕は最初「こんなめんどくさい作業を人間がいちいち手でやるわけがない」という考え方をしていたので、相手が何かしらのツールないしマクロの類でそれを行っているという前提で、挙動から仕様を逆算しようという考えに至りました。

 こちらが仕様を掴んで対策さえしてしまえばあちらは使っているツールの仕様変更を余儀なくされます。もしも「粘着行為をしようと思い立った人」と「ツールを作成した人」が別の人間だった場合、後者がわざわざその為に動かなければならないわけです。
 そのケースで例えば「粘着依頼をする場所」みたいなものがあって、そこに依頼をかけた人が「ツールを手に入れる」もしくは「対象IDだけ教えて粘着行為をしてもらう」といった形で粘着行為が実現していた場合、ツールの使用者はいても作成者はもうそこにはいないかもしれません。そうだった場合、たった一度仕様を破るだけで二度と粘着されなくなるという可能性がありますよね。二度と作り直せないんですから。

 僕はそんな感じで推理クイズでも解くかのようにいくつかのケースを想定しながら、とにかくこの粘着行為が「ツールによってロジカルに行われているかどうか」と「そのロジックは何か」を並行して解いていくために様々な検証をしました。それと同時にこの時点で「もし万が一、何もかもが手動で行われていた場合は何をやっても意味はないな」という考えも当然持っていました。


発端から考える、挙動を見る


 Twitterというのはツイートをするとそのツイートのテキストやメディアが載ったURLが生成されるというものですから、FFからこちらにターゲットが移ったきっかけが「URL生成の監視」かもしれないと考えました。

 というのもFFが粘着行為への対策として自分のアカウントに鍵をかけていたので、こちらがリプライをつけてもアプリやWeb上ではそれが視認できないはずなのです。そうなると粘着対象IDの入ったURLを何らかの形で取得している線が濃厚と思い、ひとまずダメもとでIDを変えてみました。結果はもちろんダメ。TwitterのIDって、以前に使っていたIDをURLに入れても新しいIDのほうにリダイレクトされちゃいますからね。

 きっかけ自体は当たってた可能性も少しはありますけど、粘着行為の対象となるものが「IDとそれから成るツイート」なわけですから、いかなる対策を講じてもリプライや引用RTを事前にブロックするような形にはならないだろうと、すぐにそう思いました。相手をアカウントごと特定するのも当然不可能ですし。

 その後はとにかく挙動を見る。何分ごとに動きがあるのか。どんな順番で何が行われているのか。何もされていない時間帯はあるか。一度に行われる作業の最大数は、最低数は決まっているのか。などなど。


人力による手動の可能性が少し高くなる


 この時点でうっすら「こいつもしかして飯食ってる?」「もしかして今寝てる?」などの仮説は生まれてきました。ツイートをした瞬間に粘着されるだとか、決まった時間の間隔で粘着が行われているだとか、そういった規則めいたものが見えなかったからです。
 規則がないとなると全自動で監視しているという線が消えます。全自動で監視を行って動作につなげるには「決まった時間の経過、もしくはこちらのツイートが生成される」というトリガーが必要だからです。

 また、そもそも何故引用RT?とも考えますよね。僕は「引用RTにすれば自分のタイムライン上に相手アカウントのリンクを引き込めるからではないか?」と初めは推測していました。そしたらあとは自分のタイムラインを起点にして次の粘着動作に繋げられます。Excelのマクロの記録みたいな形で次の動作、次の動作、と動いてまた自分のライムラインに戻って、と繋がっていくのかなと。
 これなら監視自体は目で行って、あとはポチっと押すだけで自分のタイムラインを舐めて動かすツールみたいなものならその挙動になる気がしますし。

 なんならこちらのツイートも上から順に粘着されているし、タイムラインを上から舐めていってるような気はするなと。
 自分がFFから感染したように僕のFFにも感染してしまっていたのでその様子も逐一確認していましたが、やはり自分のタイムラインに引き込んでいる気がする…と。
 また、全く同じ時間に別々のアカウントに対して粘着をしている痕跡もないので、単一アカウントから行われているのか?とかもここで考えます。

 なので、相手の手に触れたツイートを全部消してみました。あちらのアカウントのタイムライン上から僕のアカウントのリンクが一切消えてしまえば、検索という動作をしない限りまた僕にたどり着くことはないわけです。
 しかし、これも簡単に突破されます。リストかな~?とも考えたりはしましたが。今思えば人力で検索されていただけだったので突破されて当たり前。

 そんなこんなでいろいろ考えたり試したりした結果、一つの状況にもっていくことで解決を図ろうという方針を立てました。まだこの時点では相手がツールを利用していると考えています。


任意の複数のbotアカウントに粘着のターゲットを誘導し、そこでずっと粘着させ続ける。


 これは、FFから僕のアカウントに粘着が感染した(ターゲットが移動した)ということを踏まえて、ターゲットとさせたいbotアカウントをいくつも用意してそのすべてをターゲットにさせ、それらを粘着するだけで一日が終わるようにすればいいと考えたということです。相手がツールで粘着を行っているならかなり有効だと思いました。

 リプライの連打にも引用RTにも、それらを完了させる時間が必ずかかります。その合計時間だけで24時間を超えてしまえば、1日の粘着行為はbotに対する動作の永久ループで完結するかもしれない。
 また、もしも粘着ターゲットが何らかのロジックによって自動追加や自動変遷されているなら、ターゲットとなるアカウントをこちらの意志で決定することも可能ではないか。

 僕はこの考えに至ってからまず自分のアカウントをひっそりとbot化して転生しました。(転生自体は2年前からしようと考えていて踏み切れずにいたので機会が来てラッキーだと思っていました)

 さて、まずはそれでどうなるかです。
 bot化したアカウントというものは人間の目から見ればすぐにわかります。特に寝る間もなくずっと呟いていたら一発ですよね。ですがツールであればそうはいきません。botであるかどうかを判定するロジックが必要です。そのロジックがあった場合、bot化した瞬間に粘着行為が止まります。
 しかし、『bot化してしばらくは粘着されるがどこかでされなくなる』といった動きになった場合、人間の目によって見破られたことが判明します。対象アカウントのツイートの『質』を人間が受けとっていることが明らかになるわけですからね。


そしてbot化があっさり見破られる


 「もしも人間が見てたら1日でbotだとわかるだろう」というレベルで運用したところ、本当に丸1日ほどで見破られて粘着されなくなりました。最悪です。人力の手動作業の線がめちゃくちゃ濃厚になったわけです。

 僕の転生先のアカウントに対してはすでに感染していたFF経由で多少粘着が発生したタイミングはありましたが、中身が僕だという確信が持てていなかったのか途中でピタリと止まっていました。この粘着、人をある程度は選んでいる。

 もうほぼほぼツールの線は消えています。そうなるとあとは「人力で作業が行われていることを完全に確信してから諦める」というフェーズにもっていきたくなります。溜息しかないです。つまらない(笑)
 もし仮にリプライの連打や引用RTの操作自体がツールによってボタン一つでできていたとしても、粘着対象となるアカウントやツイートを人間が逐一目で見て決めているとなれば結局半自動からも程遠いお粗末なツールですし、結果的に相当の労力が費やされているわけですから、そこまでしてるならもう別にいいや、と思います(笑)
 そしてちょっとした事件が起きます。


二次災害でうっかり転生先が凍結されてしまう


 まるで敗北です。いや、敗北です。検証用にアカウントが欲しかったこともあり複数のアカウントを使用していて、そこまではまだよかったのですが、その状態で「転生先に来てね」というアナウンスを流したのが規約に引っ掛かったようです。送られてきた凍結理由や規約を舐めまわすように読んだ結果、それが原因です。つまり自滅です。(利益目的や詐欺目的ではないので異議は申し立てました)

 まあしかしそれならそれで「相手が僕の転生先だと一瞬でも疑っていたアカウントが凍結されて、転生元の僕が『凍結された』とツイートしたら、疑惑を持っていたそのアカウントが僕だと完全に確信するだろう」と推測し、転生元でそのようなツイートをしてみました。
 そして、凍結された名前とアイコンで再びアカウントを作成したところ、見事に短時間のストレートで僕のところにまたやってきました(笑)わかりやすすぎて笑ってしまいましたね(笑)検索したんだ(笑)って(笑)
 ここで99.9%、人間の目、人間の手であることが確定したわけです。それまではまだ2割くらいはツールの可能性もあったと思ってました。


人力ならあきらめるだけ。通報して終わり!


 まぁ元々うっすらその可能性は考えていました。何故なら「何処を探しても粘着依頼をしている痕跡やその窓口が見当たらなかったから」です。
 もしも人力作業を極限まで削って他人に嫌がらせができるツールを作った人間がいたとしたら、自己顕示欲のためにどこかでそれを公開するでしょうし、もしツールそのものを公開していないにしても作ったこと自体はネットのどこかで必ずアピールしているはずです。アホなので。

 それに加えてTwitterで他人に嫌がらせをしたいと考えている人間がいたとしたら、そんな発想から鍵リプの連打を選ぶという時点で知能がかなり低いので、そのツールがもしインターネットの検索程度で見つからないとなるとそれを使うことは一生できないわけです。アホなので。

 以上のことから「アホだから尻尾を出してるはずなのに出してないということはアホすぎて人力で粘着する以外の方法を見つけられてない」という一つの結論は初めから頭にあったわけです。当たらないでほしかった。絶対に解けないクイズを解かされていたようでマジで溜息です。

 簡単に潰されないレベルのツールを作れる人間が誰にもそれを公開せずに自分一人でひっそりと使っているという線もありますが、先述した通りおそらく自動化とは程遠いお粗末なツールなことがほぼ確定しているわけですし、それならそれで頭がおかしすぎて最初からまともな人間の知能を持っている僕なんか相手になりません。

 相手は特定できませんが、ツイートが粘着されている証拠さえそのまま残っていれば通報は可能です。僕は今回それをしました。
 誰にやられているかを入力される項目には存在しないIDをとりあえず入れておけば大丈夫らしいです。粘着されればされるほど証拠は蓄積しますし、通報によりアカウントが永久凍結されればその後は持っている電話番号の数が増えでもしない限り、その人間が所持している端末で新たにアカウントを作成してもロックされ続けます。
 何よりこのケースは行為の対象が固定されているので、運営は攻撃してくるアカウントではなく僕のツイートのみをチェックすれば別のアカウントから粘着されようがすぐに凍結作業に移れるわけです。めちゃくちゃ楽です。そうですよね?Twitterさん。ちゃんと対応してくれますよね?


最後に


 問題が起きたらなぜその問題が起きるのかという推測を立てて、どうやったら防ぐことができるのかと対策を考えることは楽しいです。それがズバッとハマったときの気持ちよさは、今回のケースで言えば特にプログラマやSEを経験してる人なら良くわかると思います。

 ですがどうしてもね、人の意思で規則なしで行われることは防げない。つまらない結果になってしまって残念です。
 なのでこれを記事にすることで、同じような被害に遭っている人のためになったり、対策しようとしている人の無駄骨が今後なくなったり、そういう効果が少しでも生まれてくれたらいいなと思いました。

 あと僕が書いた文章を読んでくれるって単純に嬉しいので、読んでくれた人がいたならありがとうございます!という気持ちになれて収穫。

 また、僕は一度凍結に遭ってしまったので今のアカウントがまた凍結される可能性はそれなりにあります。その場合また新しくアカウントを作成することになるのですが、そのときに僕とまた接してくださる方やツイートを読んで楽しんでくれてる方がいましたら、このnoteを検索すれば新しいアカウントにたどり着くようにしておきます。よろしくお願いいたします。

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