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大野智というリーダーの凄さ

嵐が活動休止だなんて、びっくり仰天。
「スッキリ」で会見の模様を見ました。
ほう、大野君が発端だったのか…。

そういえば、嵐のメンバーは何故か我々消費者からも「君」付けやあだ名で呼ばれています。
松潤、ニノ、相葉君、櫻井君、大野君…。私は特にファンという訳ではないけれど、つい、そんな呼び方をしてしまいます。

あれ?SMAPはキムタク以外呼び捨てだったのに…それだけ親近感を感じるグループなのでしょう。
この親近感はどこから湧いてくるのかといえば、もちろん彼ら5人から滲み出るものに違いありません。

グループにせよ、クラブのチームにせよ、仕事の部署にせよ、まさしくこの雰囲気が、それぞれのチームの個性の正体ではないでしょうか。

私が嵐から感じる雰囲気は、この会見でも見せてくれた仲の良さ。
ああ、本当に仲がいいんだろうなとテレビを眺めていました。

けれど、これって、本当にすごいこと。

だって、彼らは友達ではありません。仕事の仲間、同僚です。

そしてその仕事は、やれCDの売上、コンサートの観客動員数、冠番組の視聴率
私たちサラリーマンのように社内だけで留まる評価ではなく、速やかに、正確に、大衆に知れ渡る評価に日々さらされている仕事です。

この過酷さ・重責は、やってみた人にしかわからないでしょう。
トップランナーであればなおさらに。
その状況であそこまで仲の良いのは、ものすごいことです。

何故なのでしょう。思い当たることが4つ。

1つ、5人がそれぞれ別の強みを持っていること。

彼らの活躍は、報道、演劇、バラエティーなど本当に多岐にわたります。きっと彼らの中でもその棲み分け、立ち位置がしっかりとできていて、
カニバることなく高めあっていたのだと感じる。

2つ、ポジティブ派、ネガティブ派、責任感強い人、楽観的な人、まんべんなくちょうど良くいること。

ファンではないので、誰がどうとかはわかりませんが、5人のグループで5人とも責任感が強いと、間違いなく大成しません。
楽観的な人も半分は必要です。その配分もちょうどよかったのではないか。

3つ、同じ方向を向いていること。

以前、櫻井君がどこかのインタビューで

競争相手はグループ内ではなくて、グループの外にいることに気づいてからはメンバーに変な感情を持たなくなった

的なことを言っていたことを記憶しています。(確かこんな感じだった)

これはまさに組織に所属している人は皆に当てはまることで、隣の同僚といがみ合っても何も生みません
いや、分かってるんだけれども、そこから感情をコントロールするのはなかなか難しいんですよ。それができているのはすごい。

4つ目、リーダーがぼーっとしている(←これホメているから叩かないで)

何度も申し上げますが、私の嵐への感情は「普通」なので、”なぜ大野君がリーダーなのか?”について考えこんだことが数回ありました。

リーダーっぽいのは櫻井君だし、
メンバーを引っ張ってる感じもしないし…と。

けれど、正直、リーダーがリーダーらしくない方が大成すると感じます。
チームにしても企業にしても、たった一人の力でできる事なんかたかが知れているからです。

むしろ組織の中心にいるのは、ぼーっとしているような人で、メンバーから
俺が(私が)何とかしないと」と思わせるリーダーの方がよっぽど有能です。

これ、本当に難しい。だって本当にぼーっとしてたら誰もついてきません

ぼーっとしている以上に
・人として魅力があるとか、
・素晴らしい才能を持っているとか、
人を引き付ける何かがないと、うまくいかないのです。

さらに大野君が凄いのは、ぼーっとしてても大きな局面は自らが決めていること。

まさに今回の活動休止がそう。
口火を切ったのは大野君だそうで。

私、これを聞いた瞬間に「彼はすごい人だ」と初めて気づきました。恥ずかしながら。

確か松潤だったかが「(活動をやめたいという話を聞いて)僕は特に驚かなかった」と言っていましたが、普通はそうです。
20年も同じグループで活動をするなんて異常ですもん。あんなシビアな仕事で。

グループは長くいればいるほど、歪みが生まれてくるものです。だって人間ですからね。何かしら事件が起きるわけです。

この活動休止期間を通して、彼らはその歪みを穏やかにできることでしょう。

きっと大野君は天然でやってるんだと思うんですが、その決断を自ら口火を切るのは、素晴らしいこと。

大野君は救ったのかもしれません。嵐というグループと、ファンの気持ちを。
SMAPみたいに悲しいことになったら、だれも幸せになりませんからね。

まだ活動は続きますが、2020年12月までどうか健やかに、頑張ってください。(トップの写真は大野君が好きな釣り)

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