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巾着田曼珠沙華まつりへゆく

8月も終わるころ、お師匠さまが巾着田に行ってみたいと言った。そういえばと、去年は曼珠沙華開花のタイミングが合わなかったことを思い出した。

わたし自身も回復傾向にあるリハビリと兼ねることにして、のんびりとガイドすることになった。遠くても近くても思い立ったが吉日。日程は少し先だけれども、ぜひともに出かけようではないか。

この日、訪れたのは9月18日。この頃はまだ巾着田の曼珠沙華はほんの一部のエリアでしか咲いていなかった。おそらく、本日9月24日以降は満開を期待できるだろう。

曼珠沙華の開花寿命は1週間ほど。巾着田では予め3つのエリアで時期をずらして植えているので、ある程度は長く楽しめるようになっている。

http://www.kinchakuda.com


この日は朝から快晴だった。早めの出発。早起きは気持ちいいよね。ということでお師匠さまとは猫カフェ以来の冒険だ。

これはそのときの記録。

かつてアウトドア全般に広く深くどっぷりと浸かっていた。そんなこともあり、巾着田を含めたエリアもトレッキングやキャンプを含め長年利用している。

ここは春夏秋冬いつものどかで良いところだ。以前はよく米軍機が上空を通過していた。久しぶり空はとても静かだった。

駅を降りてすぐに気づいた。今年は明らかにタイミングが早すぎたようだ。いつもの道中が曼珠沙華の赤で染まっていない。

事前にサイトで確認することもできた。しかしお師匠さまとの約束の日に変更はない。それだったら調べて答えを知っておくよりも、行き当たりばったりのアドリブを楽しみたいというもの。音楽でいうところのセッションってやつだ。音楽の経験もリズム感もゼロだけど。

曼珠沙華がほとんど咲いていないということで、入場ゲートにスタッフはいなかった。この日の入場料は無料だった。

昔の入場料は200円くらいだった気がするけど、今は500円みたい。時代の流れだねぇ。

巾着田にはイノシシなどの野生動物がいて夜に徘徊することが多い。ところどころで曼珠沙華も倒されている。この辺りはトレッキングのときにも注意書きの看板を目にすることが多い。

何年か前は焚き火をしながら夜空を眺めていたとき、ムササビが目の前を滑空したこともある。そろそろキャンプを再開したいなぁ。そうなったら、せっかくだから3本目の斧を新調したい。「せっかく」の意味がよくわからないけど。

とにもかくにも日向も日陰も異常に湿度と気温が高い日で、病み上がりにはハードな天候だった。途中、人生で初めて熱中症に罹ったかもしれないと感じたほど。どうやら体力が暑熱順化前にもどってしまったようだ。

スマホで気温を確認したら35度だった。髪の毛から汗が滴るくらいやばかった。ベンチに座っても、纏わりつく空気が暑すぎて休憩にならない。

その影響か、おやつのジェラートや名物の神社エールもあっという間に身体が吸収していった。武蔵野うどんも美味しかったな。

朝早かったこともあり、昼には巾着田を離れることになった。帰り際、お師匠さまからプレゼントをもらった。先日、歳を重ねたのだ。紙袋にはねこねこのお菓子がたくさん入っていた。まだ未定だが国を挙げての生誕祭には招待したい。

満開ではなかったものの、初めての巾着田は楽しめたそうだ。満開シーズンではないということで、行き帰りの電車も巾着田も空いていたのもよかったとのこと。

見慣れた風景と初めての風景にはどんな違いがあるんだろうな。今度、撮った写真を見せてもらおう。

この日は三連休の最終日。いつもより早起きをして、いつもと違う電車に乗り、ちょっとだけ遠くへでかけ、地元の美味しいものを食べ、心地よく疲れた一日だった。

ひとは移動することで幸せを感じることができるという研究がある。ひとは歩いたり乗り物を利用することで、なんらかの前向きな気持ちになれる。距離にこだわる必要も、他人と比べる必要もない。自分の基準でルートを選び、見知らぬ場所へ移動する欲求が遺伝子に組み込まれているのだ。


さて、暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったもの。そろそろ過ごしやすい秋がやってくるはず。泊りがけの旅行もいいけど、ちょっとした散歩や遠足でもいろいろと楽しめるように工夫することを心がけたい。


次はどこへでかけようか。



おしまい




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