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99歳義祖母の葬儀にて

人の死は、人と人とを結び合わせる。こと、親族を結びなおす。
そういえば私、長男の嫁だった。普段は意識することないけど、将来夫が喪主をやる未来図を思い、襟を正しました。し、こんがらがって硬直していた私の実家の糸さえも、少しほぐしてもらえました。

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おばあちゃんが米寿の頃、私は初孫の夫と結婚して、すぐに曾孫を産みました。お小遣いをくださったりと、私にも優しくしてくださいました。晩年はコロナで会う機会がなかなかなかったけど、ここ3年くらいはお別れするときに、必ず握手をして涙されていたので、死に目にはお会いできなかったけれど、私とはしてはそこまで心残りがなく済んだように思います。年齢が年齢だったので、万全の準備をして逝かれたのではないでしょうか。なかなかそうはいかないでしょうから、やはり長生きは羨ましいですね。

義実家は神社で、神式の葬儀には初めて参加しました。娘達も、もう子どもだけで立派に玉串拝礼できるようになって、母として目を細めました。
神式の葬儀で奏上する祭詞には、故人の略歴が入るんですね😳 いついつ結婚して、いついつ子どもを産んで、とか。面白いな、と思いました。
第二次世界大戦中に、女学校を出て職業に就いた先駆的な職業婦人だったようで、生前はそこまでは知りませんでした。言われてみれば、97歳になっても、新聞を隅から隅まで読んで、保有株の株価までチェックするほんとに聡明なおばあちゃまでした。
そして、嫁(私の姑)がコロナにかかって遠方で出禁になっている間に死ぬという、なんとも因縁のタイミングで嫁姑関係の幕を閉じました。汗


3人の孫と5人の曾孫に恵まれ、99年の天寿を全うした義祖母。有難う。安らかにお眠りください💐

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