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【読書ノート #10】『ザ・ビジョン』


ビジョンって絵に描いた餅になりがちだよなあ――

なんて、昔は各社のビジョンを見るたびに思っていた気がします。

そんな自分が、たまたま部署のビジョンについて考える機会を得ました。
※もちろん私は下っ端なので、単なる意見・案出しです。笑

他人が作ったものを批判することってすごく簡単だけど、考える側になるとなかなかどうして難しい。「何から考えればいいのか」「そもそもビジョンってなんだっけ?」等々、定義のところからつまづき、本書に助けを求めました。

《今回読んだ本》

<読む目的>

自部署のビジョンを考えるヒントを得るため

<学び&気づき>

  • ビジョンとは、企業が何者であり(=目的)、どこを目指し(=未来のイメージ)、それを目指す過程で何を基準にするか(=価値観)を明らかにするものである。

  • ビジョンはどこからでも作れる。全社的なビジョンがなくても、チームや部門・個人のビジョンを作り、チームが社内に対して好影響を及ぼそう。

  • 説得力あるビジョンには、「ビジョンの中身」「プロセス」の2つが等しく重要になる。

  • 説得力ある「ビジョンの中身」には、初めに記述した"目的"、"未来のイメージ"、"価値観"の3要素が必要。

    目的:存在意義、自分たちの役割や活動を行う理由
    未来のイメージ:具体的な最終結果イメージ(プロセスではない)、何を生み出していたいか
    価値観:特定の資質を望ましいとする信念、日々の選択や行動の基準となるもの(絵に描いた餅で終わらせない)、一人一人に自分の役割を自覚させてくれる

  • 説得力ある「プロセス」では、"いかに創造するか"、"いかに伝達するか"、"いかに実践するか"の「3つのいかに」を考える。

    いかに創造するか:みんなを巻き込んで当事者意識をもたせる(ビジョンへの理解・思い入れが深まり、率先してビジョン実現に取り組むようになる)、現実も直視する
    いかに伝達するか:たえず話題に取り上げる、ビジョンが牽引力になっていることを知らせる、出来事・変化発生時にビジョンの視点から解釈を促す
    いかに実践するか:ビジョンに沿った具体的な目標を定める、実際に行動に移す(ビジョンは実践されるものであり、額に飾るものではない)、軌道が外れたと思ったら目標を再設定する

<アクションアイテム>

自分なりの自部署のビジョンを作り説明する(済)

<一言>

”いかに想像するか”に記載されていた「当事者意識をもたせる」というところは、まさに私の部署でも実践されていますね。
(自分が案を出すことになったのも、その一環でしょう。まんまと本まで読んでおります。)

以前読んだ『パーパス・ドリブンな組織のつくり方』でも「パーパス構想段階から社員を巻き込め!」と書いてあったことを思い出しました。リーダーだけでなく、みんなのビジョンやパーパスにならないと各自の行動に反映されませんもんね。


人数が多くなればなるほど全員が当事者意識を持つことは難しそうですが、「3つのいかに」を活用して「餅」にならないようにせねば。

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