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アイドルオタク、映画『あの頃。』を鑑賞する(ネタバレなし)

「今更かよ」と言われそうです。私もそう思います。公開されてから3年経ってやっと鑑賞しました。

私個人も、まあまあドルオタ拗らせてるので当然知ってはいましたが、なんとなく自分にダブらせていた部分があって観る機会を逸していました。先日たまたまネットフリックスでザッピングしていたらこの映画を見つけたので良い機会だと思って鑑賞しました。他の配信サービスでも観れるようです。

ネタバレは避けますが、私はこの映画を観終わって率直にこう思いました。

『自分はドルオタになれて良かった』

「アイドルが好きだ」という最大公約数があるだけで、割と濃い目の人間関係が築ける。居酒屋の常連のような草野球のチームメイトのようなそんな関係性です。時代も推す対象も違えど、映画のキャラクターたちにかなり親近感を覚えました。

ドルオタのレゾンデートルは、まさにアイドルです。脆く儚く、眩しいものです。推しが卒業しても次の推しができてドルオタ人生を継続する人は多いですが、時間の流れは元には戻りません。推しが好きだという気持ちも、周りのオタクとの関係も、絶えず移ろいゆくものです。

しかしながらその移ろいゆく有り様にこそドルオタ、ひいてはアイドル文化そのものの価値があります。

「年甲斐もなく」とは言いますが、いくつになっても青春はしていい。かけがえのない経験は過ぎ去った後にその真価がわかるものです。

アイドル映画としても、青春映画としても、とても印象に残る作品でした。大好きになりました。

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