喉が痛い日でした
喉が痛い。
三女がコロナ陽性だったので、自分もコロナの可能性が出てきた、でも私の場合は子供の頃から調子が悪くなると、喉が痛くなる。
お医者さんには扁桃腺が他人より随分大きいから、熱も出しやすいし、喉も痛くなるだろうと聞いていた。
子供の時にはそれ程理解できなかったけど、定期的に喉が痛くなるのは、扁桃腺に問題が有るのは解かる。
扁桃腺が腫れるのは辛い、高熱も出る、だけど高熱の割には身体は辛くない。
だから問題無いじゃ無いのかなとか思っていた。
でも、調子悪い日が少なくて、喉が猛烈に痛いと、ヤッパリちょっとこの状態は嫌だ。
子供の時に扁桃腺を切ったら良いという話を親がしていて、切るのかーとか考えていたら、やっぱり止めると言ってきた。
「サチコ、扁桃腺切りたい??」母親に聞かれた事が有る。
「扁桃腺??切るの??」思わず同じ言葉を返してみた。
だってね、いきなり扁桃腺切るか?と言われて、髪切るみたいに、そうやねーちょっと短くしてもらって、とか言う、言わないよね。
私も子供ながら疑問が噴出していて、疑問在り過ぎてなんて言えば良いのか解らない位だった。
「そう、扁桃腺切る??」パン切るんじゃ無いんだから、簡単にはいそうですかとは言わんやろ。
「よく熱が出るやん、それって扁桃腺の所為なんやって、そやで切ったら無くなるで熱でやんらしいんよ。」ちょっと待って他に理由は無いんか、風邪やったとか何かあるやん。
「扁桃腺だけが熱の理由??」絶対に他にも理由ある、扁桃腺が無かったら熱で無いって訳が無い。
「他にも理由は有るよ、だけど熱が出やすいのは本当なんよ、無くなったらこんなには熱出ない。」説得する気があるのか無いのかは分からないが、理由を述べよには答えてくれた。
「入院するんやよね。」喉の奥にあるものを、急に切ったりできへんやろ、ちょっと怖いがな。
「うん、入院するらしい、手術自体は簡単らしいんよ。」他人の事だと思って簡単と言ってきた。
「考えとく。」そりゃあ、私だって考える時間が欲しい、だって体の一部を切るって如何するの?
喉の奥切ったら、血を止めたり出来るの??自分の中では手術は無しやったよね。
「じゃあお母さんも調べとくわ、切った方がええんか、切らん方がええんか。」と言ってその日はその話は終わった。
私はヤッパリどう手術するのか聞きたくて、友達に聞いてみる事にした、噂で扁桃腺の手術をしたと云う子が居たからね。
「手術って簡単やったよ、何か扁桃腺を引っ張り出して切るみたい、でもさ血がいっぱい出て凄かったみたい。」これは誰かの噂。
「扁桃腺の手術って、血が止められへんで、そのまま口開けて置いて於いて、止まるのを待つみたい。」これも誰かの噂。
「扁桃腺の手術って、血がいっぱい出て、バケツにいっぱい出るって聞いたで。」これも誰かの噂。
なんやてー、怖い噂ばっかりやん、そんなんできへんわ、出血したら輸血入るやん、バケツ一杯ってどんだけ輸血するんよ。
もう手術しない一択になっている、母親になんか言われたら、絶対に断ってやろう。
考えが纏って、手術は怖い、手術いやとなった所で、母親にもう一度聞かれた。
「扁桃腺切らんよね。」切らない前提は有り難い、反論しなくてもいい感じかもしれない。
「扁桃腺の手術って大変そうやで、したない。」私は一言で答えた、このしたないはしたくないの略になる、あくまでしたいわけでは無い。
「わたしもな、色んな所で聞いてみたんよ、そしたら手術自体は簡単で、扁桃腺を伸ばして伸びた所で切るんやて、だけど出血が酷いんやて。」どうも噂を聞き込んできたみたいだ。
でもさ、簡単なんよ、扁桃腺びろーんと伸ばして切るだけって、こっちは切った後どうするの、血が出たらどう処理するの、簡単や無いやん。
「私も聞いた出血がバケツ一杯分出るらしいんよ、それ怖ない。」私が言った、自分の事だから真剣だ。
「エ~、あんたバケツ一杯って聞いたん、私は洗面器一杯って聞いたで。」どっちも多いのには変わりないやろ、嫌やんそんなん。
「どっちにしろ出血は多いって事やん、手術の痕どうしとくの?」そこんとこ不思議で堪らなかったんだよね。
「聞いてみたけど、落ち着く迄そのまま置いて於くんやって、そやで入院しなあかんのよ。」そりゃそうだろ、入院無しで、出血多いのに放って置かれたら、堪ったもんやないわ。
「まあ、子供の内に切って於いた方が楽って聞いたけど、あんたが嫌なんやったら、止めとこか、休みにしてもええと思ってたんやけど。」そんな一寸した整形手術するノリで言わないで欲しい。
私の他人よりも大きめの扁桃腺は、今も喉に鎮座していて、大人に成ってからこのせいで熱を出すのは泣いた時くらいだ。
涙を出すと扁桃腺が腫れるのは、繋がっているからなのだろうか?
扁桃腺は腫れて無いけど(きっと腫れてない、腫れると熱が出るから)今日は喉が痛くて堪らない。
やはりコロナなのか??考えつつ様子見をしている、だって熱が出て無いんだもんね。
医者嫌いは健在だ。
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