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ストレスのないかたづけ術「タスカジ®研究所流 動線収納術」と実践例


ストレスのないかたづけ術!?「タスカジ®研究所流 動線収納術」とは


私の会社が運営している、1時間1500円から利用できる家事代行マッチングプラットフォーム「タスカジ」では4,000人ものハウスキーパー(家政婦夫)が毎日11万人の依頼者様のお宅で家事のしごとを行っています。

タスカジのサービスサイト


提供される家事サービスは幅広く、掃除、料理以外に「整理収納」というカテゴリもあり、多くの依頼者様にご利用頂いています。
家の中の収納をコンサルティングしながら収納ルールを決めて収納していくサービスです。

タスカジの整理収納サービス

「タスカジ」で気づいた、ものを手放すことの難しさ。

タスカジでは4,000人のハウスキーパー(家政婦夫)が今まで何十万件ものお宅で家事代行・整理収納をさせていただきましたが、整理収納にはものを減らすことが伴います。しかし、この「ものを手放す」のはとても難しくエネルギーのいることなのです。有名な収納本の多くが、不要なものを手放すことをテーマにしていることからも、その重要性と難しさがお分かりいただけると思います。


経営を通して知った、「意思決定は筋トレ」


少し話がそれますが聞いてください。
私は9年前の37歳のときに「タスカジ」を起業し、経営者になりました。
それまではシステムエンジニアのプレイヤーとして仕事をしてきたので、経営者のしごとは初めてでした。
経営者の主な仕事は「意思決定」です。


経営者を育成するMBAスクールに通って最初に知ったことは、「意思決定のスピードを上げるには筋トレが必要だ」(※本物の筋肉のトレーニングではないです。意思決定に使うための脳にある筋肉のような物のトレーニングです。)「MBAの授業で採用されているケースメソッドは意思決定の筋肉を鍛える筋トレのようなものだ」

その後、実際に経営者になってこの言葉をしみじみと実感しました。
9年間苦労した後、当時はなかなか決めることができなかった事柄もいまでは瞬時に決断することができるようになりました。

ものを手放すのは「意思決定」。「もの」にフォーカスしてしまうと、手放すことが大変になる


そして、、そうなのです。ものの要不要を決めるのもこの「意思決定」なのです。
一つ一つは小さい意思決定かもしれません。しかし、家じゅうのものを判断するとなると、その回数は膨大になります。

「これはいりますか?」「これは使いますか?」「これはどういうときに使おうと思っていますか?」「これは・・・?」

普通の人は日常的に大量の荷物の「意思決定」していないので、慣れていません。この作業が突然始まると、非常に時間もストレスもかかり、みなさんヘトヘトになってしまうのです。

その上、「大切な思い出」や「好き」といった感情と連動してものが現れると、意思決定は更に複雑になります。手にとって思い出に耽り、家族と会話がはずみ手が止まります。家じゅうの荷物を整理するのに一体、何日、何ヶ月、いや何年かかることか・・・!!

ものではなく「動線」に注目するのがタスカジ®研究所の新しい提案〜動線収納術〜


そんな現場をたくさん見てきた私達は、タスカジ研究所で研究を重ね、動線に注目した従来とは全く異なる新しい収納術「動線収納術」のアイディアにたどり着きました。主となる9つの家事動線を描き、動線上に必要なものを配置・収納していき、その結果として家事動線を効率化させ、適切な収納を実現するというアプローチです。

これにより、「いる・いらない」「すき・すきではない」「大切・大切ではない」「思い出・思い出ではない」というある種のストレスを感じてしまう判断から開放され、本来必要なものが自然と決まることになります。

動線にフォーカスすることで、作業が効率化されて家事時間が短縮されるのみならず、必要なものを必要な場所に配置することができるようになるのです。だれでも、特別な訓練なく自然とできるようになります。


家族の家事ストレスを解決するには?「タスカジ®研究所流 動線収納術」の基本的な考え方


家の間取り図を9枚用意し、それぞれに主たる家事動線(9つ)を描いていきます。
動線の無駄がないか、動線上に十分な収納領域が用意できているか、一時保管領域は検討されているか、という観点で動線と収納を見直し、その結果として家事動線を効率化させ、適切な収納を実現するというアプローチです。

そこに、「家族や家政婦夫との家事シェア」「スマートホームと自動化」「家族間コミュニケーション」「シンプルで穏やか」というエッセンスを加えています。

洗濯物の動線収納術を導入するとどうなるの?【導入後のイメージ】


今回の事例は40代前半の女性。小学生低学年の子供と夫の3人ぐらし。共働きのため、家事の負担はできるだけ少なくしたいと思いつつ、どうすればいいかがよく分からないのが悩みでした。

特に洗濯物。収納場所が決まっていても収納物が戻ってこないので、靴下は行方不明、パジャマも行方不明、身につけたいものがすぐに見つからない。家族中がそんな混乱にありました。

そこで動線収納術を用いて、問題解決に取り組んだ結果、このようになりました。


洗面所内で洗濯物の動きが完結するように動線を作り直し、洗面所内の収納も大きく変更しました。リビングに畳み待ちの服がなくなり、動線も短くなりました。


実践例から学ぶ「タスカジ®研究所流 動線収納術」

どのような方法でこのような結果を導いたのでしょうか。
でここからは、具体的な事例を用いて、動線別に実践例を説明していきます。

洗濯動線編



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