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パパがいない屋久島旅行【人は見たいことしか見ていない編】


4人で、屋久島へ旅行に行ってきました。

私(33)息子(4) ミナさん(33)娘ちゃん(2)

子連れチャレンジ旅行。


その3泊4日の中で
本当に本当に、ありえないような奇跡的なことが
たくさん起こった。



文字にするのも、写真にするのも、
野暮かもしれない?

そう思うくらいには、素晴らしいことばかり。


ただ、私が伝えたていきたい
好きを仕事にする人生にもぜーんぶリンクしてるから

がんばって綴ろうと思う。


(あまりにたくさんの学びがありすぎて
テーマごとに書こうと思ってます笑)


まずはこの記事に欠かせない
ガイドのエリカさんについて書く。

屋久島のガイドをされているエリカさん

https://instagram.com/yakushima_erica86?igshid=MzRlODBiNWFlZA==


屋久島旅行は、
確か去年から今年くらいに決まったかな?


もともとは、ミナさんが行きたい場所だった。


 
行き先だけでなく

屋久島にいついくか?何をするか?
子どものスケジュールは?

などなど...


色々調べたり、手配してくれたのは
なにからなにまで、ミナさん。

(この場を借りて、改めてありがとう〜!)


だからガイドさんを探してくれたのも、ミナさん。


"素敵なガイドさんがいて、DMしたんだけど
きっとカトちゃんとも合うと思うんだよね"


ということで、2日目と3日目の
トレッキングのガイドを申し込んだ。



結局

後の日程は、レンタカーを頼む
っていうのもなんか微妙で。

(2歳、4歳の子連れでレンタカー。
待機時間の時点でカオス確定)

 

旦那さんナシの旅行も、飛行機も
全部が初めてだらけの旅なので

4日間、ガイドをお願いさせてもらうことに。

 
その素敵なガイドさんというのが、エリカさん。


エリカさんは、空港で待っていてくださり
初対面からすでに笑顔が好印象の方。


早速空港から、車を出してくださる

フリードで色んなところに連れて行ってくれる


"チャンスがあればと思って
御朱印を持ってきてるんです"っていうと

道中にある、屋久島で最も古い神社へ
お参りをさせて下さった。

私はちゃっかり、御朱印をゲット。
息子はちゃっかり、大吉をひいた。

お写真も撮ってくださるのです


そのあとは

日本一海亀の産卵があるビーチで
少し遊んだあとに、

2日目と3日目にお世話になる
保育園の前日手続きに。

子連れということを想定して、
子供も楽しめる場所を、選んでくださった。


ウミガメ上陸日本一のいなか浜
大はしゃぎの息子さん



(エリカさんがあまりに子どもと
仲良くしてくださると思ったら
エリカさんご本人も保育士さん!

実際にエリカさんが兼業で
勤めていらっしゃる保育園に

今回、息子を預けさせていただくのです。

子ども目線での屋久島旅行記も
絶対に絶対にしたいから、別の記事にします。)


海ではしゃぐ子供たちをみながら
ひろーーーい海を一緒に楽しんで

1日目から、すでに大満足。
 

晩ご飯に訪れた
オシャレな屋久島のパノラマというお店は
なんとエリカさんが以前働かれていた場所。


古民家を改装されていて、外観から内装まで
めちゃくちゃオシャレでご飯も美味しく。


オシャレなのに(笑)さらに

お座敷には子どもが
お医者さんごっこできるオモチャ完備…!!!


あぁ、ひたすらにありがたい。




しかも


エリカさんがその日
いなか浜で撮った写真とともに
デザートをプレゼントして下さった🥲


感動.…



エリカさんがお仕事が大好きなことが
ひしひしと伝わってくる。

1日目の晩御飯で、もう感無量。



2日目は、縄文杉へ、トレッキング
3日目は、苔むす森へ、トレッキングのスケジュール。

とくに、縄文杉への道のりは
20キロ。往復10時間。
その足を引きずりながらの、苔むす森。
 

縄文杉へ向かうには
朝3時台に目覚め保育園に4時半に到着する。 

お迎えのタイムリミット付き、10時間のトレッキング。


(あんまりにも、素晴らしかったので
別記事にします。お楽しみに)



エリカさんによると、
5月20日はGWを除くと最大の登山客数。


たくさんの山を登る方とすれ違い、
たくさんのガイドさんを見た。

 
ガイドさんはきっと皆さん
山、屋久島がお好きだという土台のもとに

それぞれのスタンスで
お仕事をされているのだなぁと

その姿を見て、何となく感じた。


たくさんのお客さまを
連れて山に登るガイドさんもいれば

エリカさんのように一組限定で
少人数で山を登るガイドさんもいる。


ガイドというお仕事をひとつとっても
たくさんの働きかたがあるんだろうな....


って思ったので
エリカさんに聞いて、観光業について少しだけ
お勉強をさせてもらった。

 


ちなみに、エリカさんは

"私はお客さまの先生みたいにはなりたくないんです"

って

苔むす森の後の女子会ランチで、
ハッキリおっしゃっていた。

カフェでも写真を撮って下さるエリカさん



エリカさんは、屋久島のご出身。

一度、鹿児島の本土に行かれたが
屋久島に戻って来られたそうで

同じくガイドさんであるご主人と
ソラミドを運営されているとのこと。

(ご主人はまさかの愛知県ご出身)


屋久島には、サラリーマンの方はほぼいらっしゃらず
自営業の方が多いとのこと。

いかに個性を出すか?という世界。

移動中も色んな話をした


(好きを仕事にするにあたって
もしも、ぶつかる壁のようなものがあるとするなら
屋久島で一瞬で吹っ飛ぶと思う。笑)


エリカさんは現在
カップルや女子旅のガイドさんが多いとのこと。



2日目。


縄文杉の翌日、足を引きずりながら
苔むすの森へ向かうトレッキングの途中に


山のど真ん中で
ありえない光景が目に飛び込んだ。


もののけ姫の舞台になった森の中で、
お誕生日をお祝いして頂いた。



もののけの森と、パンケーキ。
もちろん飲食OKのところで頂きました。

ミナさんが、エリカさんに
誕生日が近いことを相談して下さったところ

旅の中でのサプライズを
快諾してくださったようで。


エリカさんは朝合流する前に
家で、パンケーキやフルーツを仕込んで
休憩中の山小屋で、組み立て下さった。


それは伝わるといいんだけど
本当にありえない光景で。



トレッキング上級者っぽいご夫婦とかに

"何が起こったら山のど真ん中に
美味しそうなパンケーキが出現するの?!"

って聴かれたり

海外の青年が、写真撮ろうか?
ってジェスチャーするから

ぜひ!ってお願いしたら


ご自身のスマホで笑

私を撮影して、笑顔で去っていった。


そら、撮りたくなるか。笑


日本の旅行の記念になるくらいには
ありえない光景だったと思う!



心底びっくりして、感動した。


何かしたいと思ってくれたミナさんと
その想いに斜め上に応えてくれたエリカさん。

朝早い具材の準備はもちろん

お皿やお盆のひとつずつも全部
リュックに背負って、山に登ってくださった。


背中の文字が素敵。


山を降りても素敵だった。


お土産さがしに、

屋久杉のお店に
連れて行って下さったときには

それはまぁ、ここは東京?と思うほどに
洗練された屋久杉のお店に連れて行って下さった。



BLESSのオーナーは
ホスピタリティーの化身みたいな方。

屋久島や屋久杉の想いを拝聴して、
もう、最高のお店だなぁ…!と思った。

(お話をお伺いすると、横浜を中心に、アメリカなど
ホテル業界で世界を飛び回られていた方とのこと。

大納得すぎて、心で首がモゲそうだった)


想いのあるお仕事が大好きすぎて
つい予定外のお土産を買ってしまった。


屋久杉を磨く工程こそ美しいという想いに打たれて
自分で一輪挿しを磨くキットを購入。



"エリカさん、神ガイドでしょ?
あんな方、いままでいなかったんです"

と、オーナーがおっしゃったので

"エリカさん、なんと
山の中でサプライズをして下さったんです"

という、本当に神であるというお話を。


すると、レジで

"お誕生日おめでとうございます"

お店の想いが詰まったロゴが印刷された
エコバッグをプレゼントして下さった。


目がまんまるになった。

エリカさんとオーナーさんの
素晴らしい志と、素晴らしい関係性によって

私まで幸せを頂いた。


BLESSのロゴは、象形文字だそう。



お土産を選んでいる間も、

エリカさんとオーナーさんが
子どもたちと遊んでくださっていた。

遊んでくださってるオーナーさん


帰りの車、エリカさんが

"素敵な方ですよね!"

と、オーナーさんのことを仰っていた。

あぁ、想いがこうやって
人を惹きつけて繋がっていくんだなぁ

って、じーんとした。



私たち、second youthの活動はSNSが中心。

SNSのおかげで
気の合う方と圧倒的に出逢いやすくなり

コミュニティーや仲間と出会い、
助け合いながら生きている。

新しい挑戦や、想いを発信していく勇気すら
仲間からもらっている。


"屋久島への愛"

という共通点の中で想いで
皆さんが繋がっていて

きっと、助け合いながら
屋久島の素晴らしさを日々発信されている。

すべて一緒なんだなぁと思った。



20キロ10時間に及ぶ
トレッキングの帰り道にエリカさんに質問した。

"屋久島は、移住者と、現地の方
ざっくりどれくらいの割合なんですか?"

"半々くらいです
現地の方は、年齢層が高くなってきています"


屋久島を愛するたくさんの人が
屋久島に移住されてきている。



ガイドさんの実に9割の方は、移住者だと。


人は、自分が持つ当たり前の素晴らしさには
なかなか気付けないものである


ことを再認識しながら
それは極めて自然なことだとも、改めて感じた。



(屋久島の杉の資源を
商売として活かすか?守るか?

議論されたことが昔あったそう。
なんと、守る派こそ、島の外の方々が中心。

全ては結果論だけれども。

守る流れとなった結果、世界自然遺産に認定され
現在は観光の島になったそう。)



ウィルソン株(切り株の中から撮影している)


何人も入れる大きな切り株。中は空洞。


さて、ここからが今日の本題で。


屋久島に生まれて、
ガイドの道を選ばれたエリカさんに

トレッキング中にふと、気づきがあって
僭越ながら質問をさせて頂いた。


"屋久島にサブタイトルを付けるなら
何をつけますか?"

  


しばらく無言で歩かれた後


【見えないものが見える島】....ですかね


と、おっしゃった。



エリカさん、そのまんまだと思った。



めったに見れないとのこと。実際、一瞬で消えた。
2本の光のラインを天使のハシゴと呼ぶそう。


エリカさんが人付き合いで
大事にされているであろうこと

例えば想いとか、コンセプトも
目に見えないものだと思う。



ガイド中の森の要所の説明も
事実以外の大切なことを、たくさん教えてくださった。



素敵な方だなって改めて思った。 





旅って、新しい自分に出会うとか
本当の自分に戻る、とかきかない?




私はこういうことだと思う。



結局、人は
見たいものしか見ないし、見えない。


縄文杉で、全く同じ道のりに挑戦した300人は


それぞれ自分が見たいものを見て、
得たいものを得て、
バラバラの感想を持ち帰っているはず。


例えば

私にとっての屋久島は、試される島。

確かに屋久島にはその一面があると思うけれど
全員が全員、そう思うわけではないということ。



このまま私に例えて話すなら

別に旅行中でなくても
私はいつだって目の前のことを


あらま!
試されてるなぁ〜。やってやるか。


と思いながらも

それを超えていくことを常に楽しみ、前進する。


でも、それは私にとって当たり前だから。
本来はなかなか自覚することは出来ない。



例えば旅行のように

環境や出会う人がガラッと変わった
レアな状況のときに


それに対して自分がどう感じるか?という
感情もレアだから、印象に残る。

自分が大切にしている何かが
浮き彫りになりやすい。


それが、本当の自分に近づくとか
新たな一面に気づくとかだと思う。



だから

"屋久島のサブタイトルは?"
という質問が炙り出すのは実は屋久島のことではなく

その人が何を見たくて、
何を感じたくて生きてるか?

という質問とイコールである。



そして屋久島は

訪れる人の普段隠れている感情すら
受け止めてくれるほどに素晴らしい場所である

ということだと思った。


山に沈む夕日


エリカさんをはじめ
エリカさんを通じて出逢った全ての方。

本当に、ありがとうございました。


まずは感謝を伝えないと
私の心が先に進めないので笑


帰る飛行機で書き始め、おわらず。

荷解きをそっちのけで、書き切った。



感謝と感動、旅の登場人物を土台に書いた

【運は生まれつきじゃない編】をどうぞ!

加藤さえ


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