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【お知らせ】純文学系のデビュー作 『クルイロ~翼~』 noteマガジンにて全文掲載の予告

先ほど、私こと悠冴紀の処女作で、2007年に出版した『クルイロ ~翼~』という小説の一部(序章から第一章の21ページ目まで)を公開いたしました▼

実は最近この作品を読みたいという人が現れて、手渡しに紙の本を進呈したのをきっかけに、ん年ぶりに自分でも読み返してみたところ、当時の記憶が色々と甦ってきて、無性に復活させたくなった次第です。

「復活」と言いますのは、実はこの作品、すでに絶版本でして、一部の書店や販売サイトに残る中古本以外には、入手不可能な状態にあるのです。電子書籍でさえ、今はもう販売していません。

そこで私が思いついたのは、このnote上で本作の専用マガジンを作り、全文公開するということです。ただし、本文をご覧いただければわかるように、現在の世界情勢では、公開するに当たり問題視(誤解)されかねない舞台設定・人物設定になっています。くれぐれもお断りしておきますが、物書きが何かを書くとき、舞台設定に特定の国や地域、団体名を出したからといって、必ずしも作者自身が「親◎◎派」ということにはなりません。少なくとも私の場合は、あらゆる狂信主義や侵略、暴力による支配等を忌み嫌い、ただそこに暮らす人々の尊厳と日常が守られることを願うのみです。

とは言え、こういう注意書きや前振りを最後まで読むことすらせず、一方的に攻撃することしか能のないつまらない輩は、無数に存在します。現在のように社会全体が乱れ、先行き不安から人々が当たり所に飢えているような時代にあっては、誰にでも見られるよう無料公開、という形では落ち着いて投稿を続けられないのが現実かな、と思われます。

またこの作品は、大きな才能と表裏一体の関係にある負の側面や人間のいびつさ、AIにすら解析し尽くせないような感情の起伏や病み、矛盾といったものに焦点をあてて、心理的にとことん掘り下げていくような描写を多分に含んでいるため、そのあまりの生々しさ(現実臭さ)から「登場人物=作者」と錯覚した上で、筋違いな説教 ── つまり「そのような生き方・考え方は間違っている。病んでいる。人間とはこうあるべきだ」といったような形で、思想矯正をしようとしてくる独善的で面倒くさい輩が、クソリプの類いを書き込んでくるリスクが非常に高い。

「いや、だから、作者に向かってわざわざ教えていただかなくても、『この人物にはこういう歪さがある』というところを分かっているからこそ、まさにその歪さをテーマの一つとして表現しているんだよ。あくまでフィクションとして、寓話の一種として」という話なんですが、当たり前であるはずのそのへんの話が全く通じない輩が、信じられないほどいっぱいいるんですよ、残念ながら💧

こういう話をすると、また「そういうものも貴重な意見・感想の一部として、黙って全部ありがたく受け止めるのが作家というものだ。それができない奴は永久に成長しない半端者だ」と、更なるクソリプを書き込んでくる輩で溢れかえっていることも、経験でイヤというほど知っています。(⇐これは例えば飲食店などで、実質的には単なる憂さ晴らしの八つ当たりや嗜虐しぎゃくでありながら、「客は神」の発想を盾に、お店側の人間に果てしない忍耐力を要求してくる一方的な連中と、思考パターンが同じですね。作家と読者、というネーミングや分類、肩書きを過剰に捉え、相手が人間であることすら忘れるタイプ💢)

もうね、ああ言えばこう言うで人に絡んでは、我流の正しさを押しつける連中に、話なぞ通じませんわ。無駄に時間と労力を吸い取られるだけの、永遠の水掛け論です。(それをいちいちクソ真面目に相手にするまともな人間から順に、外野の言葉……いや雑音の数々でリンチにかけられ、殺害されていくのが、この常時オンラインのSNS時代の実態でしょう💀)

ただ一つ救いなのが、誰でも手軽に発信者になれるがゆえに、プロアマの垣根を越えて多種多様な娯楽に溢れ、何でも無料で楽しめるようになったこの時代に、わざわざ手間暇かけて有料ゾーンにまで踏み入ってきてくれる人の中に、執拗な誹謗中傷や的外れなクソリプを書き込んでくる輩は、殆どいないという点です。(なるべく簡略化されてはいても、やっぱり購入手続きって、それなりに面倒くさい印象があるし、よほど慣れた人でない限り、ちょっと抵抗を覚えるでしょう?(^_^;) そこを押して、尚もそうする価値があると思ってくれる人だけが、購入してくれるのですからね。大変に貴重な、数限られた本物の支援者たちです👍)

思い浮かべてください。商業施設などで他の客にまでちょっかいをかける迷惑な常習犯や、「客は神だ! 俺様は常連だ! 黙って言われるがまま こちらの望み通りにしろ!」というような態度でお店の人を威圧したり、長時間長々と絡んで営業妨害をしてくる連中は、多くの場合、最安値の商品をちょこっとだけ買って大きな顔をしているみっともない輩か、主には試食コーナーなどの無料ゾーンに入り浸っている輩ではありませんか? もちろん、そうではない例もあるにはありますから、あくまで数の違い、確率の問題ですけどね。暗証番号を入力したりカードキーを通さないと中に入れない高価なタワマンでも、凶悪な事件はたまに起こるが、誰でも簡単に出入りできる安アパートの方が、面倒な事件に遭遇する機会が圧倒的に多い、というやつ💧

まあ、そんなわけで、余計なトラブルの少ない状態で、本当にこういう作品を見たいと思ってくれる人たちだけが安心して読み進められるよう、最終的には有料マガジンにこの作品をまとめ(👈注:物語の後半のみ有料化の予定)、note上で全文を読んでいだけるように設定する予定です。先ほど投稿した第一回目の記事のように、一切有料ゾーンのない記事や、半分ぐらいまで無料でご覧いただける記事なども、ところどころに設けていく予定ですが、物語の結末まですべてを無料でご覧いただくことはできません🙇

今のところ、一記事につき最低価格の100円、マガジン全体でも500~700円程度に設定する予定です。まあ、紙の本の価格に比べれば安すぎるくらいですが、目的の「虫除け」としての効果はそれなりに期待できる妥当な料金設定かな、と思われます A^_^;) 正直、noteでは良くて2~3人程度しか有料マガジン購読者が現れないのではないか、とも思っていますが、一人でも読みたいと思ってくれる人がいる限りは、続ける所存です。

ただし、以前の記事にも書いた通り、新しく始めた仕事がフルタイムになって、非常に慌ただしい生活の合間を縫っての投稿となりますので、コンスタンスに毎週1記事投稿する、などということはできそうにありません。おそらく隔週になってしまうと思います💦(たぶん2~3週間に1記事程度のペース)

また、すでに仕上がっている過去作品とは言え、何故か元原稿のデータが見つからないため、紙の本を片手に一から文章を入力していく必要があり、記事の作成にはそれなりに時間を要します。現在の私の観点から見るとあまりに拙いデビュー当初の表現を、ところどころ改訂して整えながら投稿したり、全国販売での書籍化が決定した段階で割愛されてしまった箇所を、記憶を頼りに復元しながら投稿したい、とも思っているので、尚更です💦

── そんなこんなで、時折関係のない別の記事(近況報告とかグルメ記事とか)を差し挟みつつの不定期の更新となりますが、ご興味のある方、応援しようと思ってくださる方は、この機に是非ご購読ください。

悠冴紀著の『クルイロ~翼~』紙の本

 長くなりましたが、最後に、本作の簡単な内容紹介をしておきますね。

【帯の文章】▼

僕らは二人で一つ、双頭の鷲。
高すぎる代償を払っても、
ともに飛びたい空があった──。

混沌の現代ロシア社会が生み出した
感性豊かで破天荒な天才サッカー少年ボリスと親友アレクセイ。
国境を越えた精神の空をアトリエに、至高のスポーツ芸術を描く。

ロシア、オランダ、スペインを舞台に繰り広げられる大河小説。

「応援しているよ。どこに行っても僕らはずっと
‟ナーシェ・ニェーバ”(=ロシア語で ‟二人の空” )の住人で、
いつでもすぐ隣にいるんだから」

──見上げればいつも、二人の空があった。

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本作『クルイロ~翼~』は、端的に言えば、サッカー少年二人をダブル主人公とした友情物語です。一人はちょっと奇抜で気難しく複雑な性格の天才肌で、もう一人はそれを見出し、育み、サポートし、より広い世界へ送り出そうとする立場の存在。しかしそれは同時に、いずれ物理的には離れ離れの生活を送らなければならないということでもあり……。

自分たち自身の共依存の実態に気付き、いつまでも同じではいられない現実に突き当たったとき、その強くて脆い繊細な関係性は、果たしてどんな展開を見せるのか?

十数年間にわたる独特の友情関係を、社会主義体制崩壊後の激動する社会情勢とシンクロさせながら描いた物語。

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【読者の声】▼

例1:互いを想う気持ちが辛くて切なくて苦しくて、でもとても透明感のある純粋な話。最後はとても心地好い気分になりました。

例2:自分の経験と重なって、何度も号泣した。あれは重かったよ。一生忘れられない。

例3:色々と問題もあったけど、あの二人はあれで良かったのだと思う。まさに私が目指すところの理想の関係。

例4:何かを成し遂げるのに「代償」が要る、というのが目から鱗の斬新な発想だと思った。後半の展開が衝撃的。

例5:チラシには「成功と挫折を描いた~」とあったけど、これはサクセスストーリーということでいいと思う。自分が今の会社を立ち上げるまでの大変な時期を思い出して、途中で涙が出てきたけど、とても後味のいい物語だった。

他にも、出版社の人からの「専制的な父親像を描くときのグロテスクなまでの描写が秀逸」とか、「後半の展開で真剣に怖くなって、不安のあまり思わず先に結末を確かめてしまった」とか、「この父親がもっとひどい目にあってボロボロになる姿を見たかった」とかいう感想もあって、作者としてはちょっと複雑な気分になることもありましたが、総じて上記のような爽やかな反応でしたね😅

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▼Amazonのレビュー欄でも、他の読者の方の意見をご覧いただくことができます。こちらはなかなか濃い内容ですよ。これを書いてくれた人たち、文章巧い!笑 (マーケットプレイスの価格が、時おり異常に跳ね上がってプレミア価格みたいになっていますが、お気になさらず!😅)


ちなみにマガジン(予定)では、カバーデザインがどのようにして出来上がったか、といった画像満載の記事や、モデルとなった人物たちについての裏話的な記事も投稿する予定です。(サッカー少年の話なら、別に他の国の人物にしても良かったのに、何故ロシア人にしたのか? といった真相も、モデルに関する裏話のあたりで、納得していただけるはずです☝)

私自身の過去の経験も、ところどころにネタとして活かされてはいるけれど、当時私が気に入っていた複数の人物たち(芸術家やスポーツ選手など実在の人物)の要素を少しずつ混ぜ合わせてミックスした結果、この作品が誕生しました。色々あって、あわや断崖絶壁から飛び降りようかと思うほど行き詰まっていた時期に、感性豊かなアート作品やピッチの上の芸術的なプレーで、私に生きる気力を取り戻させてくれた彼等彼女らへの感謝の気持ちから生み出された物語である、といっても過言ではありません。そして同時に、かつて私に書く楽しみを教えてくれた幼馴染みの親友への感謝の気持ちも、ふんだんに込められた一作です。

そのあたりの裏話の数々も、あわせてお楽しみください (^_-)/~~


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