バレンタインデーにクラスメイトの過半数から土下座された
中学2年生という多感なお年頃の僕は、
例に漏れずちゃんとバレンタインデー当日そわそわしていた。
ですが、ちゃんと中学生男子として全くバレンタインデーを意識していないような平静を装いながら、授業を受けていた。
休み時間になり筆箱を動かすと、下に置かれていた、ルーズリーフで作られた手紙の存在に気づく。
手紙には(ずっと前から好きでした)と書かれ、差出人の名前はない。
中学2年生といえども僕は冷静だった。
「これ誰??ドッキリにしては雑すぎるでしょ??」
差出人不明、ルーズリーフ