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フェミニズム漫談

上野千鶴子と小倉千加子の対談が集約された本『ザ フェミニズム』を読んだ。(タイトルの胡散臭さは置いといて笑)

「ふたりの喧嘩を見ているみたいで疲れる。」

これが読み始めて初期の率直な感想。笑

日々の家父長制や、男尊女卑と戦うためのヒントが得られるかもしれない、という浅はかな下心も携えて、読み始めた。

結婚至上主義の母の言動にモヤモヤしていた私の頭の中を、小倉千加子のインタビュー結果が、上野千鶴子の結婚の定義が、裁断してくれて、私の頭の中は、スッキリ、シャッキリ、断捨離完了✨という具合になった。

ありがとうございます🙏🏼

フェミニズムに興味がある方の中には「私もフェミニストなのかな?」と疑問を抱いている方もいるかもしれない。私もそのひとりだから。フェミニストを自称するほどには、勉強が足りていないと思う。

しかし、稀に他称されることもあるぐらいには、滲み出ているようで。

お二人はこうおっしゃっていた。

フェミニズムは一人一派。考え方が対立して当然。自分の意見は誰も代表してくれない。人は皆自分に必要な(都合のいい)フェミニズムを武器として生き延びればいい
小倉 千加子
私が私であること、がフェミニズム。人の数だけあって当たり前。批判されても、ああそういう人もいるわね、でも私は違う、て思っていればいい。
上野 千鶴子

そうか、一人一派なのか❤️‍🔥

そもそも私は誰からも私を定義づけられたくない。

「フェミニストです」って言って、他の誰かに「あれ?サエちゃん、フェミニストの割にほにゃららなのね」と言われたくないから自分でも自分がフェミニストかどうか、曖昧にしていたのだと思う。

でも、一人一派なら、上野さんの意見に共感するところ、しないところあって、小倉さんの意見に共感するところ、しないところあって。

あるいは、お二人が、テーマにすらしていないことにも私にとっては問題であったりして、私なりのその時の答を持っていたらいいんだな、と思えた。

説教くささは、あるものの、なぜか包容力もあるお二人の、関西弁での対談。

読み終わりに近づいて気がついた。

「喧嘩かと思ってたけど、、、なんだ、漫才だったんか。」

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