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2021年のお仕事と、2022年。

毎年恒例の一年のお仕事の振り返り。今年は育児と仕事と家庭のことであんまりにも時間がなくてまとめられないかなと思っていたのだけれど、子がひとりで集中して遊んでくれている時間も長くなってきたことだし、その横でアンパンマンの曲でも口ずさみながら、ぱちぱちと書いてみようかと思います。(ところでやなせたかしさん作詞の歌って、必ず面白い言葉があって最高)

2021年の大きな出来事は、やっぱりなんといっても出産。自分が自分でなくなるような鬱々とした妊娠後期を経て、とびきりキュートな男の子に出会えたこと、そしてそれによって生活スタイルも一変したことを考えると2021年はあんまりにも変化が多すぎた。

1年まえの2020年振り返りでは

昨年の「仕事も名前も住む場所も全てが変わった1年間」と比べると、やはり今年は(外部からの)刺激が減って、ぬるっと30歳になり、ぬるっとできることが増えて、気づけばだいぶ遠くまで歩いてきたような、そんな1年でした。

と書いていたけれど、妊娠中期〜出産〜育児に突入した2021年はとにかく自分の足元がグラグラと揺れて「私とは?」と青臭いような問いがぐるぐる回るような時間が多くありました。でもその「私とは?」の問いは大学生くらいの頃に抱いたことのあるものとは違っていて(当時は上京を経て、社会に触れ、はじめて自分というものを捉える必要があって、自分を確立していかなければと焦ったときに出てきた問いだった)、今年のは「知ったつもりになっていた自分に再度向き合う」というようなもの。

長年付き合ってきた自分の体が妊娠によって変わっていくとき、はじめて自分の体をよく見つめてみたり、産前ギリギリになってもやめたくない仕事を前にして「こんなにやりたい仕事にまみれている有難い状況」に気づいたり、でもやっぱり直前まで仕事をしてしまったことを悔いている自分に気づいたりと、新しい自分に出会っては自分を再形成していくような日々。その都度「わたしはどうしたいの?」を問うて答えを出していかないと、悶々としながらもあっという間に1ヶ月2ヶ月と時間が消えていくので、結構焦ったりもした。(思えば、産前産後とはそのようなものなのだから、問う必要も全くないのだけど渦中の本人は焦ってしまうものよね)

でも。めちゃめちゃ悩みながら、たまにバランスを崩して忙しくしすぎたりしつつも、好きな仕事をし続けられたこと。周囲のあたたかい理解のおかげでいろんな調整をして、「なにもあきらめてない!すきなもの全部盛り!」と思えるような状態でいられたことは、本当に嬉しいことでした。仕事のメンバーと、実家の両親、姉、そして何より夫に最大の感謝を。

さて、今年の1年間の仕事を、ざーっと雑に振り返ります。

▶︎脚本

まだ世に出ていない作品があるので、特に大きな発表をすることはできないのですが妊娠中には2本の映画の脚本を重点的に取り組みつつ(公開楽しみ)、Webドラマの脚本を1本、そしていくつかのシナリオライティングに取り組みました。

嬉しい報告もひとつ。2020年に脚本執筆したzoom演劇「BestFriends.com」という作品が「文化庁メディア芸術祭」のエンターテイメント部門で審査員委員会推薦作品に選ばれました。やったね。

これは、YouTuberのあさぎーにょさんと作って賞までいただいた「ハロー!ブランニューワールド!(動画タイトル:もう無理。限界。逃げ出したい)」、それから「Where is my photo?(動画タイトル:お願いします。返してください)」、「迷宮クローゼット」で監督を務めた竹林亮さんと同じ制作スタッフと一緒に作り上げた作品。

まだ見ていない方は、是非見てください。コメント欄との連動を考えた作品なので、コメント欄をぜひオンにしてご覧くださいませ。

そしてそんな竹林さんと作った、花王さんの「エマールカタチメイクミスト」のPR短編作品ではシナリオを担当しました。日々にまみれて憂鬱になる日があってもスカートと共に強くなっていきたいという願いを込めた「スカートの記憶」という作品。お気に入りです。音楽も素晴らしいので音付きでぜひ。(サイト内のボディコピーも担当しています)

そしてそして。脚本ではないのですが…
竹林亮監督の初の長編映画「14歳の栞」、この作品の制作メンバーとして参加して、熱烈なやり取りを重ねました(映画コピーも担当しました!)。

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実在する中学校の2年4組35人に全員密着するという、かなり特殊なドキュメンタリー。非行少女もいないし、大事件もない。本当に普通のクラス。でも誰もが通ってきたそんな普通の風景なのに、誰も見たことがないものに仕上がりました。当時、クラスで一度も話さなかったあの子が、家でどんな姿だったのか?何を夢見て、何に悩んでいたのか?を垣間見ることができる作品で、竹林監督ならではの本当に愛に溢れた作品になっています。作品の特性上、慎重にならざるを得ず、上映している場所はとても少ないのですが、公式のTwitterから是非確認してください。

最後に、個人仕事では監督の松本壮史さんと一緒に、いまいろんな作品に引っ張りだこの櫻井海音さん(旧:Kaitoさん)と石川瑠夏さんのお二人の超絶かわいらしい物語も作りました。胸キュン物語です。

前述した通り、がっつり取り組んだ脚本の物語の公開はまだこれから。お楽しみに。

脚本は奥深くて毎回反省がたくさん。来年も脚本をまだまだがんばりたい!

▶︎エッセイ

それからエッセイのお仕事。一部ではありますが、雑誌に寄稿をしたり…

花キューピットさんとのお仕事も。

また、超念願だった「育児エッセイ」の連載も幻冬舎plusさんで始まりました。嬉しすぎてどうにかなりそう。いつかママブロガーになりたい、と言い続けて9年くらい? ブロガーではないけど、最高の形で夢が叶いました。ありがたい。いま1番楽しい仕事です。

個人noteでも何本かエッセイを執筆しました。反響があって嬉しい。

▶︎コピー

そしてコピーのお仕事も少し増えました。特に嬉しかったのは、ニュウマン新宿さんの秋テーマに合わせてのメインコピーやコンセプトコピーの執筆。ニューオープン、リニューアルのお店のコピーも執筆しました。

それから、ゼクシィ。ゼクシィを買った際に書店でもらえる紙袋に、コピーを書きました。

他にも英会話教室のコピーを書かせていただいたり…企業さんにコピーのご提案をさせてもらったりと、コピーのお仕事もちょこちょこと増えています。もっとがんばりたい。

▶︎その他

そのほか、いくつかのインタビューを受けたり、講演をしたり。仕事ではないけれど最近はTwitterよりもインスタグラムによく居て、日々の日記のようなものを投稿しています。インスタグラムにものすごく多くのDMやコメントをもらえるようになって、そのメッセージひとつひとつに励まされて、また前へ前へと進むような時間も多くありました(ありがとう)。

1月の時点で妊娠中期だったことを思えば、予想していたよりもずっと働いたなあという印象。

こんなふうに産前も産後も変わらずにお仕事がもらえることが何よりもありがたく、そしてここまで自分が積み上げてきたものを改めて振り返っては「がんばってきてよかった」と自分にご褒美を与えたい気持ち。

思えば、1年前はこんなことを書いていました。

▶︎2021年にやりたいこと

最後に、2021年のことを少しだけ。
先日のnoteでも執筆したように、わたしの来年の大行事はまちがいなく「出産」となることでしょう。まずは自分の生活をきちんと繋ぎ、慈しむことを一番の目標としながらも、仕事面では2つを特に意識していければな、と。

・脚本を書いて、多くの人に届ける
・エッセイを書きつづける

この2つ。
これだけは絶対に守りながら……、
・書籍も書きたいな…
・物語をたくさん作りたいな…
・新しい仕事はなんでもやりたいな…
・コピーライティングもしたいな…
・企画仕事もしたいな……

と、欲張った願いも溢れています。あんまり自分を追い詰め過ぎず、けれど自分を好きでいられる程度にすこしがんばりたい。

やりたかった仕事がほとんどできてる…。悩み続けた一年だけど、上出来だったのかもしれないな。

▶︎2022年のこと。

さて!来たる2022年。

来年は、とにかく新しいことを多く取り入れたい気分です。息子も4月から保育園に通う予定なので、自分の仕事もこれまで通りにたのしくしつつ、育児も満喫しつつ、同時に新しいことをたくさん取り入れたい。仕事じゃなくても趣味のようなものだったり、行ったことのない場所に行くとか、聞いたことないものを聞くとか、見たことのないものを見るとか、なにかそういうこと。習い事もしてみたい。長年夢みているタップダンスも習ってみようかな。

とにかく意識したいのは「縮こまらないこと。新しいものを取り入れること。大きく息ができる状態で思考すること」。

特に妊娠後期からは行動の制限もかなりあって、そこから出産〜低月齢のうちの育児は、物理的にほとんど家からでれずに過ごすことが多かったので、外の空気を取り入れる機会が圧倒的に少なかった1年間でした。コロナも少し落ち着いてきた時期でもあるし、息子の成長も進み、保育園にも通い始めたら、また生活も変わっていくはず。戸惑いも大きいかもしれないけれど、新しい自分を楽しめるようにしたい。そして悩んだ時には、大きく息ができる状態で思考したい。縮こまってしまうことが何よりも怖いし、放っておくとそうなってしまうだろうから意識して、たっぷり息を吸って、柔軟なのびやかな気持ちでなにもかもを決めていきたい。

具体的なお仕事としては…

・脚本をがんばる
・エッセイを書きつづける
・コピーライティング
・書籍を執筆したい
・物語をつくりたい

と、これまでと変わらずに好きな仕事をして、なにか新しいことにも挑戦できる余裕があるといいな。欲張りすぎず、内側をしっかりと固めながら、ちょこっとだけ遊ぶように外へ外へと足を伸ばしていけるといい。

楽しいお仕事の依頼は、saeri908@gmail.comまで。

2022年。新しい、がテーマだな。たのしみ!今年も大変お世話になりました。また2022年もよろしくお願いいたします!










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