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不登校寸前から回復させたルーティン。詳しい対応の記録

はじめに。。

息子(当時中1)が2回目の登校渋りになってから、
3つの民間の不登校支援のセミナーやカウンセリング、サポートを受け、それぞれのいいと思うところを混ぜて作ったルーティンです。
3社とも共通する接し方は、全て取り入れています。
子供は一進一退はするので、トライ&エラーを繰り返しながら接し方を改善しました。
どのタイミングで、どの民間の支援にお願いしたか、その感想もこの記事の中でレビューします。

登校渋り、五月雨登校。少しでも回復を早める具体的な方法は?
↑↑ こちらの過去記事に、共感していただけたり、
少し試して変化がみられた場合は、きっとこの記事も、お役に立てると思います。

子供の気力を取り戻した3つの接し方

それは、
「信頼してるよ」って、言葉で言わずに態度で示す接し方です。

①余計な言葉を一切言わない。話しかけない。

[効果→エネルギーを溜めて、自立心を促す。]

②話しかけてきたときは、共感的に最後まで口を挟まず話を聞く。

[効果→過去のトラウマや傷を癒やす。ポジティブな考え方ができるようになる。]

③頼まれないことはしない。頼まれたことは出来る限りする。

[効果→自発性を促し、小さなことから自立へのステップを踏むことができる。]

シンプルに、この3点です。

余計な言葉↓
「歯は磨いた?」「忘れ物ない?」「宿題は?やったの?」「早く寝なさい」「顔洗った?」「片づけた?」「掃除しなさい」「おかわりいる?」「これも食べなさい」「着替えなさい」「よく寝るね」「明日は学校いく?」など。

実践してみた感想

どのくらいの期間で変化してきたの?

実践して驚いたのが、2、3日で回復し、学校へ普通に行けるようになったんです。1年半前から朝は顔面蒼白、行き渋りからついに、五月雨登校になり、4日連続で休んでいた頃、ついに不登校??という時期にこの3つの接し方を徹底したら、一週間後には、渋ることなく、顔色もよく、普通に「いってきまーす」と言って行くように・・・。
その後、一進一退はしましたが、今学期は、無遅刻無欠席、風邪もひかず皆勤でした。

実践する前、不安だったこと

初めは、ほんとにこれで変わるのか?
変わるどころか、逆に悪くならないかと不安でした。

  • 言葉をかけて先回りして注意しないと、子供が失敗しまくって、余計に元気がなくなるんじゃないか。

  • 頼まれたことばっかりして、わがままきいたら、親が奴隷みたいにならないか。

  • 元気がない子にこちらから話しかけないと、無視してるみたいで可哀想。見捨てたみたいになって親子関係が悪化しないか。こちらから気持ちを聞き出して、変わりに決めてあげないと駄目なんじゃないか。

結論から言うと、大丈夫でした。
子供なりに自分で考え行動できるようになり、失敗も減っていきました。
初めはワガママも多かったのが、そのうち、頼みごとを聞いてあげたことに感謝するようになり、落ち着きました。
話しかけたり、かまってやらないと、寂しいかなと心配しましたが、逆に、ホッとしているような様子で心が安定してきました。

この方法でいいんだ。ずっと続けよう。と確信した瞬間

あまりにも短期間で回復したので、ついつい気が緩んで、
私が前の接し方に戻り、余計な言葉を前みたいにポロポロかけたり、先回りして頼まれもしないことやったりすると、あっという間に元通り、また朝行き渋り休むように‥

気を引き締めて、3つの接し方を徹底すると、どんどん元気になっていきました。

そうなって、この接し方、ほんとに効果があるんだ。意味があるんだと確信するようになりました。

子どもの様子は、どのように変わっていったの?

(1日後)子供がイライラする様子が見られなくなりました。お風呂に3日間入っていなかったのが、入るようになりました。

(5日後)挨拶を自分からするようになりました。いただきます。ごちそうさま。いってきます。ただいま。ありがとう。おやすみ。など。

(7日後)声をかけなくても、自分から「お風呂用意できてる?」と聞いて、入るようになりました。

(10日後)自分の食べた皿を下げるようになりました。自分の部屋を片付けるようになりました。

(1か月後)よく話しかけてくるようになりました。

(3か月後)自分の部屋を模様替えしたり、趣味を見つけ、主体的に好きなことに没頭するようになりました。ゲームや動画に依存することがなくなりました。

(半年後)
朝、パッと起きるようになり、行き渋ることもなくなりました。

(10か月後)
自分のことは自分で考え、行動しようという、自立心が芽生え、嫌なこと、面倒臭いことにも向き合うエネルギーが出てきました。言いまくっていた学校の文句を言うことがなくなりました。

(1年徹底して今ここです。)
毎日、部活、趣味、友達付き合いに忙しく、よく体力が持つなと思うくらい元気になりました。
将来の夢を見つけ、テスト前はゲームをしてる様子もなく机に向かうようになりました。

大まかな流れはこのような経緯ですが、一進一退はします。

そのたび、一喜一憂せず、接し方を振らさないためにもルーティン化して、日常生活で対応するパターンを決めていました。そうすることで、エネルギーが回復してきても、油断せず安定した接し方を保ち、さらに回復させ続けることができたと思います。

初めは大変でしたが、子供が元気になり、対応に慣れてくると私も楽になりました。
子供になんて声かけようと考え、悩み、
話しかけて、アドバイスしたり、子どもを褒めるなんていうゴリ押しの接し方しなくていいと分かって、解放された気分でした。

休んだ日のゲーム機やスマホの制限

学校を休んだ日は、学校行かないことを責めない。無理に連れて行かない。行く行かないの判断は、100%子供に任せる上で、
ゲームや電子機器はすべて、出来ない状況を作りました。

それは、行けないことへの罰ではなく、
親子でデジタルデトックスして話を聞く目的のためにしました。
話しかけず、話しかけてくるのを待ちます。
行けた日は制限なしにしていました。

子供の心のエネルギーを回復させるルーティンの詳細と記録

下記の内容は、私が1年間、実践した接し方のルーティンのメモに、説明文と改善点を付け加えたものです。

学校がある日、朝、自分から起きてきたときの接し方

○「おはよう」と明るい声をかけます。

✕「あら、今日は早いね」
✕「自分で起きて偉いね」
✕「あ、起きてきた起きてきた」など
↑これらは言わないようにします。
子供の方から、褒めてほしそうにしてきた場合だけ「自分で起きれたね」と明るく言います。

学校がある日、朝、起きてこないときの接し方

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