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あるもので、何とかしてみる。

こんにちは、研究員の冨永です。
近頃の夜はたいてい、ジョギングかウォーキングをしています。
今夜はウォーキングしてきました。

だいぶ涼しくなった夜の空気を感じながら
いつの間にか聞こえるようになった虫の声に秋の兆しを見つけているうちに
「あ、そうだ、今日中にこのnoteの記事を書かないといけないんだった」と
思い出し、それからは涼しい夜風も虫の声も上の空で、「さて、どうしよう」と
思いながら歩いてきました。

この感覚、何かに似ているなと思って、ガサゴソと脳内の引き出しを探っていたら
出てきたのは、自分で料理をしようと思って冷蔵庫を開けた時の感覚でした。

僕はカレーが好きで、食べに行くこともあれば、自分で作ることもあります。
自分で作る時は、買い出しに行って材料を揃えることもありますが
唐突に思いついて作り始めることもあります。

大雑把な性格で段取りが適当なので、買い出しに行っても、何かを買い忘れますし
唐突に作り始める時は、必要な食材が全部あることは稀です。
ですから、いずれにしても、いきあたりばったりのカレー作りになります。

そう、その時の感覚が
今夜の「note書かなきゃ、さてどうしよう」に似ているんです。
何にも考えてないけれど、何か書かなきゃ、と思って
脳内をガサゴソしているうちに、何か思いついて
思いついたことを眺めたり、つなげたり、混ぜたりしているうちに
何か記事みたいなものになっていく、のじゃないかと思いながら
ここまで書いています。

要は、「あるもので、何とかする」という感覚です。
しっかりアイディアを練って、調査をして、データを揃えてから書く
のではなしに、自分の心身の中にあるものだけで、何とか捻り出す、です。

このやり方というかスタンスというか、の良いところは
「ともかく何かは生み出せる」ということです。
しかも大抵の場合、素早く生み出せます。
何しろ段取りなしの、苦し紛れの即興ですから。

ロクなものが生まれないこともありますが
このテキトーすぎるスタンスも、経験を積むと
まずまずのクォリティを生み出せるようにはなります。
ありあわせで、テキトーに作ったカレーでも
まぁ食べられなくはない、という感じです。

食べられなくはないものが即興で作れる、ということは
自分をとても安心させてくれます。
準備や環境が整っていなくても、自分の能力が不足していても
「あるもので、何とかできる」と思えると
焦りや不安が和らいで、目の前の現実に対してゆったり構えられます。

ということで、お約束の文字数を超えたようです。
あ、申し遅れました、僕の仕事は、フリーランスのファシリテーターです。
いろんな分野で対話と学びの場を創っています。
あるもので、何とかしながら。

冨永良史(safeology研究所研究員/発創デザイン研究室代表)


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