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【佐賀で見つけた自分らしい暮らし】お気に入りの焼き物でQOL爆上げ作戦。


2021年、大阪での1人暮らしは、毎日毎日時間に追われ、ほっと一息つく時間なんて全くなかったけれど、佐賀に来て変わった私の暮らし。太陽を浴びて、佐賀の窯元で買ったお気に入りのマグでコーヒーを飲む休日の朝。お気に入りの焼き物たちに囲まれた暮らしの中で、やっと自分らしさを見つけられた気がします。



自己紹介


九州初上陸

山口真奈(やまぐちまな)
大阪府出身24歳。前職はアパレル販売員。2023年6月に唐津市相知町(おうちちょう)地域おこし協力隊に着任するため移住。現在は、「蕨野(わらびの)の棚田」の魅力を1人でも多くの人に届けるため、イベントの企画やSNSでの情報発信をしています。



私らしさを取り戻したくて


佐賀での暮らしの様子をご紹介する前に、私が佐賀に移住した理由を少しだけ。

大阪の大学を卒業後、1度アパレルの会社に就職しました。もともとファッションが大好きで、コーディネートを組んだり、どうやったらお客様に買ってもらえるのかを考えたり、服に関わりながらやってみたいことがたくさんあって就職を決めました。

しかし、毎日毎日職場と家の往復で、自分の時間が全くないし、仕事のやりがいも見つけられない。「あれ、私ってどんな人だっけ。何がしたかったんだっけ。」とふと思った時があったんです。「もっとこれがしたい、あれが面白そう」とワクワクする気持ちがあったはずなのに、何も浮かばない。このままじゃ自分が自分じゃなくなると感じて、退職を決意しました。

そして、次の仕事は「ワクワクすること」「やりたいことに挑戦できる環境があること」「ちょっと変わった面白そうなこと」と決めました。とにかく自分らしい人生を楽しみたかったんです。そんな時、父がたまたま地域おこし協力隊の求人を見つけました。仕事の内容は「棚田での暮らしとその魅力を地域外の人へ発信する」こと。率直に面白そうだと感じたワクワクする気持ちを今でも覚えています。自分らしく過ごせる暮らしに期待を膨らませ、佐賀での移住生活を始めたのが約1年半前のことです。



焼き物に出会った場所


佐賀に来て少し経った頃、唐津市厳木町(きゅうらぎまち)にある「王天家窯(おおあめやがま)」(※1)というお店を見つけました。落ち着いたダークブラウンの店内に、1つ1つ間隔を開けてきれいに並べられた高そうな焼き物。最初は、敷居が高いお店の印象でした。

しかし、店主の奥様がとても気さくな方で、唐津焼の種類や佐賀の窯元についていろいろ教えてくださいました。「手作りなので、それぞれの器に個性が出る。2度と全く同じ柄のものはできないのよ。」とお話を聞いた後、もう一度店内を見渡すとお店の見え方が変わりました。少しずつ模様の違う器から1つ1つ丁寧に手作業で作られたぬくもりが感じられ、気づいたら唐津焼の魅力に引き込まれていました。ここからお気に入りの焼き物に囲まれた私の生活が始まりました。


お気に入りの焼き物で自分を癒す休日

(焼き物の商品情報は、記事の最後でまとめてご紹介します)

休日のとある1日。

よく寝る派の私。朝はゆっくり9時に起床、顔を洗って歯磨きをして、大事な観葉植物に水やり、ここまでが朝のルーティン。だんだんと観葉植物の数も増え、今は「家の中ジャンル計画」を遂行中です笑
 1番大切にしているこのネイビーの植木鉢は、長崎県波佐見町にあるギャラリー「南倉庫」(※2)で購入した波佐見焼きです。朝1番、この植木鉢が視界に入るだけで、なんだか今日1日が楽しくなりそうな予感がするんです。少しザラッとしたマットな質感、そして落ち着いた色味なのに部屋に埋もれない存在感に一目ぼれして購入を決めました。

Hasami Porcelain(南倉庫)で購入した植木鉢


休日の朝はコーヒーをゆっくりと楽しめるのが最高の贅沢。
どのマグを使おうかなと食器棚の扉を開けるのがとてもワクワクする瞬間です。この日は少し暖かくて、まだちょっと夏を忘れたくない気分。淡いみどり色がきれいな伊万里焼のマグに決めました。風鈴の音色が心地よい秘窯の里・伊万里大川内山(いまりおおかわちやま)(※3)で、ふと立ち寄ったお店で見つけたお気に入りです。

青山窯(伊万里大川内山)で購入したマグ


コーヒーを飲んで目が覚めたら、休日の勉強時間。
最近、勉強スペースをしっかり確保しようと、新しいデスクを購入しました。もちろんそのデスクの上にもワクワクする焼き物を置いています。ネイビーの植木鉢と同じギャラリー(※2)で購入した植木鉢。手にのるくらいのサイズ感と白とみどりのバイカラーがお気に入りで、キジムナーと呼ばれる木の精霊が宿ると言われているガジュマルの木を植えています。合間の休憩時間に視界に入ると、「さあ、まだまだ頑張るぞ」とやる気が湧いてくるんです。

南倉庫(波佐見町)で購入したバイカラーの植木鉢



この日の午後は、有田焼の専門店が約20店舗集まる「アリタセラ(※4)」に行ってきました。最初に唐津焼に出会ってから、1ヶ月から2ヶ月に1度、新しい出会いを探しに出かけるのですが、見ると買わずにはいられなくなってしまうので、心の準備が必須事項。ビビッときたものは、必ず連れて帰ります。「いいと思った直感を大切にする」これも私らしくいる秘訣。

一際目を引いたのが「百田陶園」です。美術館のような店内に、同じデザインでサイズの違う器が10種類ほどきれいに並んでいたのが印象的で、「Simplicity is the keynote of all true elegance.(シンプルさはすべてのエレガンスの鍵)」というココ・シャネルの言葉を思い出しました。普段は少し個性のあるデザインのものを選びがちですが、生活の中にシンプルだけどより洗練されたものを置いてみると、また違う自分を発見できそうな予感。また食器棚の扉を開ける楽しみが増えました。

2016/(アリタセラ)で購入したお皿


日が沈むと一気に寒くなるこの頃。暖かい緑茶を急須で入れて、雑誌を眺めながらゆっくり過ごす時間は自分を見つめ直すいい機会。仕事のことも何も考えていないこういった時に、いいアイデアが閃くので、好きなものを自分の周りに置くことを大切にしています。

アリタセラで購入したマグと伊万里で購入したマグ



自分らしくいること=好きなものに囲まれた暮らし


私は、佐賀で1人暮らしを始めてから、日々使う器や目にする雑貨にお気に入りの焼き物を取り入れることで、心踊る暮らしのパーツを少しずつ増やしてきました。お気に入りの焼き物が増えるにつれて、挑戦してみたいことがどんどん浮かぶようになりました。「好きに囲まれる空間」それが、自分らしくいるために重要なことなのだと思います。自分のワクワクをちゃんとキャッチして具体的にイメージできるように、普段から自分がいいと思うもの、好きだと思うものを自分の側に置いておく、そんな暮らしはどうでしょう。焼き物の窯元やギャラリーがたくさんある佐賀では、きっとお気に入りが見つかります。



※紹介した商品・窯元のまとめ

(お店の情報は、2023年12月時点のものです)

※1:王天家窯 

※2:南倉庫 ・ Hasami Porcelain

※3:青山窯(伊万里大川内山)

※4:アリタセラ ・ 2016/


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