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娘ちゃんとクリスマスリース

もはや完全に旬を逃しているが、クリスマスに印象深い出来事があったので書き記しておきたい。

昨年末に待望の第一子である娘ちゃんが誕生。

子供を育てるということの楽しい面も辛い面もたっぷり味わい、これまでの(今思えば)お気楽な生活が随分と変わった一年だった。

初めて相対する我が子という存在は、重かったり、うるさかったり、臭かったりするけれど、その笑顔を見ていると全てを許せるどころか、自分の人生の主人公の座をすっかり明け渡してしまっても惜しくないと思えるような、すごい存在だった。

そんなかわいい、かわいい、我が娘ちゃん。朝はとっても早起きで大体5時半くらいには起きている。

前は起きると泣いてママやパパを起こしていたが、最近は勝手にリビングにハイハイして行って1人で遊んでいる。

おもちゃの車をブンブン走らせたり、音の出る絵本を鳴らしてみたりと、お利口さんだ。

ある朝、私も6時半くらに起きて寝床から出ていくと、リビングに娘ちゃんがちょこんという感じで座って、壁の高いところに掛けてあったクリスマスリースを見ていた。

澄んだ朝の空気の中で、1人で静かにじっとクリスマスリースを真剣な眼差しで見ている娘ちゃんの姿はなんだか神々しくさえあった。

生まれて初めて目にするクリスマスリースは娘ちゃんにどんなふうに写っていたのだろうか。

娘ちゃんはクリスマスなんて知らないけれど、このキラキラ光る輪っかから、これから始まる何か楽しいことの予兆を一生懸命に感じ取っているようだった。

人生に慣れてしまって、クリスマスという一大イベントさえもカレンダーの1ページとして雑に消化してしまうようになった私にとって、この娘ちゃんの姿勢はまぶしかった

子供の頃って、こんなふうに毎日いろんなことと新鮮な気持ちで向き合って、期待で胸を膨らませて過ごしてたよな。

子育ての良いとろのひとつは、かつて子供だった自分をもう一度思い出させてくれることだ。

どこかで聞いたそんなことを実感させてくれる出来事だった。

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