相良

ちゃんとした大人になりそこねた気がしている男の雑記。日々のこと、昔のこと、これからのこ…

相良

ちゃんとした大人になりそこねた気がしている男の雑記。日々のこと、昔のこと、これからのこと。家族のこと、仕事のこと、飯のこと。静岡の、海と山の間の小さな町に生まれ、30有余年。酒類メーカー勤務。

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ダサい男子よ、がんばれ

ダサい男子を見ると、応援したくなる。 「ああ、お前、ダサいな~。いいよ、いいよ。がんばって将来は幸せになってくれよ。」 と思う。 なんか少し上からものを言っているように聞こえるかもしれないけど、そうではない。 自分自身がクソダサかったから、そう思うのだ。 昔の自分を見ているようで、そして、同じダサ道をひた走ってきた先輩として、心からのエールを送りたくなる。 私は、自分でいうのもなんだが、まぁ、ダサかった。 小さな田舎の町に住んでいて、いわば周りの人間ほぼ全員ダサ

    • 雨の日曜日

      雨の日と月曜日はいつだって私を落ち込ませるの ご存知、カーペンターズの名曲『Rainy Days And Mondays』の一節である。  一方で。 「確実にくる恐怖…人はその待つ時間にこそ恐怖する」 ご存知、『グラップラー刃牙』の超軍人ガイアの言葉である。 カーペンターズと超軍人ガイア。 この時代も国もジャンルも超えた2組の偉人の発言を重ねると、ある一つの真理が浮かび上がる。 「確実にやってくる月曜日を待つ、雨の日曜日はめっちゃ憂鬱」 まさに今である。 雨

      • 親父の話 〜こっこ編〜

        以前も書いたが、うちの親父は結構パンチが効いている。 今回も幼き頃の親父との思い出について書きたい。 親父はその風貌とは裏腹に甘いものが好きで、特に「こっこ」が好きだった。 「卵かな?ケーキかな?」のCMでお馴染みの静岡銘菓だ。 (ちなみにわたしの見立てでは、卵ではなく、ケーキである) 卵の風味が活きたスポンジケーキの中にクリームが詰まっており、とても甘美味い。 親父はこのお菓子が好きで、何故か“こっこちゃん”とちゃん付けで呼んでいた。 こっこの友達か、お前は。

        • 罪と罰

          罪を犯すとそれ相応の罰が下る。 それがルールだ。 では、どれくらいの罪には、どれくらいの罰が相応といえるのか。 これはめちゃくちゃ難しい。 最初に断っておくが、私の法律に関する知識は、ザリガニよりは多いけど社会の授業をちゃんと聞いてる高校生よりは少ない、と言った程度だ。 だから、この難しいというのは、感覚的な話である。 スピードオーバーの罰金が1万5千円。 殺人を犯すと懲役5年以上。 これが罪に対して相応といえるのか。感覚的にはなんとなく罰が軽いなという感じが

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        ダサい男子よ、がんばれ

          うなぎ炒飯の日曜日

          冷凍庫に結構前に買ったうなぎの白焼きのチルドパックが眠っていた。 会社の付き合いで得意先のギフトパックを買った際に入っていたものだ。 早々に食べてしまえばよかったのだが、そんなに高級なうなぎではないとはいえ、腐ってもうなぎ、もとい、凍っててもうなぎである。 しかるべきときに襟を正して食べようと思って冷凍庫にしまっておいたのを、そのまま忘れていた。 そして、本日再会を果たしたというわけだ。 さて、どうしようか、 普通であれば、わさびでも添えて白焼きとして酒の肴にする

          うなぎ炒飯の日曜日

          永沢さんのジレンマ #習慣にしていること

          大学生の頃に村上春樹の小説に出会い、中でも『ノルウェーの森』が好きでよく読んでいた。 『ノルウェーの森』が好き、というのは、なんとなく『ONE PIECE』が好きです、ジャイアンツのファンです、というのと同じような、真ん中であるが故の気恥ずかしさがともなうが、とにもかくにも好きだった。 その『ノルウェーの森』の中の登場人物に永沢さんという人がいる。 主人公のワタナベが暮らす学生寮の先輩で、実家が病院を経営していて金持ちの上に、風采もよく、苦もなく東大法学部に入り官僚にな

          永沢さんのジレンマ #習慣にしていること

          ジョーシキ人への道のり #note書き初め

          30代も半ばを過ぎ、娘も誕生したからには、今年こそは常識のある大人、というものになりたいと考えている。 裏を返せば、今現在の私は常識のある大人ではないということだ。 一応、常識がいっぱい詰まっているであろう日経新聞も購入しているが、もっぱら読んでいるのは奥さんだ。 そもそも、日経新聞なんていう高度(?)な話以前に、周囲に結構びっくりされるような常識の欠落が私にはある。 例えば、先日の大晦日に紅白歌合戦を観ていて思い出したのだが、私は奥さんと結婚した30歳の時まで「男性

          ジョーシキ人への道のり #note書き初め

          【日記】20200101

          新年の抱負。 今年はnoteに日記をつけよう。 毎日とは言わない。1週間に1回か2回でも。 本日、お正月。 朝はお雑煮とおせち。 子供の頃過ごした家のお雑煮はカツオと醤油の出汁に四角いお餅と菜葉。 今日過ごしている家のお雑煮は数の子やらいくらやら伊達巻なんかも入ってる。 子供の頃過ごした町のお正月は、透き通るような青空。 今日過ごしている町のお正月は、しんしんと雪が降る。 お正月も、いろいろだ。 お年玉ももらう側からあげる側になり、年賀状の抽選や年始のバー

          【日記】20200101

          娘ちゃんとクリスマスリース

          もはや完全に旬を逃しているが、クリスマスに印象深い出来事があったので書き記しておきたい。 昨年末に待望の第一子である娘ちゃんが誕生。 子供を育てるということの楽しい面も辛い面もたっぷり味わい、これまでの(今思えば)お気楽な生活が随分と変わった一年だった。 初めて相対する我が子という存在は、重かったり、うるさかったり、臭かったりするけれど、その笑顔を見ていると全てを許せるどころか、自分の人生の主人公の座をすっかり明け渡してしまっても惜しくないと思えるような、すごい存在だっ

          娘ちゃんとクリスマスリース

          スコーンの話

          カフェでも、ちょっと気の利いたスーパーでもしばしば目にするスコーン。 「クッキーの親戚です」みたいな顔して今ではすっかり世の中に浸透している。けれども、これって私が高校生くらいのときはずいぶんマイナーな食べ物だったはずだ。 私の住んでいた町がカフェなんてないど田舎だったからかもしれないけれど、私はおそらく大学で東京に出てくるまでただの一度もこのタイプのスコーンを食べたことはなかった。 「このタイプの」という言い回しをしたが、これはもちろん「その他のタイプのスコーン」の存

          スコーンの話

          結局、美味しいものは。

          以前、上司がこんなことを言っていた。 「結局、この世で美味しいものは、寿司、カレー、うなぎの3つだろう。」 非常なグルメであるうえに、大変な読書家で、そのうえ芸術的素養まである上司の言うことだったので、その時は「なるほど、そういうものなのかなぁ」となんとなく納得してしまった。 しかし、それ以後、美味しいものを食べるたびにこの命題が頭に浮かんでくるようになった。 果たして、本当に美味しいものを突き詰めていくと、寿司、カレー、うなぎに行き着くのだろうか? もちろん、わた

          結局、美味しいものは。

          しめ鯖の夜

          小さな街の小さなビルの2階にある小さな居酒屋で、しめ鯖を食べた。 酒のアテにしめ鯖なんて、なんか渋い。 アテ、なんて言い方もまるで酒呑みみたいだ。 アテってどんな漢字なんだろうか。 やっぱり、つまみよりもアテだよね。もしくは肴。 しめ鯖は、鯖だからもちろん魚なんだけど、同時に肴でもあるわけだ。 まあ、そんなことはどうでもいい。 俺は実はあまりお酒が強くない。というか弱い。 でも、酒呑みへの憧れはある。 『酒場放浪記』とか『酒のほそ道』とかを見ては、ああ、お酒

          しめ鯖の夜

          本日、お休み

          <世界の「有休」にまつわる名言・格言> 人生には真の魅力はひとつしかない、それは有休の魅力である(ボードレール) 有休は死にまで至る生の称揚だ(ジョルジュ・バタイユ) 砂漠が美しいのは、どこかに有休をかくしてるからだよ……(サン・テグジュペリ『星の王子さま』) ああ、復活の前に有休があるね(ロマン・ロラン) 明日世界が滅びるとしても、あなたは今日有休をとる(マルティン・ルター) 有休はいいものだよ。多分最高のものだ。いいものは決して滅びない(『ショー・シャンクの空

          本日、お休み

          ラグビーワールドカップのユニホームに思うこと

          ラグビーワールドカップが盛り上がっている。 これまでラグビーを観戦したことがなく、ルールさえちゃんと把握できていない(そもそも何人でやるスポーツなのか知らない)私も、ロシア戦での勝利、そして、アイルランド戦での大金星(どのくらいすごいかあまりわかっていない)には胸が高鳴った。 ただ、にわかファンであるがゆえに。 ラグビーを真に愛するものになり切れていないがゆえに。 今、ひとつのことがめちゃくちゃ気になっている。 ラグビー日本代表のユニホーム、「エビのお寿司」に似すぎ

          ラグビーワールドカップのユニホームに思うこと

          みんなどうやってしのいでるんだろう。

          休日明け、会社に行きたくない。 毎週月曜日の朝は憂鬱だ。 というか、平日は毎朝憂鬱だ。 社会人を11年もやっているが、この「会社に行きたくない気持ち」は一向に無くなる気配がない。 昔は「まぁ、いつかは慣れるんだろうな」と思っていたが、全然そんなことはない。 特に、休日にしっかり休めなかったときや、やっかいな仕事が待ち受けているときは、朝、トイレの中で「会社 辞める 方法」とか「若隠居 するためには」なんてワードをGoogle先生に問うてしまったりする。 会社の名

          みんなどうやってしのいでるんだろう。

          お茶漬けが食べたい話

          屋久島へ旅行に行ってきた。 ナチュラリストには垂涎の島ではあるが、悲しいかなこちとら、似非である。 フェイスブックにアップしていいね!を稼ぐために、飼いならされたマルチーズのような自然となら戯れてみてもいいかなと思うが、本物の野生はちと辛い。 田舎育ちのくせに虫も嫌いだし、何より数時間もかけて険しい道を歩くのが嫌だ。 そんなわけで、基本はホテルでまったりと過ごし、時折フェイスブックにアップするために海の写真なんぞを撮りに出かけるという、大人の休日倶楽部的過ごし方をする

          お茶漬けが食べたい話