#056 銭湯はサウナのヴィンテージショップ 【ととのい日記】
久しぶりの「ととのい日記」。
サムネイルの作成日を見ると2月7日、さすがに熟成させすぎた。
ずいぶんと酸っぱくなっちゃってるだろうな。
ひとつ前の音声配信の記事にかなり時間を割いてしまい、普段のnoteサイクルが崩れてしまった。
“ですます調”か“だである調”か、それすらも一瞬迷ったが、ついさっき読んだ塩谷さんの記事が非常によかったので、今回はそれを真似て“だである”を使うことにする。
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noteはサボってもサウナをサボるわけもなく、
先月もしっかり銭湯を開拓した。
いいサウナに出会った時は例に漏れずいろんな考え事が頭を渦巻く。
最近はサウナの如くアツアツな考え事を冷めないうちにツイートするようにしている。
この「ととのい日記」ではそんな考え事を水風呂の如くキュッと締めるようにすこし冷静に振り返っていこうと思う。
今回のツイートはこちら。
銭湯ってまるでサウナのヴィンテージショップだなと思った話だ。
無論ここでいう「サウナ」とは何もサウナ室を指しているわけではなく、サウナ、水風呂、外気浴、お風呂など「ととのう」に関わる全ての工程を含む。
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古着が好きだ。
大学生の頃に量産型の服装がつまらなくなって古着の世界に飛び込んだ。
wearで偶然見つけた原宿の古着屋さん「少年Junk」で買った紫陽花のような色合いのビッグシャツが僕の初めての古着。
これは絶対に誰ともかぶらない。
最近はユーロヴィンテージ沼にハマりそうになっている。
中でも目が離せないのがフランス軍の「M35モーターサイクルコート」。
1935年にフランス陸軍のバイク部隊のために作られたオーバーコートで、フランスらしい柔らかな丸みとスカートのように広いAラインがなんともかわいい。
一生育てていきたい逸品だ。
古着屋に行くとヴィンテージ服との新しい出会いたくさんがある。
お気に入りに出会えることもあれば、出会えないこともしばしばだ。
ロングコートに関してはかれこれ5年以上出会えていない…。
ヴィンテージは一期一会。
なかなかお目当てに出会えない葛藤は、同時に古着の醍醐味でもある。
5年も経てばコートの好みも変わってくるけれど、たくさんの一期一会を通して自分が本当に欲しいと思える逸品をじっくり探すのは楽しいし、そうやって遂に理想の逸品と出会えた時の喜びは半端ではない。
逆に理想の逸品を逃してしまったとしても、「縁がなかったんだな」とすんなり割り切ることができる。
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銭湯にも通ずるものを感じる。
銭湯巡りはまるで古着屋巡りだ。
【古着屋】 → どんなヴィンテージ古着に出会えるか
・年代は?
・生産国は?
・生地は?
・サイズ感は?
・色は?
・デザインは?
・ディティールは?
・状態は?
【銭湯】→ どんなサウナ(ととのい)に出会えるか
・お風呂は?(種類、数、温度、源泉)
・サウナは?(種類、数、熱源、広さ、温度、湿度、明るさ、音、時計)
・水風呂は?(数、広さ、深さ、水温、水質)
・休憩は?(休憩スペース、ととのい椅子)
・間取りは?
・清潔感は?
・混み具合は?
・コスパは?
・ドリンクは?
初めての銭湯には新しい発見があって、浴室に2階や半地下があるとなんかワクワクする。
この銭湯にはどんなととのいがあるのか。
ととのいも一期一会なのかもしれない。
同じととのいは二度はない。
いろんな銭湯を巡って、理想のととのいに出会えたり、出会えなかったり。
それがもどかしくもあり、楽しくもある。
これが銭湯探訪の魅力、ヴィンテージ探しの魅力。
ヴィンテージ(Vintage)
完成度が高い、古くて価値が高い、年代物のアイテム、また商品。
昭和、あるいはもっと昔からある町の銭湯はまさに年代物。
ヴィンテージ古着にしろ、銭湯にしろ、
過去に作られたものが時代を超えて愛されつづけているから価値がある。
それはとてもありがたいことで、素敵なことで、受け継いでいきたいこと。
考えれば考えるほど銭湯はヴィンテージだ。
幸せなことに大阪にはまだまだまだまだまだまだ知らない銭湯がたくさんあって、これからも理想の銭湯探しを楽しもうと思う。
皆さんはヴィンテージ好きですか?
最後まで読んでくださりありがとうございます。 このnoteではサウナ記録や日々の考え事を発信しています。 サポートもありがたいですが、あなたのスキやシェアが何よりの励みです。😌