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文体とレトリックを身につける

〈はじめに〉
※これから語られる言葉は少し長いかもしれませんが、なんども読み返してください。
※できれば声に出して読んでください。文章のリズム、語感がしぜんと身につきます。

これまでは文章を書くにあたっての考え方を中心に学んできました。前回紹介したキーワードを振り返ってみると、①何を書くか(質問項目は多めに、企画意図が伝わるように)、②どう聞くか(質問の順番、メリハリ、一番聞きたいことは何か)、③何を書くか(文字数、企画意図に沿っているか、オリジナリティがあるか)、④どう書くか(表現力、文章力、再現力、ターゲット意識)、この四つの視点はさまざまな場面に応用することができます。ひとつの基本的なスキルを着実に身につけることが、次のステップへのトビラを開いてくれるのです。

 今回のテーマは、文体とレトリックです。四つのキーワードのうち、④どう書くか、の視点から新たなスキルを学びましょう。最初に「文体」とは何かを考えます。そのあとで、「レトリック」のテクニックを学ぶことにします。どちらも、言葉としては聞いたことはあるけれど、それが何なのか、それが文章を書く際にどんな働きをしてくれるのか、どんな効果があるのか、何の役に立つのか、よくわからないまま、「なんとなく」で飲み込んでいませんか。文体もレトリックも文章を書く力に直結するものです。しっかり整理しておきましょう。

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