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京から明日へ。(京都マラソン2023完走記)

去る2月19日、京都マラソンが3年ぶりに開催され、2.59.17(Net 2.59.08)で2019年以来のサブ3でした。
ベストは2時間47分ですし、ハーフや5000のベストから換算すると2時間40くらいは狙える訳ですから大したタイムではありません。
それでも地元京都の地でなんとか宣言通り3時間以内で走れたことで、少し自尊心を取り戻すことができました。

この1年間様々な自分の可能性に蓋をしたことで自己の尊厳を失くし、鬱状態でした。走る気力もなくて、4月の富士五湖が終わって以来10月中旬の半年間の合計で僅か200㌔しか走れませんでした。
そんな状態だったので11月の富山マラソンではベスト+41分の3時間28分かかり、12月の奈良マラソン前は多少なり練習しましたが、レース中に悩み事に襲われ3時間37分と、平均㌔5ですらレースができませんでした。
1月の高槻ハーフで82分台だったので、なんとかサブ3は出したいと思い、30㌔まで㌔4で行き、以後㌔5で粘るレースプランを考えました。

レース経過については中間点まではほぼ㌔4で想定通りでしたが、厚底靴が筋肉に与える疲労は大きく、徐々に減速して26-27㌔では㌔5分半まで落ち、一度サブ3を諦めました。しかし植物園に入る時(27㌔)にこのままではいけないという導きを得て、35㌔までは㌔4分前半、残りも今出川登り以外は4分中盤でまとめてゴールすることができました。京都マラソンのコースは観光地こそ少ないものの、5年間過ごした京都の風景には様々なコンテクストが植え付けられ、そういった思い出はメンタルが大事なフルマラソンレースにおいて心のカンフル剤となるものです。

コロナ禍にこっそりサークル10人くらい集めて練習した西京極
彼女と自転車で行って飛ばして怒られた嵐山
愛宕山でのスカイラン練習会に遅れそうで焦って飛ばした広沢池周辺
院試用のTOEIC受けた立命館
地理学の授業で取り上げられて気になって行ってみた平野神社
陸上への未練を入学早々走って実感した北山通
婆ちゃんに何度も連れられて行った植物園
2つのサークルや個人練で幾度となく走った鴨川
吉田に戻ってきてすぐモダン建築展を見に行った市役所
Uberのバッグ背負って駆け抜けた河原町通
誰かと行ったり一人で行ったり思い出の飲食店が立ち並ぶ今出川通
授業を受けたり受けなかったり(コロナで)受けられなかったりした京都大学
新歓ナイトハイクを企画した大文字
入学式卒業式でお世話になったみやこめっせ

これらは観光客にとっての「京都」ではないかもしれませんが、地元民、僕にとっての『京都』そのものです。

京都マラソンはあまりタイムの出やすいコースではありません。実際、2020年の京都マラソンはタイムが出にくそうだからという理由でエントリーを見送っています。
しかし、僕はフルマラソンでは毎回25㌔付近で大減速するのですが、以後持ち直した例は過去に無く、京都の地でなければ、どんなに平坦なコースでも持ち直すことはなかったでしょう。

今回の京都マラソンは自分の中で特別な位置づけでした。
これから諸事情で時間的に暫く十分に走ることはできませんし、明日の病院での検査結果によっては肉体的にも暫く走ることは叶わないかもしれません。次はいつどの大会に出走するか分かりませんが、また機会があれば頑張ります。
運営・応援ありがとうございました。

今回はサブ3がやっとでしたが、いつか肉体の限界を目指して、サブ2.5で走りぬけたいです🏃‍♂️

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