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猫背の2023年

ふと、書き出してみた。

2023年の奇跡について

美しく煌びやかなファッション界を牽引し続けている
ジョルジョ・アルマーニー『クロスロード』プロジェクト
日本アンバサダーに今年、選ばれたに感謝致します。

ただ正直にいいますと、何かの間違いでは?と思っています。

私はモデルでもない、高身長でもない、正直何者でもないからです。
ですが『クロスロード』に込められた思いを知り本質を聞けた時、
私は真っ先に養母の顔が頭に浮かんだんです。

そして外国人として日本で長く生活をしてきていますが、
悔しい事も多く経験したきた、いや、今もしてきています。
現在進行形の日々で今回、私の姿を他の外国籍の仲間や同胞が見てくれたら
もし何か励みになれるのならそれ以上の喜びはないです。

30年以上も日本の方々へお世話になっています。
多くの恩返しもあります。
その恩返しと同時にイラン人である私が
日本代表に選ばれる不思議な感覚こそが『地球人』として生きる事で
隔てのない世界・平等を伝えたい私の長年のメッセージとも合います。
その瞬間に思えたことは、私は今まで通りの姿でいいんだ。

背伸びをする必要もない。
モデルではないのだから、胸を張って『普通のサヘル』で存在する。
そして、純粋に自分が選ばれたというより、育ててくれた養母が選ばれたんだ。と私はどう感じています。
今の私がここにいるのは養母がいたからです。
そう感じた瞬間にね、『お母さんおめでとう』と呟いた。

また、『クロスロード』を通して出会えた素晴らしい表現者の皆様。
きっとクロスロードの意味合いはそこにあったんだと思うんです。
自分がどうこうというよりも、あらゆる世界とクロスしていく。

個々のエネルギーによって社会に大きな影響を与えられる役割を担っていると。

今の時代は1人よりも2人
その道を『ジョルジオ アルマーニ』が表したかったのだと感じています。

アンバサダーとして何か特別な変化はないです
12年間ずっとコツコツ続けてきたことを変わらずに丁寧に向き合い続ける。
ですので、私は日本代表としてコツコツと今まで通り突き進みます。

特に、今の世界は混沌としています。
歯がゆい気持ちが毎日湧き上がってきます。
繰り返される戦争、差別、虐殺。
終わらない戦争を横目に、新しい火種が次々と起きていく。
いち個人である私に何ができるのか?
何度も何度も無力な自分に心が折れていきます。

ですが、それでも『人間としての生きる権利』を伝えたい。
これからも、自分ができることとして荒れていく中東諸国のイメージ、イスラムへの偏見など、そういう人間の間で起きゆる『憎しみの種』を『共存する種』に変えたい。そう、社会を巻き込んでいきながら日本の中で蔓延る『孤独』と『無関心』に対して歩み寄れたら。

今まで通りの自分が発信する活動を通して失敗も多くしていますが、
その失敗を見せていきたい。
どんな生まれでも、本名・生年月日がわからなくても、
人間として心のパーツが足りていなくても、
『生きているだけで、もう誰かの生き甲斐になってた』と気づいてもらえたら。

2024年も変わらずに私はわたしのまま
『かっこ悪くて弱い、失敗だらけのサヘルとして生きていきます』

ありがとう と ごめんなさい が入り混じった2023年
ありがとうで溢れた ごめんなさい だった2023年

また、2024年という世界がどうなるかは分からない
望むことは世界中の人々の共存だけ

愛と感謝をアナタへ

ハグハグ

Sahel Rosa 2023/12/17


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