■ベトナム経済回復の兆し。
・最近のニュース（2024年3月12日付）、「ユナイテッド・オーバーシーズ銀行（UOB）は「2024年第1四半期、ベトナムは経済回復が正しく進みGDP5.5％を見込む」と予測した。
・2月はテト（旧正月）があり多くの会社は正月休みとなったため輸出と工業生産の数字が減少した。
 
■購買管理者指数（PMI）は2024年最初の2ヶ月間50ポイント。
・「ベトナムの購買管理者指数（PMI）も2024年最初の2ヶ月間で50ポイント（前年同期の平均49.3）を上回り、製造業と外国貿易部門の全体的な動向にポジティブな兆候を示している」。
・「東欧や中東の紛争など、外部イベントのリスクが引き続き世界経済の見通しに重荷をかける一方で、半導体業界の回復、中国および地域の安定した成長、ベトナムおよびASEANへのサプライチェーンの移転がベトナムの見通しを強化する」。
 
■政府、IMF、WBの見立て。
・UOBは2024年ベトナムのGDP成長率予測6%に維持しており、これは「政府の公式目標6〜6.5%の範囲内」となっている。
・ちなみに、他の機関等が示した数値は国際通貨基金（IMF）5.8%、2025年6.9%を示し、世界銀行（WB)5.5％、2025年6.0％と予測する。同銀行は「厳しい外部環境と内需の低迷がベトナムの経済成長を減速させるが次の数年で経済は加速するだろう」と見解を述べた。
・長期的には右肩上がりとなるが、24年はV字回復とはならず緩やかに経済は回復していくだろう。