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そして誰もいなくなる。

■ニトリはベトナム1号店を年内に出店。
・最近のベトナムNEWS(2023年11月7日付)、「ニトリはベトナム南部ビンズオン省に1号店(面積2,000平方メートル)を年内に出店、内需拡大の取込みを図る」。
・ニトリは1号店をベカメックス東急が運営するショッピングモール『ソラ・ガーデンズSC』にオープンし、所得水準の上昇が続くベトナム、中間所得層が増加する東南アジアへの出店を加速させており、今年10月時点世界に950店舗(うち日本国内800店)を展開する。
・同社はアジア地域店舗を2024年3月迄200店舗、2025年以降は海外で毎年300店舗ペースの出店を計画している。

■ベトナムの家具市場年率9%で成長。
・「ベトナムの家具市場、今後5年は年率9%ペースで成長する」というデータもある。ベトナムでは無印良品が2020年進出し現時点で店舗数は7店舗、IKEAはまだベトナムに進出していない。
・また、「外資の流通小売店がベトナム1号店をホーチミンやハノイ以外へ出店する事は異例だが、工業団地が多いビンズオン省は近年急速に発展しており、ニトリとしても十分な商圏があると判断した」との事。
・「ニトリは2005年に首都ハノイ市でベッドやソファなど家具やインテリア製品の製造を開始し、2017年には南部バリアブンタウ省で木製家具やインテリアなどの工場を稼働させた」。2015年バリアブンタウ省の工場着工式典に出席した似鳥昭雄社長(現会長)は「販売拠点としては、中国と台湾への出店に注力する」としていたが、その後ベトナム経済の発展で状況が変わった、という事だろう。

■大規模な北部のニトリ工場。
・以前ニトリ北部工場に仕事で伺った事があった。北部の夏は厳しく気温四十度超え湿度100%の中、ゲートから打合せ室がある事務所棟迄相当な距離を歩いた事を思い出す。それもそのはず、ハノイ工場の敷地面積は4.8万坪(東京ドーム約3.4個分)なのだ。
・当時、現法で働く日本人駐在員の方々には公私に渡りお世話になった。しかし、任期3年、5年を一区切りにして日本へ帰任する事が通例なので、現在、当時のメンバーはもう誰もいないだろう。
・私はベトナムに暮らし始めてから今日迄、帰任される方々の門出を祝うため多くの会食をアレンジさせて頂いたが、会も終わり帰任者へ最後の挨拶、御礼を終えひとり帰路につく頃、「せっかく大人になって仲良くなれたあの人も、この人も、皆いなくなってしまうんだなぁ」と淋しさを感じる事も多々あった。本ニュースは喜ばしいが、私は少しだけペーソスに包まれた。

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