生きるというのはこういう事じゃないか
とわかった気になりました。
僕はまだ二十代で、まだまだ、まだまだまだ経験も足りていないとは重々承知しています。というか、生きていても分からない世界が残されたまま生きていって、死んでいくということじゃないでしょうか。
5歳の時よりも、15歳の時よりも、確実にこの世で生きていくということについて理解してきたんじゃないでしょうか。経験的な蓄積もそうですし、知識的な蓄積もそうです。
自分の理解できない人間を否定したりバカにしたりする人もいれば、最先端の技術を開発したりする人もいれば、人を騙して金儲けもする人もいる。
自分はこれから管理職のようなものになる可能性もあり、人の親になる可能性もあり、年老いて寝たきりになって看護師のお姉さんにセクハラをする可能性もある。
うまく説明できないのですが、感覚的に、AということやBということやCということがあって、たぶんZということもあって、こういう仕組みで世の中が回っているんじゃないかという、だいたい推察がつくようになりました。
だいたいの仕組みがわかった一方で、わからない世界もあるんだろうなという感覚も持ち合わせています。そういう線引きができるようになったので生きるという事に対して不安がなくなってきました。
わからない部分があったとしても、そこに少し飛び込んでみようという勇気もあるし、そこを少し掘り起こしてみようかという興味もあります。もしそれが危険なところだったら、掘り始めた段階で、「ここはやめておいた方がいい」というサインも感じるようにもなりました。
何言っているか伝わってますかね?とんでもなく抽象的ですけども。
比喩を用いるならば、行った事がない土地だったとしても、人口や市役所や駅の大きさや商業施設の大きさで、だいたい生活感やそこの住民の雰囲気を「なんとなくはわかる」。
そういう感覚を、今僕は、人生に対して持ったような気持ちになっています。
ある意味、人生観や世界観が定まってきたのかもしれません。
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