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一番のお願いは叶わない、だからこそ伝えたい

◆もしもお願いがなんでも叶うなら

とても正直に書きます。
歩けるようになりたいです。障害のない身体で生活がしたいです。
最近、障害があることは、不便なことではあるが、不幸なことではないという言葉をよく見ます。しかし、周りの人と同じように動けないという事実に時々悲しくなるときがあります。「私も立てたら」、「重い物を動かせたら」と思うことがあるのです。
そう思って、悲しくなるのです。

◆だけど、お願いは叶わない

私の障害事由は、脳性麻痺です。脳性麻痺というのは出産前後に脳の一部が損傷したことによる運動機能などの障害のことを指します。私は出ていませんが、知的障害を併発するケースもあります。
リハビリの成果等によって機能(症状)が改善することはあっても、脳の損傷自体が快復することはありません。つまり、根本の事由が脳にある私の障害が完全に治ることはないのです。
ですから、『障害のない身体になりたい』という私の願いは、いくら願ったところで叶わないのです。科学や医療の知識は全くないですが、脳の損傷を快復できるようになれば、ノーベル賞ものだと思います。
私は、脳性麻痺という障害を受け入れて、一生付き合っていかなければなりません。不便や不幸を感じることはありますが、それでも生きていかないとなりません。

◆だからこそ願う、今のお願い

確かに障害者であることにより、金銭面等での優遇はあります。しかし、お金では埋められない機会・思い出の損失は沢山あると思っています。“障害がなければしたあろう経験の数々をせずに育っているのだろう”と、他の方と話していて感じることが多々あります。

私はこの差を少しでも埋めたいのです。
このnote等を通じて、自身の障害・不便や不幸を感じることを伝えていき、1人でも多くの方に私の思いを知っていただきたいです。
障害そのものの完治が望めないなら、私を遠ざけられないようして欲しい。私の伝えたいことを多くの方に知っていただきたい。
それが、今、私が思う叶えたいことです。

◆お願いの先にある大きな夢

私のお願いには、理解をしていただいた先に続く夢があります。それは、障害のない方も含めて不便や不幸といった悲しい思いを少しでもしなくていい世界です。

将来的には、このような世界の希望を描いてはいますが、これは今叶えたいお願いとするには大き過ぎる夢だと思っています。
だから、私は今の自分が努力すれば手の届きそうな範囲で、まずは私にできること、伝えることから始めて、大きな夢に繋げていければいいと思っています。

大きな夢を叶えたいと思うのは、成長した私のために取っておきます。

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