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初夏の筍、マダケ(真竹)を料理する

今年もマダケが出る季節になりました。4月頃が旬の丸々とした「孟宗竹」に比べて細く、皮に細かい毛がなくつるつるしているのがマダケ。ハチク(淡竹)にも似ています。剥く前の見た目がちょっと違いますが剥いたらわからないかも。実は私、春に出る孟宗竹よりもマダケの方が好きなんです。やわらかいのにシャクシャクという小気味よい歯ごたえ。新鮮なものならアク抜き不要ですぐ調理できるというのも見逃せません。

実家の方ではハチクを使っていた気がしますが私の住む地域で主に手に入るのはマダケの方です。6月初めになると直売所で山積みになるので、数本まとめて買います。

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外袋がまだ水蒸気で曇っているような新鮮な朝採りのもの。だいたい一度に3~5本買います。買ったらすぐさま帰宅して、剥き始めます。とにかく時間との勝負です。放っておくと根元からどんどん青竹色に変わってしまい、身も硬くなりアクが強くなってきます。若い青竹の清々しいグリーン、とても綺麗ですけどね、食べるとなるとまた別問題になってしまうのでここは手早く。急ぎ過ぎてちょっと爪の間を痛くしてしまいました。落ち着こう。

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根元に近い部分は半分に切って半月切りの要領。穂先に近い方は縦割りにすると節がきれいに見えます。やわらかくアク抜きの手間もなくこのまま煮てしまいますが、気になる方は茹でこぼしてから調理することをおすすめします。私は少々のえぐみなら若竹の風味として美味しくいただきますが好みはありますので。

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油揚げと一緒に甘じょっぱく煮て、仕上げに鰹節の粉を全体にからませます。ご飯のおかずにも日本酒にも合います。この時期だけの旬のもの、たくさん作って冷凍しておきます。購入から調理完了まで、一時間以内に収まりました。

今回は珍しく、姫竹も売っていました。国産の姫竹は高価なものですが、1袋(4~5本)300円くらいなら有りかなと。旬のものには目がありません。

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手早く皮を剥いて、こちらはやわらかくなるまで下茹でします。既に少し青みが出てきていました。

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茹でて冷凍したので、炊き込みご飯や若竹汁にしようと思います。こちらも楽しみ。今週末もマダケを買いに行きます。今度はメンマを手作りしてみようかと計画中(メンマ大好き)。今だけの旬の味、楽しみつくします。

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